グリチルリチンと甘草の換算と摂取量目安

グリチルリチンと甘草の換算を、添付文書の考え方や注意点と一緒に整理します。上限が一律で語れない理由や、現場でのチェック手順まで具体化しましたが、どこまでを安全域として設計しますか?

グリチルリチンと甘草の換算

グリチルリチン 甘草 換算の要点
🧮
まずは換算式を固定

甘草量(g)とグリチルリチン酸量(mg)を同じ土俵にそろえると、製剤・食品・飼料添加の比較が一気に楽になります。

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上限の「数値」より「条件」

通知に出てくる閾値(例:甘草2.5gやグリチルリチン酸100mgなど)はリスク管理の目安で、個人差・併用・期間で危険度が変わります。

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農業現場は「複線摂取」を疑う

のど飴・健康食品・漢方・胃腸薬など複数ルートで重なりやすいので、合算する視点が事故防止に直結します。

グリチルリチン 甘草 換算の基本(1g・40mg目安)

 

グリチルリチン(実務では「グリチルリチン酸」あるいは「グリチルリチン酸として○mg」と表現されることが多い)と、甘草(カンゾウ)の「換算」は、まず単位をそろえる作業です。
医療・薬学系の資料では、漢方製剤に含まれる甘草1.0〜8.0gが、グリチルリチン酸40〜320mgに相当すると整理されることがあり、ここから逆算して「甘草1g ≒ グリチルリチン酸40mg」という“目安換算”がよく使われます。
この目安が便利な理由は、表示が「甘草○g」の製剤と、「グリチルリチン酸○mg」の製剤を同じ計算で比較できるからです。
では、換算の最小セットを作ります。

 

・換算の目安:甘草1g ≒ グリチルリチン酸40mg(目安)
参考)https://www.nikkankyo.org/seihin/take_kampo/110405c/kanzou.pdf

・式:グリチルリチン酸(mg) ≒ 甘草(g) × 40
参考)https://www.fpa.or.jp/library/kusuriQA/23.pdf

・逆算:甘草(g) ≒ グリチルリチン酸(mg) ÷ 40​
ただし、この40mg/1gは「甘草中の含量が常に一定」という意味ではありません。

 

参考)全日本民医連

実際の含量は原料ロットや製剤化で変動しうるため、換算は“ざっくり比較するための目安”として扱い、最終判断は添付文書の成分量や規格表記に寄せるのが安全です。

 

参考)https://www.pmda.go.jp/files/000240698.pdf

グリチルリチン 甘草 換算と一日最大配合量(40mg・100mg・200mgの考え方)

換算が必要になる場面で、いちばん参照されやすいのが「一日最大配合量」や「使用上の注意に追記が必要となる量」です。
厚生省薬務局長通知(薬発第一五八号)では、一般用医薬品(経口剤)について、グリチルリチン酸は1日最大200mg、甘草は1日最大5g(エキス剤は原生薬に換算して5g)と示されています。
また、医療用医薬品の「使用上の注意に追加記載する事項」の対象として、グリチルリチン酸100mg以上または甘草2.5g以上、さらに軽い区分としてグリチルリチン酸40mg以上〜100mg未満または甘草1g以上〜2.5g未満が記載されています。
ここで換算が効きます。

 

・甘草1g ≒ グリチルリチン酸40mg(注意喚起が出やすい下限側の目安と一致しやすい)​
・甘草2.5g ≒ グリチルリチン酸100mg(より強い注意喚起の目安と一致しやすい)​
・甘草5g ≒ グリチルリチン酸200mg(一般用の最大配合量の目安)
参考)エラー

農業従事者向けのブログで大事なのは、「200mgや5gという数字がある」こと自体より、通知が“複数成分を一緒に入れる場合の考え方”まで書いている点です。

通知では、グリチルリチン酸・その塩類・甘草・甘草エキス剤などを複数配合する場合、それぞれを最大配合量で割った比の“合計が1を超えないこと”とされています。

つまり現場では、別製品を併用している人に対しても「各製品は基準内でも、合算したら基準を超える」という発想が必要になります。

グリチルリチン 甘草 換算と偽アルドステロン症(低カリウム・浮腫・高血圧)

