おがくず 肥料 作り方 牛ふん 米ぬか 発酵

おがくずを肥料として活かすには、発酵や水分、切り返し、C/N比の考え方が要です。牛ふんや米ぬかで失敗しにくい作り方と、畑での安全な使い方まで具体的に整理しましたが、どこから始めますか?

おがくず 肥料 作り方

おがくず肥料の全体像
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発酵の合図は温度

60℃以上を数日維持できると衛生面の安心度が上がり、切り返しで再加温できれば進行中の目安になります。

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水分55~70%が基本

乾きすぎても過湿でも微生物が止まりやすいので、副資材や散水で水分を寄せるのがコツです。

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C/N比と窒素飢餓を回避

オガクズはC/N比が極端に高く、単独投入は窒素飢餓に直結しやすいので、牛ふんや米ぬか等で窒素源を足します。

おがくず 肥料 作り方の前提 C/N比と窒素飢餓


おがくずは「そのまま土に混ぜれば土がフカフカになる」資材として語られがちですが、肥料としては最初に“落とし穴”があります。愛媛県の資料では、副資材の成分例としてオガクズの全窒素0.06%、C/N比785とされ、炭素が多く窒素が極端に少ない資材だと示されています。 このタイプの資材を未分解のまま畑に入れると、分解する微生物が土壌中の無機態窒素を取り込んでしまい、作物側が窒素不足(窒素飢餓)になり得ます。
さらに同資料では、C/N比が30以上の堆肥では微生物による窒素の取り込み(有機化)が優先し、「窒素飢餓」の恐れがある、と整理されています。 ここがポイントで、おがくずを“肥料化”する本質は、炭素過多の資材に窒素源を足し、好気的に分解を進め、畑に入れても作物から窒素を奪いにくい状態(腐熟)に持っていくことです。


参考)https://www.mdpi.com/2073-4395/11/6/1232/pdf

現場では「完熟堆肥なら安全」と言われますが、完熟の意味を作業に落とす必要があります。愛媛県資料は腐熟(完熟)を、易分解性有機物を分解し、土壌や作物へ悪影響が出ない状態まで進めること、と定義しています。 つまり“黒くてそれっぽい”ではなく、温度推移や切り返し後の再加温の有無、臭気、水分などを合わせて判断するのが、農業従事者向けの堅い手順です。

おがくず 肥料 作り方の材料 牛ふん 米ぬかの役割

おがくずを肥料(堆肥・ぼかし的に使える有機資材)へ寄せるには、窒素源と発酵を回す“燃料”が要ります。愛媛県資料では、わら類の堆肥化で窒素供給源として家畜糞尿を添加する昔からの方法が説明されており、炭素率の高い資材には窒素を添加して炭素率を40程度に調整すると微生物繁殖が促進できる、と明記されています。 この「窒素を足して微生物を増やす」が、牛ふんや鶏ふん、米ぬかを組み合わせる理由です。
また、愛媛県資料の表では家畜ふんの成分(乾物中の全窒素など)が示され、採卵鶏ふんは全窒素6.18%と高く、牛ふんは2.19%とされています。 “効かせたいから鶏ふん多め”は短絡になりやすく、窒素過剰やガス害、塩類濃度の上昇にも繋がるので、最終的に狙うのは「腐熟と安定」です。

米ぬかについても、同資料は「わら類に乾燥鶏糞や米ぬか(N0.5%)を添加し、炭素率を40にすることができる」と具体的に触れています。 米ぬかは窒素源としては中程度ですが、発酵の立ち上がりに寄与しやすい“回転を上げる材料”として扱うと失敗が減ります(入れ過ぎると過熱・臭気・コバエ等の要因になるため、温度と水分で制御します)。

実務的には、材料の比率を厳密に数式で合わせるより、まず「オガクズ単独を避ける」「窒素源(牛ふん等)+発酵を促す材料(米ぬか等)+通気性を担保する形状」を揃えることが重要です。 オガクズは吸水性・通気性改善に役立つ一方、分解が困難で、生育阻害物質を含む場合もあると整理されているため、混ぜ方と発酵管理が“品質”を決めます。

おがくず 肥料 作り方の手順 水分55~70と切り返し

堆肥化(好気発酵)で一番の実務差は「水分」と「酸素」です。愛媛県資料では、堆肥化前に水分調整(55~70%程度に調整)をして通気性を改善し、堆積後も攪拌・切返しや強制通気で酸素供給を行う必要がある、とまとめています。 ここを外すと、表面だけ進んで内部が嫌気化し、悪臭や生育阻害物質(フェノール類など)の発生につながる、と同資料にあります。
具体的な作業イメージを、農家向けに“手順”へ落とすと以下です(入れ子は作らず、現場でそのままチェックできる形にします)。


