農業現場で「pHを測る」と言っても、土の酸度を見るのか、養液や水のpHを見るのかで“測定器の中身”が変わります。ホームセンターの売場では同じ棚に見えても、目的が違うものが混ざりがちなので、最初に用途を固定するのがコツです。
コーナンの通販サイトでは、園芸計測器として土壌酸度計(簡易土壌酸度計、デジタル土壌酸度計など)が並び、畑や土壌の目安づくりに寄った商品が見つかります(例:高儀の簡易土壌酸度計PH、水分も測定できる旨が記載)。一方で、食品や水質など「液体」を数値で管理するPH計も掲載され、ガラス電極での高精度測定や用途として食品のpH管理・河川等の水質検査が挙げられている機種もあります(例:ライン精機のデジタルPH計)。
参考)高儀 簡易土壌酸度計 PH 水分: ガーデニング・農業資材
ここで大事なのは、土壌用(差し込み式)と液体用(電極式)を“同じpH計”として扱わないことです。土壌用は「畑での簡易チェックに強い」反面、数値の再現性や校正運用がしにくいタイプもあります。液体用は「校正して数値管理する」運用が前提で、ハマると施肥・養液の管理が安定しますが、電極の手入れや校正液が必要になります。
そして意外と見落とされるのが「試験紙(PH試験紙)」の立ち位置です。ホームセンター(コーナン等)でPH試験紙が買えるという情報もあり、精密機器の前に“ざっくり当たりを付ける”用途では、試験紙が合理的な場面もあります。
参考)PH試験紙がホームセンター・コーナンやダイソー等どこで買える…
購入前に見るべきポイントは、値段やレビューより先に「運用で詰まらないか」です。農業は毎日回るので、機械が良くても運用が崩れると測定自体が止まります。
チェック項目を、ホームセンター購入前提で整理します。
参考)土を測る
ここまで押さえると、「コーナンで今すぐ買えるか」だけでなく「来月も同じ精度で測れるか」まで考えられます。特に水耕・養液はpHが作物の吸収に直結しやすく、忙しい日に“測ること自体”が負担にならない設計が重要です。
測定は、機械の精度より「測り方の癖」でズレることが多いです。現場での再現性を上げるために、土壌と液体で分けてコツを押さえます。
まず土壌の場合、土が乾燥した状態では測定できないため、蒸留水で湿らせる必要があるという説明があります。さらに、土壌は均一ではないので、少しずらせば数値が動くことがあり、五点(四隅と真ん中)など複数ポイントで測って平均を見るのが一般的とされています。この「平均で見る」運用をすると、圃場のばらつきに引っ張られにくく、施用の判断が安定します。
液体の場合は、pH計の校正が要で、排水のように酸性〜アルカリ性まで変動する現場では2点校正(pH7+pH4or10)が基本という解説があります。また、校正液は必要量だけ取り分けて使うのが鉄則という注意があるので、現場では小さなカップに分けて使い、元ボトルに電極を入れない運用に変えるだけで、トラブルが減ります。
意外と効くのは「測定の流れを固定する」ことです。
この“作法の統一”ができると、複数人で回す農業でもデータが比較可能になり、pHの変化に気づきやすくなります。
pH計を買って終わりにしないために、校正と保管をルーチン化します。ここができると、作業の「測っても信用できない」というストレスが消え、現場の判断が速くなります。
校正は2点校正が基本(pH7+pH4or10)という説明があり、レンジの広い現場ほど重要になります。さらに精度を上げたい場合、測定試料のpH値に近いポイントで校正するのが大切という解説もあり、運用側の工夫で測定品質は上げられます。このあたりは、農業で言えば「狙うpH帯(作型・培地・養液)」に合わせて校正点を選ぶイメージです。
管理で効くポイントは、校正液と電極の扱いです。校正液は開封後に劣化しやすく、電極を入れっぱなしにすると汚染して使えなくなるので、必要量だけ取り分けて使うべきだとされています。つまり、校正液は“使い捨てる前提”で小分け運用にすると、全体コストとトラブルが下がります。
参考:pH測定器の校正(2点校正、校正液の扱い方の注意)
pH測定器の選び方と使い方|種類・仕組み・校正方法・トラブル…
参考:pH計の校正方法(2点・3点校正、測定値に近いポイントで校正する考え方)
PH計の校正方法と使い方を解説 - 計測コム
検索上位の多くは「どこで買える」「おすすめ」になりがちですが、農業従事者目線で差が出るのは“ホームセンターで揃う範囲で運用を設計する”ところです。ここでは、コーナンという購入チャネルを前提に、現場が止まらない工夫をまとめます。
独自視点①:pH計を「一台運用」ではなく「二段構え運用」にする
この二段構えにすると、忙しい日は目安だけ、追い込み期は管理用で詰める、という切替ができます。
独自視点②:「店舗受取」を前提に消耗品とセット化する
コーナンeショップでは「店舗受取」や一定額以上で送料無料といった案内が表示されるため、測定器だけ単品で買うより、校正関連や予備を“まとめて受け取る”運用に寄せると、欠品で止まりにくくなります。校正液は劣化・汚染しやすいので、まとめ買いしても「小分けして使い切る」前提にするのが合理的です。
参考)https://www.semanticscholar.org/paper/b841f2d81b44da752e725825fc169c199ed5ffbf
独自視点③:データの使い道を先に決める(測る→直すを短く)
土壌はばらつくので、複数ポイント測定の平均で見るという考え方が紹介されていますが、これを「圃場マップ化(手書きで十分)」に繋げると、施用のムラが見えるようになります。pHの数値が“作業の意思決定”に直結すると、測定が面倒な作業から、収量・品質を守る作業に変わります。