トラクターフェントのVarioと燃費や快適性の驚きの評判

農業界のロールスロイスとも呼ばれるフェント。その圧倒的な価格の裏にある、驚異の燃費性能やVarioトランスミッションの真価をご存じですか?実は維持費を考えると安いかもしれない、その理由とは?

トラクターフェントの圧倒的な性能

Varioの無段変速がもたらす驚異の燃費効率


ドイツが誇る農業機械メーカー、フェント(Fendt)が世界中のプロ農家から絶大な支持を集める最大の理由は、間違いなく「Vario(バリオ)トランスミッション」にあります。これは単なるオートマチック変速機ではありません。1995年にフェントが世界で初めて実用化した、農業用トラクターのための革命的な無段変速システム(CVT)です。


一般的なトラクターのトランスミッションは、ギア(歯車)の組み合わせを変えることで速度やトルクを調整しますが、変速時にはどうしても駆動力の抜けやショックが発生します。しかし、Varioトランスミッションは、油圧ポンプと遊星ギアセットを巧みに組み合わせることで、時速20メートルから最高時速60キロメートルまで、一切の変速ショックなしにシームレスに加速することができます。これは、繊細な作業が求められる野菜の植え付けから、大容量のサイレージ運搬まで、あらゆる作業を「止まることなく」最適に行えることを意味します。


参考)トラクター - Wikipedia

さらに、このVarioシステムがもたらす最大の恩恵は「燃費」です。フェントのトラクターは「Fendt iD」と呼ばれる低エンジン回転数コンセプトを採用しています。これは、巨大なトルクを低回転域で発生させ、トランスミッションがその力を無駄なくタイヤに伝える技術です。例えば、最高速度で走行している時でも、エンジン回転数はわずか1400〜1500rpm程度に抑えられます。不要にエンジンを回す必要がないため、燃料消費量は劇的に削減されます。実際、ドイツ農業協会(DLG)が行う燃費テスト「PowerMix」において、フェントの大型シリーズは長年にわたり記録的な低燃費数値を叩き出しています。初期投資は高くても、年間の燃料コストで数百万円の差が出ることも珍しくないため、大規模経営であるほどVarioの経済合理性が際立つのです。


参考)AGCO 、「Fendt 620 Vario」がDLG Po…

FENDT | MFM - エム・エス・ケー農業機械株式会社 - 製品情報とスペック詳細
※日本の正規代理店であるMSK農業機械の公式ページです。各シリーズの馬力や詳細なスペックが確認できます。


FendtONEで実現する未来的な操作性とキャビン

フェントに乗ることは、単なる農作業ではなく「オペレーションルーム」での指揮に近い体験です。その中心にあるのが、「FendtONE(フェントワン)」と呼ばれる新しい操作コンセプトです。これはトラクターのキャビン内と、事務所のパソコンやタブレットをクラウドでシームレスに接続するシステムですが、ハードウェアとしてのキャビンの進化も凄まじいものがあります。


参考)https://www.agriexpo.online/ja/prod/agco-gmbh/product-169019-1436.html

従来のトラクターは、作業機ごとに専用のモニターを後付けする必要があり、運転席周りが配線と画面だらけになることがよくありました。しかしFendtONE搭載機では、アームレストに統合された12インチのタッチスクリーン、ステアリングコラムのダッシュボード、さらに天井に格納可能な追加モニターの最大3画面を連携させ、すべての情報を指先ひとつで管理できます。ISOBUS対応の作業機であれば、トラクターの純正画面でそのまま操作できるため、視界を遮る余計なモニターは不要です。


参考)世界のトラクターメーカーの一覧|各メーカーの歴史や特徴・世界…

特筆すべきは「カスタマイズ性」です。ジョイスティックにあるボタン一つひとつに、「このボタンは油圧1番の上げ」「これはエンジンの回転数メモリー」といった具合に、オペレーターが自由に機能を割り当てることができます。しかも、その設定を「代掻き用」「播種用」といったプロファイルとして保存できるため、作業が変わるたびに設定し直す手間がありません。


また、キャビンの快適性(コンフォート)も並外れています。空気圧で制御される3点エアサスペンションキャブと、独立懸架式のフロントアクスルサスペンションが、圃場の凹凸をまるで高級乗用車のように吸収します。1日10時間以上トラクターに乗り続ける収穫シーズンにおいて、この「疲れない」という性能は、作業効率を維持する上でスペック表の馬力以上に重要な要素となります。


参考)https://www.mskfm.co.jp/wp-content/uploads/2019/10/tractor_fendt_f700s4.pdf

価格は高いが実は安い?中古市場と維持費の真実

「フェントは高い」。これは農業界での共通認識であり、否定しようのない事実です。同等の馬力を持つ国産メーカーや他の海外メーカー(ジョンディアやニューホランドなど)と比較しても、新車価格は頭一つ抜けています。300馬力クラスになれば、家が一軒建つほどの価格になります。しかし、経営的な視点で見ると「トータルコスト(生涯コスト)は意外と安い」という逆説的な評価が多くのユーザーから聞かれます。


参考)中古トラクターの選び方・購入する際の注意すべきこと|中古トラ…

その秘密は「圧倒的なリセールバリュー(再販価値)」にあります。フェントのトラクターは耐久性が極めて高く、稼働時間が5000時間や10000時間を超えても、エンジンやトランスミッションの主要機関が致命的なダメージを受けていないケースが多いです。そのため、中古市場での値落ちが非常に緩やかです。


