培土機 トラクター PTO 調整 うね立て 作業

培土機 トラクター PTO 調整 うね立て 作業を、種類選びから取付け・安全・現場の小ワザまで一気に整理します。畝の形が安定しない、草が残る、土が上がりすぎる…その原因はどこにあるのでしょうか?

培土機 トラクター

培土機 トラクターで失敗しない要点
うね形状と培土機の種類を先に決める

作物に合う「丸うね・台形うね・かまぼこうね」などを決め、対応する培土機を選ぶと手戻りが減ります。

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PTO回転と角度調整で仕上がりが決まる

土の飛び方・砕け方は回転数と姿勢で変わるため、最初の数mで「深さ・水平・土量」を合わせます。

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ガードと降下防止で事故を避ける

PTO軸ガード、伝動軸ガード、昇降部降下防止など、点検時ほど危険が増える箇所を優先して確認します。

培土機 トラクターの種類と うね形状


培土機(うね立て機)は、狙う「うね形状」から逆算して選ぶのが最短です。クボタの案内でも、うね間の狭い小さな丸うね、一般野菜向けの丸うね、じゃがいも・さつまいも向けのかまぼこうね、歩きやすい広い溝幅のうね、水はけのよい台形うねなど、用途別に代表例が整理されています。
「同じ培土」と言っても、目的は複数あります。中耕除草を兼ねたいのか、根際にしっかり土寄せしたいのか、排水性を優先して溝底をきれいに作りたいのかで、適する形が変わります。


参考)https://www.yanmar.com/media/news/2025/07/14045618/hv_2507.pdf

選定の現場で見落としやすいのが「作業機側の調整自由度」です。整形板やプレートの組合せを変えて丸うね・平うね・外盛りを切替できるタイプもあるため、作付けが複数ある圃場ほど“切替できる培土機”が効いてきます。

作物の生育ステージでも必要な畝は変わります。例えば初期は除草重視で浅め・土量少なめ、中後期は倒伏や緑化防止を意識して土寄せ量を増やすなど、同じ畝幅でも「土の置き方」を変える場面が出ます(その都度、角度と回転数を微調整する前提で組むのが現実的です)。michinoku-kubota+1​
参考:作物別のうね形状(丸うね・台形うね等)と培土機の代表例(選定の考え方の根拠)
https://faq-agriculture.kubota.co.jp/--6758a1b502613d1638afcf09

培土機 トラクターの取付けと 角度 調整

トラクター畝立て機(培土機)を設置する際は、ロータリーの爪(ナタ爪)やリア周りに干渉しない位置に取り付け、まずは仮止めしてから位置決めを詰める流れが基本です。
角度調整の要点は「培土機が前上がりにならない」ことです。紹介記事でも、地面と平行になるように姿勢を作ると書かれており、これが土の流れの偏り(片側だけ土が寄る等)を減らす最初の一手になります。


参考)【トラクター】畝立て機の設置方法をご紹介|井上寅雄農園 / …

次に“深さの整合”を取ります。畝立て機の底部と爪の深さが揃うように調整してから試走し、畝の頂部が暴れる・溝が浅い・溝が崩れるなどの症状で微調整します。

調整で迷ったときは、いきなり圃場全体を走らず「最初の数mだけ作業→降りて観察→再調整」を徹底すると、結果として作業時間が短くなります。角度・深さは“正解が一発で決まらない”前提で、試走の回数を最初に確保するのが現場的です。

培土機 トラクターのPTO回転と 作業

培土や中耕は、PTO回転数と走行速度の組み合わせで仕上がりが決まり、作業機の制御範囲が広いほど合わせ込みが楽になります。ヤンマーの資料でも、うね立て・除草・中耕・培土・施肥など幅広い作業機を高精度に制御できる旨や、2段PTOといった記述があり、PTO側の“段”や回転管理が畑作の管理作業で重要であることが分かります。
現場で起きがちな失敗は「回転だけ上げて土を飛ばし、畝が軽くなる」パターンです。土が乾きすぎている日や、火山灰土で粉化しやすい条件では、回転を上げるほど微粒子が飛散し、畝の肩が削れて乾きやすくなることがあります(この場合、回転を一段落として走行も落とし、土の“置き”を優先します)。michinoku-kubota+1​
逆に「回転が低すぎる」場合は、草を切れずに引きずり、根を残して再生を助けてしまうことがあります。みちのくクボタの記事でも、土揚げの高さや量がエンジン回転・カバー高さ・PTO回転で調整可能とされており、回転・カバー・姿勢の三点セットで見るのがコツです。


参考)トラクタで畝間作業をラクしてみませんか?

