畦塗り機を中古で探すとき、いちばん最初に確認すべきは「Bヒッチが本当にBヒッチか」「自分のトラクターのリンク機構と合うか」です。日農工(日本農業機械工業会)のヒッチ規格はA-1/A-2/B/S/Lなどに分かれ、Bヒッチは特殊3点リンク機構向けで、主に50馬力以上クラスに適する規格として整理されています。
「Bヒッチ対応」と書かれていても、現場では“クボタBヒッチ用金具付き”の意味だったり、別規格に変換パーツを付けていたりして、実際の適合がズレるケースがあります。だから、販売文言だけで判断せず、ロアピン幅やPTO軸との並びなど“形状での見極め”を必ず挟むのが安全です。
参考)【2026年最新】Yahoo!オークション -畦塗り機 bヒ…
見分け方の一例として、A1/A2/BはロアピンとPTO軸が一直線上に並び、S/LはPTO軸とずれる、という整理が紹介されています。さらにロアピン幅はA1/A2が465mm、Bが565mmとされ、物理寸法で判断できるのが中古向きの強みです(メジャー1本で確認できる)。
また、Bヒッチは「適合しても角度が違うので注意が必要な機種がある」という指摘もあり、付くか付かないかだけでなく“付いた状態で正しい姿勢になるか”まで含めて確認したいところです。トラクター型式、作業機型式の両方を揃えて販売店に照会するのが堅実です。
「畦塗り機 中古 bヒッチ」で検索すると、オークションや中古農機販売サイトに出物が出ますが、価格は状態・機能(電動/リモコン/オフセット等)・メーカーで大きく振れます。たとえばYahoo!オークションでは、コバシのBヒッチ畦塗機が数十万円帯で出品されている例が確認できます。
中古農機販売サイト側では、商品ページに「取付ヒッチ:日農工特殊Bヒッチ」や、適応馬力、外形寸法などが明記されている個体もあります。コバシの中古畦塗機で、Bヒッチ・適応馬力・サイズ情報が具体的に掲載されている例があり、こういうページは比較検討がしやすいです。
参考)https://nouki-ichiba.net/products/11746
一方で、同じ「畦塗機」でもSヒッチやA-2ヒッチなど別規格の在庫も混ざって並ぶため、「畦塗機」という大カテゴリで眺めるだけだと誤発注が起きやすいです。一覧ページではSヒッチ/A-2ヒッチの表記が並んでいる例があり、Bヒッチ狙いの場合は検索条件と商品説明の二重チェックが必要になります。
参考)https://nouki-ichiba.net/collections/%E7%95%A6%E5%A1%97%E6%A9%9F?page=2
探し方のコツは、(1)「Bヒッチ」(2)「特殊3P」(3)「適応馬力」(4)「型式」の4点が揃っている出品を優先することです。情報が薄い出品は安く見えても、結局は現物合わせや追加金具で費用と時間が膨らみます。
中古の畦塗り機は、シーズン機械である一方、泥・水分・石の噛み込みにさらされるため、消耗と腐食が同時進行しがちです。点検項目として、洗浄・ボルトナットの緩み、オイル量、チェーン調整、ディスク摩耗、さび止めが重要だと整理されています。
現物を見るときは、まず「ディスクの摩耗」と「変形」を最優先にします。ディスクは畦を押し固める要の部品なので、外周が丸く痩せている個体は、同じ速度で走っても締まりが出にくく、結果として“水が止まらない畦”に直結します。
次にチェーンや駆動部のガタを確認します。チェーン調整が必要な状態を放置すると、噛み込み・外れ・偏摩耗を呼び、補修が一気に重くなります(中古は「今は動く」より「この先も維持できる」が重要)。
ボルトやナットの緩み点検も軽視できません。畦塗りは振動が出やすく、緩みは作業中のトラブルだけでなく、微妙な角度ズレとして“畦の形の乱れ”にもつながります。
そして意外に差が出るのが、塗装の綺麗さより“泥が乾いたまま固着していないか”です。固着が多い個体は、洗っていない=保管が荒い可能性があり、見えないところの腐食やベアリング周りの傷みを疑うきっかけになります。
畦塗り機は買っただけでは性能が出ず、土条件と操作で仕上がりが決まります。基本手順として、土壌の固さ・水分量を確認し、畦周辺の雑草・わら・石を除去し、取り付け後にディスク深さ調整、試運転を経て本作業に入る流れが紹介されています。
特に重要なのが「土の水分量」です。乾きすぎると締まらず亀裂の原因になり、逆に水分が多すぎても固まらないため、握って“程よい塊”になるかを目安にする考え方が示されています。
走行速度も仕上がりを左右します。畦塗り時は時速1km未満が目安とされ、試運転で畦の締まり具合を見ながら速度と調整を合わせていくのが基本です。
また、まっすぐ進むことは見た目以上に難しく、途中で歪むと外観だけでなく防水性や後工程(田植え・収穫)の作業性にも影響する、という指摘があります。畦の“直線性”は、最終的に水管理のストレスを減らす投資だと割り切るのが得策です。
検索上位の多くは「Bヒッチとは」「中古の選び方」といった一般論に寄りやすいのですが、現場で痛いのは“付いたのに、作業姿勢が決まらない”ケースです。Bヒッチは適合表上はOKでも、機種によっては作業機角度が違うので注意、という整理があり、ここを無視すると畦が妙に寝たり、ディスクが片当たりしたりします。
この問題は、販売前の静止写真や「対応ヒッチ」表記だけだと見抜きにくいのが厄介です。だから中古購入では、可能なら現地で「トラクターに装着→最低限の試運転(空転でもよい)→ディスクの入り方と畦の立ち上がり確認」までやる価値があります。
もう一段突っ込むなら、“Bヒッチ用金具だけ付いているが、三角金具側の摩耗でガタが出ている”個体にも注意が必要です。ガタは微調整の再現性を奪い、同じ設定にしたつもりでも日によって畦の形が変わる原因になります。
最後に、Bヒッチ狙いの中古は「大型機向け」という前提があるため、圃場条件(畦畔の幅、進入路の狭さ、旋回余裕)との相性も確認してください。大型向けの作業機は効率が出る一方、取り回しが悪い圃場では“速いはずが遅くなる”ことが起きます。
中古農機購入の一般的な注意点(年式・使用状況・整備状況確認、外観だけ綺麗な個体に注意、試運転の重要性)についての参考:https://agreuse.com/column/20231106/
ヒッチ規格(A-1/A-2/B/S/L)やBヒッチの位置づけ、見分け方(ロアピン幅・PTO軸との並び)についての参考:https://noukiguou.com/tractor-hitch/
畦塗り機の手順(事前清掃、調整、試運転)や低速目安、メンテ項目(チェーン、ディスク摩耗等)についての参考:https://www.agri-ya.jp/column/2023/06/06/how-to-use-the-ridge-coating-machine-effectively/