参考)中古トラクターの相場と高く売るコツは?選び方やおすすめ車種も…

例えば、1000万円で購入した他社トラクターが5年後に300万円の価値にしかならない場合、償却コストは700万円です。一方、1500万円のフェントが5年後に1000万円で売れるなら、償却コストは500万円で済みます。これに前述した燃費によるランニングコストの削減分を加味すれば、最終的な収支はフェントの方がプラスになる計算が成り立ちます。


また、日本の正規代理店であるMSK農業機械(エム・エス・ケー農業機械)のサポート体制が充実していることも、資産価値を維持する要因です。北海道を中心に全国にネットワークを持ち、部品供給も安定しているため、「外車は壊れたら終わり」という古い常識はフェントには当てはまりません。ただし、初期導入コストのハードルが高いことは事実なので、長期的な資金計画と、どれだけの稼働時間を確保できるかが導入の分かれ目となります。


参考)http://tomitamotors-nouki.com/mente/mente_main.html

中古トラクターの相場と高く売るコツは?選び方やおすすめ車種
※中古農機市場におけるトラクターの価格形成や、リセールバリューの考え方について詳しく解説されています。


故障知らずの長寿命?独自のオイル分離システム

フェントが「壊れにくい」「長寿命」と言われるのには、機械工学的な明確な理由があります。その一つが、検索上位の記事でもあまり深く触れられていない「作動油とトランスミッションオイルの完全分離構造」です。


参考)https://www.mskfm.co.jp/wp-content/uploads/2023/07/FNT500%E3%83%90%E3%83%AA%E3%82%AAG3-513516_A3832023.06.pdf

多くのトラクター(特に国産や一部の海外製)は、トランスミッションの潤滑油と、作業機を動かすための油圧作動油を共用しています。これは構造がシンプルになる反面、大きなリスクを抱えています。例えば、ダンプトレーラーやポテトハーベスターなど、外部の作業機を接続した際、その作業機側に残っていた汚れたオイルや金属粉がトラクター本体に戻ってきてしまいます。これが精密なトランスミッション内部に入り込むと、バルブの詰まりやギアの摩耗、最悪の場合は全損に近い故障を引き起こします。


しかし、フェント(特に700 Vario以上の大型シリーズ)は、このオイル系統を完全に分けています。


  • トランスミッション側:常にクリーンな専用オイルで満たされ、外部からの異物混入リスクがほぼゼロ。
  • 油圧作業機側:外部作業機とやり取りするための独立したタンクとポンプ。

この設計のおかげで、Varioトランスミッションは驚異的な寿命を誇ります。ユーザーの間では「1万時間は通過点」と言われるほどです。もちろん、2000時間ごとのトランスミッションオイル交換やフィルター交換といった定期メンテナンスは必須ですが、それを守ってさえいれば、心臓部である変速機が壊れるリスクは他社機に比べて極めて低いです。


参考)Reddit - The heart of the inte…

修理代が高いと言われるフェントですが、それは「部品単価」の話であり、「故障頻度」と「致命的な損傷のリスク」を考慮すれば、稼働停止時間(ダウンタイム)による損失を含めたコストパフォーマンスは非常に優秀です。


シリーズに見る日本の圃場への適応力

フェントには小型の200シリーズから、500馬力を超えるモンスターマシンの1000シリーズまで幅広いラインナップがありますが、日本の農業、特に北海道の大規模畑作や本州のコントラクター(農作業受託組織)に最も適していると言われるのが「700 Vario」シリーズです。


参考)https://www.mskfm.co.jp/wp-content/uploads/2024/07/MF%E3%83%BBFENDT%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E7%B7%8F%E5%90%88%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AD%E3%82%B0_P105A2024.05.pdf

700シリーズ(特に最新のGen7)が日本で評価される理由は、「馬力に対する重量バランスの絶妙さ」にあります。200〜300馬力という高出力を持ちながら、車体重量は比較的軽量に抑えられています。これは、雨が多く地盤が緩みやすい日本の圃場において、土壌を踏み固めない(踏圧を減らす)ために極めて重要です。重すぎるトラクターは土壌の物理性を悪化させ、作物の根張りを阻害しますが、フェントは軽量な車体で高出力を発揮し、さらに「VarioGrip(バリオグリップ)」というタイヤ空気圧調整システムをオプションで装備可能です。これにより、畑の中では空気圧を下げて接地面積を増やし、道路走行時は空気圧を上げて燃費を稼ぐといった調整がキャビン内からボタン一つで行えます。


参考)https://www.mskfm.co.jp/product_maker/fendt/

また、700シリーズは日本の道路事情でも扱いやすいサイズ感に収まっており、全幅や全高が過剰に大きくありません。それでいてエンジンは6気筒の粘り強いパワーを持っているため、重いプラウ作業から高速でのロールベーラー作業まで、一台で何役もこなせる「万能選手」です。


実際に導入した農家からは、「今まで2台でやっていた作業が、700 Vario 1台で回せるようになった」という声も聞かれます。単にカタログスペックの馬力を見るのではなく、「その馬力をどう地面に伝えるか」「いかに土を痛めないか」という視点で設計されている点が、フェントがプロに選ばれる真の理由と言えるでしょう。


フェントトラクター導入のポイントまとめ
🚜
Varioトランスミッションの真価

無段変速による操作性と低回転高トルク設計が、驚異的な燃費効率と作業精度を実現します。

💰
高いリセールバリュー

初期投資は高額ですが、耐久性と中古市場での人気により、実質的な所有コストは抑えられます。

🛠️
独立オイルシステムの強み

油圧とミッションのオイルを分離することで、外部からの異物混入を防ぎ、機械寿命を大幅に延ばします。




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