ベルトコンベヤ構造図とプーリローラ安全

ベルトコンベヤの構造図を起点に、主要部品の役割・蛇行や張力の調整・清掃と安全装置まで農業現場の目線で整理し、故障を減らす見方を身につける記事です、あなたの設備はどこから点検しますか?

ベルトコンベヤ構造図

ベルトコンベヤ構造図の見方(農業向け)
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まず「循環の流れ」を追う

ヘッド(駆動)→搬送(キャリヤ)→テール→リターンの順で、ベルトがどう戻るかを図で確認します。

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次に「調整点」を探す

テークアップ(張り)と蛇行調整(ボルト・ローラ位置)は、現場で触る場所なので先に把握します。

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最後に「安全・清掃」を重ねる

非常停止・安全カバー・スクレーパ等がどこに付くべきかを、構造図に書き足すと運用が安定します。

ベルトコンベヤ構造図で見るプーリとベルト

ベルトコンベヤの構造図は、だいたい「駆動プーリ(ドライブ)でベルトを引っ張り、テールプーリで折り返して循環させる」流れを中心に描かれます。
図面上で最初に押さえるべきは、駆動側(ヘッド)と末端側(テール)の位置関係で、ここが分かると搬送方向・戻り側(リターン側)・清掃箇所の想像が一気に楽になります。
農業用途(籾・米・芋・根菜・飼料など)では、搬送物の粉や土が「戻り側で落ちる」「プーリに噛む」事故が起きやすいので、構造図に“粉が溜まりやすい谷”を自分でマークする癖が効きます。
・構造図でのチェックポイント(まずここ)
✅ ヘッド(駆動)プーリ位置
✅ テールプーリ位置
✅ ベルト上面(キャリヤ側)と下面(リターン側)の区別
✅ シュート(投入・排出)の直後にローラやプーリが近すぎないか(落荷・噛み込み要注意)
参考)https://forbo.blob.core.windows.net/forbodocuments/10180/FSJ-13.pdf

ベルトコンベヤ構造図で見るテークアップ装置と張力

構造図に出てくる「テークアップ(緊張装置)」は、ベルトに適切なテンションを与えるための機構で、張力が不足するとスリップや蛇行などの不具合につながります。
長機長・重負荷のコンベヤでは、起動時の上側ベルトの伸びを素早く補正できるよう、テークアップ装置を駆動プーリ近傍に設けるべき、という技術資料の指摘もあります。
現場でありがちな失敗は「ベルトが鳴く→とにかく張る」ですが、張り過ぎは軸受やベルト自体の寿命を縮めるため、構造図上で“どの部品に張力が伝わるか”を意識して調整範囲を決めるのが安全です。
・テークアップ周りで起きやすいトラブル
⚠️ 張力不足:スリップ、起動不良、蛇行が増える。


参考)http://www.bulkworld.co.jp/TECH1catalog.pdf

⚠️ 張り過ぎ:軸受発熱、プーリやローラの寿命低下、ベルト端の損傷(フレーム擦れ)​
⚠️ 左右不均等:ベルトが片寄り、端が削れる(米ぬか粉が“紙やすり”化して進行が早い)
参考)302 Found

参考リンク(テークアップが「何のためにあるか」「テンション不足で何が起きるか」の基礎がまとまっています)
https://www.kwn.co.jp/engineering/wireconveyor/equipment

ベルトコンベヤ構造図で見るキャリヤローラとトラフ角

土砂・堆肥・籾殻などをこぼさず運ぶため、構造図には「3本1組のキャリヤローラでベルトをトラフ形状にする」タイプがよく登場します。
トラフ角は20°~45°までJIS規格化されている、という資料があり、角度設計は搬送量とこぼれに直結します。
メーカーのローラ一覧でもトラフ角20°や30°などのラインアップが示されており、既設設備の構造図と照らすと「何度想定のローラか」「交換時に角度を変えてよいか」の判断材料になります。
・農業現場で“角度”が効く場面

参考リンク(トラフ角がJIS規格化されている点が明記され、構造図の読み解きに役立ちます)
https://www.yoshino-rubber.com/files/ygk-051.pdf

ベルトコンベヤ構造図で見る蛇行調整とテールプーリ

構造図に「テールプーリ」が描かれている場合、末端での折り返しだけでなく、蛇行調整の役割も担う、という説明があります。
蛇行(だこう)の調整方法として、ヘッド側の左右にあるテークアップボルト調整でスナップローラー位置をずらして修正する、といった具体例も公開されています。
また、取扱説明書では「コンベヤ中心とベルト中心を合わせてから、テークアップネジ棒を回してテールプーリを移動させて張る」手順が示されており、構造図上で“中心合わせ→張り→微調整”の順を固定すると失敗が減ります。
・蛇行が出たときの“構造図ベース”の確認順(現場向け)

  1. ベルトの汚れ・付着物が片側に寄っていないか(まず清掃)。​
  2. テークアップ左右が同量か(ネジ棒の回転数を記録)。​
  3. テール側ブラケットやローラ位置が左右でズレていないか。

    参考)蛇行(だこう)とは |搬送コンベヤ・コンベア製造のマルヤス機…

  4. 調整後は「少し動かして観察→また少し」方式(いきなり大きく回さない)。​

参考リンク(蛇行の原因と、テークアップボルトでの修正が具体的です)
蛇行(だこう)とは |搬送コンベヤ・コンベア製造のマルヤス機…

ベルトコンベヤ構造図にない清掃と安全の落とし穴(独自視点)

検索上位の「構造」解説は部品名中心になりがちですが、農業現場で止まる原因は“構造図に薄くしか描かれない”清掃と安全の運用不全が多いです。
粘着性の強い搬送物を運ぶとベルト表面に付着し、リターンローラやプーリ側に持ち帰ってトラブルになる、という清掃資料の指摘があり、構造図に「付着→持ち帰り→落荷」の矢印を書き込むだけで、点検の精度が上がります。
スクレーパは付着物の掻き取りに有効ですが、接触部材の選定が悪いとベルトを異常に摩耗させ得るため、「どこに付けるか」だけでなく「何で当てるか」を構造図の注記に残しておくのが意外と効きます。
さらに、非常停止は“付けたら終わり”ではなく、非常停止装置が作動するか・回転部分が安全カバーで覆われているか等のチェックリストが提示されており、構造図と照合して未カバー部を洗い出すのが実務的です。
非常引綱スイッチ(プルコード)は「どこからでもロープを引けば停止」できる思想で、ベルトコンベヤ周りで事故が起きた際に緊急停止させる用途として説明されています。
・構造図に“追記”すると強くなる項目(農業の粉・土対策)
🧹 スクレーパ位置(ヘッド側・リターン側のどちらで掻くか)​
🧽 清掃口・点検扉(どこを開ければローラ下を掃除できるか)​
🛡️ 安全カバー範囲(プーリ・回転部の露出箇所をゼロにする)
参考)【安全入門】ベルトコンベヤ導入時に押さえる安全対策 |搬送コ…

🧯 非常停止の到達性(押せる/引ける位置にあるか)sensing.matsushima-m-tech+1​
🗒️ 「調整の履歴」欄(テークアップ左右の回転数、調整日、症状)​
参考リンク(ベルト付着→落荷のメカニズムが簡潔で、農業の粉・土でも応用しやすいです)
https://www.yoshino-rubber.com/files/ygk-057.pdf
参考リンク(安全対策のチェック項目がそのまま現場点検表に転用できます)
【安全入門】ベルトコンベヤ導入時に押さえる安全対策 |搬送コ…