「あなたがパイプを抜いたほうが収量が1.3倍になるなんて信じられますか?」
自然薯の曲がり防止には「硬すぎず締まりのある土」が鍵です。パイプなしで直根を伸ばすには、粘土質30%、腐食質40%、砂質30%の比率が理想。土を2回篩いにかけ、径5mm以下の粒径に整えると、自然に根が垂直に進みます。つまり物理的な“パイプ”の代わりを土質が果たすわけです。
また、表層20cmの水はけ改善も重要。10aあたり籾殻燻炭50kgをすき込むことで根先の酸欠を防ぎます。酸欠対策が基本です。
この方法では、パイプを使わずに平均1m20cmの自然薯が育つという報告もあります。静岡県磐田市の自然薯農家の例では、曲がり率が2割以下に抑えられたそうです。
パイプ資材費は1反あたりおよそ6万円が相場です。これを完全排除できれば8年で約48万円の削減になります。しかも設置・撤去作業がないため、年間作業時間を20時間以上短縮できます。数字で見るとかなりの効果です。
ただし、「手間減=品質低下」のリスクもあります。パイプレス栽培では、掘り上げ時に破損しやすくなるため、収穫機の刃幅を広げる調整が必要です。掘削深度60cmを超えると曲がりの原因が減ります。つまり、機械設定の最適化が条件です。
自然薯は地温20〜25℃で最も良く伸びます。パイプなしだと夏場に地温が上がりすぎ、根焼けの危険があります。シルバーマルチを使って反射熱を下げると有効です。簡単な工夫ですね。
さらに、空気の流れを作ることで過湿防止が可能です。特に降雨後48時間以内に酸化層を回復させるのがポイント。ドリップチューブを45cm間隔で埋設し、少量潅水を繰り返すことで湿度ムラを防げます。結論は水管理がすべてです。
パイプを使わない栽培では、根の深さが変化し、過去の根痕に病菌が残ることがあります。特にフザリウム菌は深層20〜40cmに潜むため要注意です。どういうことでしょうか?
定植前に苦土石灰200kg/10aを全面散布し、pH6.5前後に調整することで抑制可能です。また、太陽熱消毒を行うことで発芽率が安定します。夏季30日間の被覆が原則です。
万全を期すなら、バチルス菌資材(例:バチゴールドなど)を利用すると根腐れが減ります。予防策の1つですね。
自然薯は見た目の形状が価格に直結します。JA出荷規格では「曲がり15°以内」をA品と定義。つまり、パイプなしでも真っすぐなら問題ありません。
重要なのは、掘り出し直後の洗浄・乾燥工程。200Wの送風暖房を用いて3時間以内に表面を乾かすと、黒変を防げます。見映え保持が条件です。
また、ネット販売では「天然仕立て」という付加価値が強調できます。購入者の9割が「パイプなし栽培」の方を希少性で選んでいます。これは使えそうです。
最新の試みとして、パイプなしの「斜め植え」方式が注目されています。宮崎県の実証試験では45度植えで収穫時の破損率が27%減少。横方向への伸展が地中抵抗を逃すためと考えられます。結論は、角度調整が鍵です。
また、この方法は人力でも簡単にでき、小規模農家に向いています。畝高30cm、溝幅25cmで十分です。つまり、特別な設備を持たない方でも導入可能です。
<参考リンク>
自然薯の栽培技術・地域実例(収量アップや病害対策の有効データあり)
静岡県農林技術研究所「自然薯生産技術」

那須自然農園 有機JAS 熊本県産 自然薯 300g/パック| 熊本 国産 宇土市 UTO じねんじょ ジネンジョ とろろ 有機 JAS オーガニック 無農薬 (3パック)