グリチルリチン酸等(グリチルリチン酸、その塩類、甘草、甘草エキス剤)は、大量に使用するとナトリウム貯留とカリウム排泄促進が起こり、浮腫、高血圧、低カリウム血症などの症状が出ることがあり、これは偽アルドステロン症として報告されています。
通知の「使用上の注意」には、血清カリウム値の測定など観察を行い、異常があれば中止する、脱力感・四肢けいれん・麻痺などにも注意する、といった具体が記載されています。
さらに、利尿剤(フロセミド、エタクリン酸、チアジド系)との併用で血清カリウム値の低下が出やすくなるため注意、と相互作用まで明示されています。
ここで「換算」が役立つのは、症状のリスクを“量の言葉”で説明できる点です。

例えば、甘草2.5g(グリチルリチン酸100mg相当の目安)を超えると注意喚起が強くなる枠組みがあり、実務では「その人が一日に何g相当を摂っているか」を合算して見積もるのが第一歩になります。

一方で、通知の副作用情報概要には「一日500mg以上で多いが、半量程度で発現した例もある」とされ、量だけで安全を断定できないことも示唆されています。

農業現場で“意外と盲点”になりやすいのは、忙しい時期に「脚がつる・だるい」を水分不足や疲労だけで片付けがちな点です。

もちろん筋疲労でも起こり得ますが、甘草やグリチルリチン酸等を複数ルートで摂っている場合は、むくみ・血圧・筋症状がセットで出ていないかを確認するだけで、早期に受診につなげやすくなります。

この“症状セット”の観点は、単なる上限値の紹介よりも、読者にとって行動に変わりやすい情報です。

グリチルリチン 甘草 換算を「グリチルリチン酸として」に揃える(塩類・表示の読み方)

換算でつまずく最大のポイントは、表示が「グリチルリチン酸」そのものではなく、「グリチルリチン酸の塩類」や「グリチルリチン酸として○mg」と書かれているケースがあることです。
通知でも最大配合量は「グリチルリチン酸の塩類は、グリチルリチン酸として200mg」と、塩類を“酸としての量”に換算して評価する建て付けになっています。
つまり実務では、製品ラベルが塩類表記でも「(グリチルリチン酸として○mg)」の括弧書きを探し、その値を使うのが最短ルートです。
例として、医薬品の添付文書系PDFでは「グリチルリチン酸一アンモニウム53mg(グリチルリチン酸として40mg)」のように、塩の量と“酸としての相当量”が併記されることがあります。

 

参考)https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00065677.pdf

この併記がある場合、甘草換算をしたいなら「グリチルリチン酸として40mg」を採用し、甘草換算の目安(÷40)を当てれば、甘草約1g相当という見積りになります。

併記がない場合は、自己流で分子量換算を始めるより、まずは公的文書・添付文書・規格集で「酸として」の基準値が示されていないか確認する方が事故が減ります。

また、通知には「一日最大配合量がグリチルリチン酸として40mg未満、甘草として1g未満の場合は(一定の)記載が不要」といった“記載要否の線引き”もあります。

逆にいえば、パッケージや添付文書に注意喚起がしっかり載っている製品ほど、一定量以上のグリチルリチン酸等が含まれている可能性が高く、換算・合算の優先チェック対象にできます。

農業従事者向けの記事なら、ここを「忙しい人ほど、ラベルの“注意書きが厚い製品”から先に疑う」という運用知として落とし込むと使われやすいです。

グリチルリチン 甘草 換算の独自視点:収穫期のセルフチェックと合算台帳

検索上位は「上限」「副作用」「偽アルドステロン症」の説明が中心になりやすい一方で、現場で本当に役立つのは“合算ミスを起こさない仕組み”です。
通知が示す考え方(複数成分を最大配合量で割った比の合計が1を超えない)を、個人の摂取管理に転用すると「製品ごとの比率を足し算する」という設計にできます。
これは数式が得意でない人でも、チェック表(台帳)にすると運用できます。
おすすめは、収穫期だけでも「3点セット」を毎日メモする方法です(紙で十分)。

 

・摂取した製品名(のど飴、胃腸薬、漢方、栄養ドリンク等)​
・成分表示の

 

 


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