もう一つの盲点が「圃場の短い区間で頻繁にPTOを入切する運用」です。土の状態が変わりやすい畑では、回転数を固定したまま“入切のタイミング”で土量が不安定になりやすいので、可能なら区間ごとに一定時間は同じ条件を維持し、畝の連続性を優先すると後工程(マルチ等)が楽になります。michinoku-kubota+1​
参考:PTO回転・作業機制御が畑作管理(うね立て・中耕・培土等)で重要である根拠(2段PTO等)
https://www.yanmar.com/media/news/2025/07/14045618/hv_2507.pdf

培土機 トラクターの安全装備と 点検

培土機は「回転体」と「油圧昇降」が絡むため、事故リスクが高い機械の組合せです。農作業安全情報センターは、PTO軸・PTO伝動軸・動力取入軸の防護(ガード、回り止めチェーン、ガード同士のオーバーラップ構造)が巻き込まれ事故の回避に重要で、基本的に常に装着されていることが重要だとしています。
点検や整備で作業機を上げた状態にする場面も危険で、同センターは昇降部降下防止装置の重要性と、万が一に備えてジャッキ等で固定して安全な作業を心がける点を述べています。

さらに、始動時に走行部や作業機が作動しないようにする始動安全装置(クラッチ切、変速中立などが満たされないと始動しない)も、安全性検査で求められる考え方として示されています。

培土作業は「泥や草が絡む」ので、つい手で取りたくなりますが、回転部周りの手出しは最悪の事故に直結します。ガード類は外したまま作業しない、詰まりは停止・キーオフ・回転停止確認までセットで行う、と作業手順に落とすのが現実的な対策です。

参考:PTOガード・回り止めチェーン・昇降部降下防止など、共通安全装備の要点(巻き込まれ/挟まれ対策)
農業機械の安全装備(各機種共通)

培土機 トラクターの独自視点:土質と湿り気で「同じ調整」が通用しない

培土機の調整は、カタログ値や“いつもの設定”だけでは再現性が出ないことがあります。クボタのようにうね形状を整理していても、同じ丸うねでも土の付着性・砕土性が違えば、畝の肩の丸みや溝の立ち上がりが変わるためです。
意外と効くのは「土が付く/付かない」で、羽根素材がプラスチックで土が着きにくいことを特徴にする培土アタッチメントの説明もあります。つまり、土が粘って団子になりやすい圃場では、金属の形状調整だけでなく、付着しにくい構成(素材・構造)を選ぶという“別ルートの解決策”があるということです。

また、PTO回転やエンジン回転で土量を調整できる前提があっても、湿り過ぎの日に回転を上げると、砕けずに塊のまま持ち上がって溝に落ち、畝表面が荒れて乾きムラが出やすくなります。みちのくクボタの記事が示す「回転・カバー高さ・PTO回転で調整」という考え方は、土の状態に応じて“土を飛ばすより置く”側へ寄せる判断にも使えます。

実務でのチェック手順を、短く固定化すると迷いが減ります。


  • 1走目は浅め・回転控えめで入り、畝の芯が出るか確認する。
  • 畝肩が崩れるなら角度を水平寄りに戻し、回転を上げる前に姿勢で直す。
  • 草が残るなら回転か速度を調整するが、飛散が増えたらカバー高さも同時に見る。
  • 詰まり・絡みが出たらPTO停止と回転停止確認を優先し、ガード状態を維持する。

この手順は、うね形状の考え方(目的を先に決める)と、回転数等で量を調整する考え方(回転・カバー・PTO)と、安全装備の前提(ガード常時装着)を同時に満たすための“現場用の型”として機能します。




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