  • 仕込み:おがくず+牛ふん+(必要なら)米ぬかを混合し、握って「軽く固まるが、強く握ると崩れる」程度の水分感を目標にする(数値目安は55~70%)。​
  • 堆積:雨水が入らない場所で積み、表面の乾燥と過湿を避ける(降雨に当てると養分損失と環境負荷の懸念があるため、堆肥舎や簡易な雨よけが推奨される)。​
  • 温度確認:開始後数日で温度が上がり、60~70℃以上の高温が続くのが一般的で、60℃以上を数日維持すると病原菌や雑草種子の死滅に有利とされる。​
  • 切り返し:温度が下がってきても有機物が残っていれば、切返しで酸素が入り再び高温化するので、再上昇が“まだ分解余地あり”の合図になる。​
  • 水分の再調整:乾燥し過ぎると微生物が動けないため、必要に応じ散水しつつ、過湿で通気性が落ちないよう注意する(過湿は嫌気化の主因)。​

なお、愛媛県資料には現場での簡易管理として10Lバケツで比重をみる方法(圧密しないように入れて重量を確認)も紹介されており、「発酵スタートできる通気性」の作り込みが強調されています。 こうした“数字で現場判断できる小技”は、規模が大きい農家ほど効きます。

おがくず 肥料 作り方の失敗 悪臭 未熟 生育阻害

失敗の典型は、良かれと思って「積んで放置」してしまうパターンです。愛媛県資料は、堆肥化は通気性が確保されている表面部分でのみ進行し、内部は空気が届きにくく、嫌気発酵(腐敗)で悪臭やフェノール類(生育阻害物質)が発生し得るため、攪拌や切返しが必要としています。 つまり、放置は“自然に完熟する”ではなく、“内部から腐る”方向へ寄りやすい、ということです。
また、未熟堆肥の障害は窒素飢餓だけではありません。愛媛県資料では、低い発酵温度だと病原菌・寄生虫卵・雑草種子が残る可能性があるため、60℃以上の高温を数日維持する温度管理が望ましい、と明記されています。 見た目が茶色くても、温度履歴が弱い堆肥は“衛生的に未完成”という判断が必要です。

意外と見落とされるのが「木質由来の生育阻害物質」です。愛媛県資料では、オガクズやバークの木質物にはフェノール酸に加えてタンニンや精油などの生育阻害物質が含まれることがあり、さらに嫌気発酵でフェノール酸や低級脂肪酸が多量生成されると作物生育を阻害することがある、と整理されています。 つまり“おがくず=土に良い”ではなく、“管理されないおがくず=作物に悪いこともある”が実態です。

未熟かどうかの現場判断としては、同資料に腐熟度評価(形状・臭気・水分・最高温度・切返し回数・強制通気の有無の点数化)が示されており、外観だけで決めない方針が推奨されています。 農業現場で上司チェックが厳しい場合、この“基準が存在する”こと自体が説明根拠になります。

おがくず 肥料 作り方の独自視点 10Lバケツ比重と雨よけ

検索上位で語られやすいのは「材料の比率」や「何週間でできるか」ですが、実際に差が出るのは“仕込み直後の物理性”と“雨の遮断”です。愛媛県資料では、発酵開始において比重調整が重要で、現場で簡易測定する方法として10Lバケツを用い、バケツに堆肥原料を入れて(詰め込まない)重さが6.5kg程度になるよう調整する方法が紹介されています。 これをやると、空隙(酸素の通り道)を数字で再現でき、経験差が縮まります。
もう一点は“雨よけ”です。愛媛県資料は、降雨に当てると堆肥中の養分損失を招き、流出成分による環境負荷が懸念されるため、堆肥舎か簡易な雨よけ施設の利用が良質堆肥に有効と述べています。 さらに屋外で作る場合でも、防水シートで覆い雨水浸入を防ぐ、汁液を収集する構造にするなど、品質と環境の両面から要点が整理されています。

この2点は、材料に多少ブレがあっても“失敗率を下げるレバー”として強いです。現場では「米ぬかを入れたのに温度が上がらない」「臭いがきつい」「いつまでも木片が残る」といった相談が出ますが、原因は材料より先に、通気性(比重・水分)と雨水・過湿の管理にあることが多いからです。 特におがくず主体は保水しやすく見えて、局所的に過湿・嫌気化が起きやすいので、切り返し頻度と“積み方(締めすぎない)”で差が出ます。

参考:堆肥化の基本(温度60℃以上、水分55~70%、切り返し、C/N比、腐熟度評価、雨よけ等の要点)
愛媛県 土づくり関係(家畜ふん堆肥の基本・副資材・C/N比・腐熟度)




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