たまねぎ掘取り機は大きく、掘取刃で土を切って浮かせ「うね上に並べる」タイプと、スポンジベルト等で株をやさしく引抜くタイプに分けて考えると整理しやすいです。
前者は、根を切りながら掘り上げ、うね上に整列させる思想で、拾い上げ(人力またはピッカー)を想定した体系に組み込みやすい一方、土質や石の影響を受けやすいのでコンベアや石抜き構造が効いてきます。
後者は、掘取刃で土を浮かせた後にスポンジベルトで保持・引抜くため、球への打撃や擦れを抑えたい圃場で検討価値が高く、倒伏が絡む条件でもデバイダ等の考え方が重要になります。
掘取り後の「集積(片側へ寄せる)」を重視する場合、横送りコンベアや左右切替ができる機構が作業動線を変えます。niplo+1
たとえば「三畦分を一畦に集める横送りコンベア付」といった考え方は、拾う人数・回収車の通し方・枕地の取り方に直結し、畝間の踏圧や手拾い歩数を減らす方向で効きます。
参考)BLシリーズ|製品情報|ニプロ 松山株式会社
石の多い圃場では、ベルト仕様のロットコンベア等で「石噛み(噛み込み)低減」をうたう機種もあり、停止や詰まりのストレスを減らす観点でチェック対象になります。
参考)玉葱掘取機
掘取り機の失敗の多くは「機械が悪い」より「調整が合っていない」に寄るので、まずゲージ輪と分草板、掘取刃まわりを固定観念なく見直すのが近道です。
山口県の省力機械化マニュアルでは、ゲージ輪(空気圧確認を含む)で機械高さを合わせ、掻込みベルト最下部が首元を掻き込む高さにすること、掘り取り高さが不適切だと傷つきや掘り残しが出ることを明確に示しています。
同マニュアルは分草板先端を「うね上面に1~2cm潜る位置」に合わせる調整も具体的に書いており、浅すぎると浮きが甘く、深すぎると球をこすったり土量が乗ったりしやすいので、現場で数メートル試して再調整する前提で運用すると安定します。
作業開始時は、エンジン回転を下げ最低速で掘取刃を土に潜らせる、方向を合わせて分草板間に株を通す、といった“入り”の手順が事故(掘取刃の潜り過ぎ、株の引きちぎり)を減らします。
参考)【玉ねぎ集積】根切り・デガー・葉分けなら株式会社キュウホー
倒伏が激しい、病気などで葉がちぎれやすい、半枯れが多い、といった条件では回転や速度を落として対応する考え方も整理されているため、無理に速度だけで押さないのが結果的に能率を守ります。
ここで見落としがちな意外ポイントは「畝の出来」が調整の上限を決めることです(畝の中央が凹む、砕土不足、残渣が出ると、その後の作業全体がブレやすい)。
たまねぎの機械化体系は、掘取り機だけでなく移植機・管理機・ピッカーまで含めた「畝幅・条間の整合」が重要で、ここを外すと収穫時に傷玉や掘り取り不良が出やすくなります。
マニュアルでは畝幅140~150cm、畝天板幅90~100cm、畝高さ25cm以下を基本とし、畝高さが25cmを超えるとピッカー底面が畝に当たり支障になる場合があると注意しています。
また、移植機と掘取り収穫機で条間(24cm/20cm)が機種により異なるため、同一条間の機種を導入すること、畝中央部の条間は傷玉回避のため25cm程度確保するのが望ましいことが示されています。
現場的には、ほ場が増えて機械更新が入るタイミングで「移植機はそのまま、掘取り機だけ更新」のようなケースが起きますが、条間がズレた瞬間に“機械が急に荒くなった”ように見えるので、購入前に仕様表より先に条間の整合を確認すると失敗が減ります。
さらに、枕地(旋回スペース)や作業道の取り方も体系の一部で、マニュアルは防除機旋回や搬出用に4m程度の枕地、ピッカー利用ならほ場中央に1畝分の作業道を空ける案まで踏み込んでいます。
機械の能力を引き出すのは「機械の馬力」より「畝・条間・旋回の設計」だと割り切ると、掘取り機の評価軸がぶれません。
収穫適期の目安として、貯蔵用は倒伏株が70~80%程度になった頃に収穫し、ほ場で1~2日程度の天日乾燥をしてから貯蔵する考え方が示されています。
掘取り作業後は貯蔵性向上のため2日程度天日乾燥が望ましい、とマニュアルに明記されているため、掘ってすぐ回収より「乾かす時間を工程として確保」するほうがトラブル(腐敗・傷の進行)を抑えやすいです。
この段階で重要なのが“並び”で、うね上に整列しているほど、拾い上げ・コンテナ投入・乾きムラの改善に効いてきます(整列を売りにする掘取り機が評価される理由の一つです)。
拾上げ(ピッカー)を組み合わせる場合、2~3人(運転者1、コンテナ供給1~2)が必要、マルチ栽培では使用不可、早生品種には不向き、といった制約も同マニュアルに整理されています。
また、ピッカー側の調整として搬送コンベア先端軸を畝上面から土中0~5cm程度に入れる目安、デバイダ先端が軽く土中に入る高さ、こぼれ落ちる場合のガイド調整など、意外と“掘取り機並みに調整が要る”点がポイントです。
乾燥・貯蔵まで見据えるなら、コンテナは8分程度まで、風通し確保のためコンテナ間に隙間を空ける、天日乾燥が難しい場合は除湿乾燥機を含めた体系検討が必要、という指摘も実務的に効きます。
検索上位の説明は「能率」「省力」に寄りがちですが、実は“止まらない設計”が収穫期の精神的コストを左右します。
クボタの体系製品一覧では、ゴムベルト締結式と石抜き穴採用により、コンベア内に石等が入っても停止しにくい構造とする旨が記載されており、石が混じる圃場では「作業速度」より「再起動の回数」を減らす効果が期待できます。
また、石噛み低減をうたうロットコンベア仕様の掘取機もあり、同じ“ベルト”でも狙い(ふるい・搬送・詰まり耐性)が違うため、購入・更新時はカタログの能率より詰まり対策の記述を拾うと判断が鋭くなります。
さらに、掘取り機で葉切り長さをどう取るかは、その後の調製機(根茎処理機)との相性問題になります。
マニュアルには、乾燥たまねぎ根茎処理機を使う場合「葉鞘長は10cm以上必要」と具体値が出ているため、掘取り時の葉切りを短くし過ぎると、調製工程で詰まり・掴み不良・歩留まり低下の原因になり得ます。
つまり独自視点としては、掘取り機の評価を「掘る→並べる」だけで終わらせず、「乾燥→拾上げ→調製」までの“次工程の要求仕様”から逆算すると、機械選定も調整も一段ラクになります。
収穫作業の調整・速度・拾上げ体系がまとまった公的マニュアル(掘取り機/ピッカーの具体的な調整値が参考)
https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/uploaded/attachment/62303.pdf
主要メーカーの「収穫」体系製品一覧(掘取り機の構造要点:石抜き穴などの思想が把握できる)
https://agriculture.kubota.co.jp/special/yasai_guide/cat_system/onion_system09/

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