中古の全自動移植機は、同じ「全自動」でも条数(1条・2条など)、用途(ねぎ・葉物・たまねぎ等)、トレイ規格対応、そして整備の有無で価格帯が大きく変わります。全自動野菜移植機の中古はオークションや売買サイトでも流通しており、出品例としてヤフオクではヤンマーの全自動野菜移植機が30万円台で推移している表示も確認できます(出品状況で変動)。
価格比較でやりがちな失敗は「本体価格だけ」で判断することです。中古農機の注意点として、見た目は良くても隠れた不具合、ベルト損傷、メンテナンス履歴不明などがあり、購入後すぐの修理費が発生し得る点が挙げられています。
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そのため、同じ型式でも「現状販売」と「点検整備済み(保証あり)」は別物として扱い、総コスト(整備・輸送・消耗品・初期調整)で比較するのが安全です。
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また、地域や販売チャネルで差が出やすいのが搬送費です。移植機は条数や走行部(タイヤ/クローラ)でサイズが変わるため、引き取り前提の出品も多く、遠方購入では想定外のコストになりやすいです。
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「近場で探して現物確認できる」「整備内容が明示される」流通(中古農機市場など)も併用すると、判断材料が揃いやすくなります。
参考)中古 全自動移植機 農機具 526台 一覧【中古農機具販売 …
条数選びは「面積」だけでなく、作付体系(短期集中か、分散定植か)と、苗供給・補給の人手まで含めて決めるのが現実的です。たとえば全自動移植機の作業能率は、研究機関の紹介事例で10a当たり2.5~3.0時間という具体値が示されています(288穴セルトレイ用の全自動移植機の例)。
この数字は「人が手で植える」より大幅に省力化できる一方、圃場条件や苗質で精度・速度がブレるため、中古購入ではカタログ値を鵜呑みにしないのがコツです。
メーカーサイトの説明でも、全自動型は「セルトレイを移植機にセットしたら自動的に植え付けていく方式」とされ、作業者の手供給(半自動)と思想が異なります。
参考)野菜移植機
つまり、中古で全自動を選ぶなら、機械側の「苗抜き・供給・植付部」の摩耗や調整ズレがそのまま植付精度に直結するので、機構の状態確認がより重要になります。
参考)https://nouki-ichiba.net/pages/noukiken
能率に関しては、現場で効いてくる“意外な盲点”が「苗補給の詰まり」です。ヰセキの全自動野菜移植機PVZシリーズでは、ホッパー内の泥付着を掃除して精度を維持する仕組み(ホッパースクレーパ)や、横開きホッパーで苗抜けを良くする工夫が紹介されています。
中古検討では、こうした“詰まり対策の部品”が欠品していないか、動きが渋くないかも能率(止まらず植え続けられるか)に直結します。
全自動移植機の中古選びで最初に確認したいのが、対応するセルトレイの穴数・規格です。ヰセキの全自動野菜移植機PVZ100の仕様例では、適応苗として128穴・200穴のセル成型苗が明記され、レバー一本で穴数切替ができる旨も示されています。
この「規格の一致」が崩れると、苗抜け不良・欠株・苗傷みが起きやすく、結局は手直しの人手が増えて全自動の利点が薄れます。
さらに、研究機関の解説では、全自動移植機は苗を“串状の爪で引き抜き”、移植部に移して植え溝底に定植する仕組みが説明されています。
この方式は高速・均一化に強い一方で、苗の根鉢が弱い、培土が崩れやすい、含水が不適切といった条件だと、爪での引き抜き段階で苗が乱れやすいのがポイントです。
中古機を選ぶ側としては、機械だけでなく「自分の育苗(または購入苗)がその機械の取り扱い前提に合うか」を事前に詰める必要があります。具体的には、普段使っているトレイ穴数、セルサイズ、育苗期間、根鉢の締まり具合を棚卸しし、それに合う機種に寄せる方がトラブルが少ないです。
“価格が安いから機械に苗を合わせる”発想だと、毎年の苗コスト・育苗資材・播種機の更新などに波及して、結果として高くつくことがあります。
(参考リンク:全自動移植機の仕組みと作業能率の具体例がまとまっており、能率の現実的な目安がつかめる)
https://www.naro.go.jp/laboratory/tarc/symple_blog/228cell/025737.html
中古農機は「どのタイミングで故障するかわからない」ため、保証や販売店サポートの確認がリスク低減につながると解説されています。
また、中古購入の落とし穴として、隠れた故障、ベルト損傷、メンテナンス履歴の不明確さ、部品供給の問題などが挙げられています。
全自動移植機は可動部が多く、苗供給・植付機構の小さな摩耗が欠株や植付深さズレに直結しやすいので、点検項目を「動き」で見るのが大切です。
購入前のチェックは、次のように“具体物”を見ていくと判断しやすくなります。
少し意外ですが、全自動移植機の中古は「保管状態」で当たり外れが出やすいです。ホッパーや移植部は泥・培土が残ると固着しやすく、動作が渋い個体は現場で詰まりが増えますが、ヰセキPVZではホッパー内の泥を掃除して精度を維持する仕組みが紹介されており、清掃が精度に関係することが読み取れます。
現物確認では、単にサビの有無だけでなく、清掃の跡(泥の残り方、可動部の動きの軽さ)を「前オーナーの運用の丁寧さ」として評価すると失敗が減ります。
(参考リンク:全自動移植機の対応苗・能率・詰まり対策など、機能面の判断材料がまとまっている)
https://products.iseki.co.jp/yasai/isyoku/yasa-pvz/
検索上位の多くは「価格」「相場」「点検」「おすすめ機種」に寄りますが、実務で差が出るのは“畑の前提を機械に合わせて整える”発想です。研究機関の説明でも、全自動移植機は移植前に植え溝を切り、その底中央へ定植する流れが示されており、溝形状と機械の追従が植付品質を左右することが分かります。
つまり中古購入では、機械の性能だけでなく「圃場の均平」「うね形状」「土の砕土」「適正水分」など、機械が働きやすい条件づくりが、欠株や深さズレの削減に直結します。
この視点で考えると、投資優先順位が変わります。たとえば中古移植機を買っても、うねが荒い・畑が波打つと植付深さが安定せず、結局は手直しが増えますが、ヰセキPVZでは傾斜地に有効な自動水平に関する装備(水平リモート)が紹介されており、姿勢制御が精度に関係することが読み取れます。
中古で自動水平などの機能が無い機種を選ぶ場合は、圃場整備(均平、うねの高さ・硬さの統一)に先に手を入れる方が、トータルで成果が出るケースがあります。
さらに「作業の詰まり」を減らす運用設計も重要です。全自動はセルトレイをセットして植え続けられるのが強みですが、その裏で苗供給が止まると能率が一気に落ちるため、トレイの置き場・補給動線・予備苗の段取りを先に決めておくと、中古でも新品同等に近い体感能率になりやすいです。
最後に、購入検討時は“畑→苗→機械”の順で条件を固定し、そこで初めて「価格」「年式」「保証」を比較すると、買ってからの後悔が減ります。