らっかせい収穫機(トラクタ装着型)は、掘取り・土ふるい・反転を一工程で行う設計が基本で、掘取部と反転部に分かれて構成されます。
掘取部は、姿勢制御ローラー、コールタ、根切刃、突起付きバーコンベアなどで株を掘り起こして搬送し、根部の土をふるい落としながら地表面へ露出させます。
反転部は、反転ディスクや反転ガイド板で株を後方へ放てきし、莢実部が乾きやすい向きになるよう反転させる考え方です。
現場で効いてくるのは「掘り取り深さ」「土の崩れ方」「株が機内を通る姿勢」の3点で、ここが崩れると未反転や損失(取り残し・莢落ち)が増えます。
参考)https://www.pref.chiba.lg.jp/ninaite/shikenkenkyuu/documents/r4n0204.pdf
特に、掘り上げた直後に“土がほどける”圃場条件だと土ふるいが素直に効き、後工程(手直し整列、地干し、集積)がラクになります。
逆に粘土質で土塊が残ると、バーコンベアで土が落ちにくく、株姿勢が乱れて反転精度にも影響しやすいので、作業日選び(雨の後を避ける等)が重要です。
千葉県の普及情報では、茎葉切除+株整列機構付き掘取機+簡易乾燥装置を組み合わせた体系により、収穫・乾燥作業全体の10a当たり投下労働時間を慣行の約30.1時間から約12.31~14.23時間へ短縮(約55%削減)できるとされています。
また、地干し工程だけを見ると、慣行の「土振るい+島立て」12.0時間/10aに対し、横倒し修正の地干しは0.33~0.54時間/10aという数字が示され、ここが省力化の“主戦場”になりやすいです。
つまり、らっかせい収穫機の導入効果は「掘り取りが速くなる」だけでなく、「島立てをどう置き換えるか(横倒し+乾燥体系)」まで設計できたときに最大化します。
ただし、機械で反転できても100%きれいに揃う前提ではなく、未反転株の手直しが発生するケースは現実的に残ります。
上位互換の考え方として、機械で“中腰の重労働部分を削って”、残る手直しを「短時間・軽作業」に寄せる、という期待値で設計すると失敗しにくいです。
労働時間の削減は、そのまま適期収穫の確度にもつながり、結果的に品質や歩留まりのブレを小さくしやすい点も実務上のメリットです。
落花生は掘り取り後に圃場内乾燥(地干し)を組み込む体系が多く、掘り上げ反転して列状に並べるのは、莢実部を乾かしやすくするためです。
一方で千葉県のデータでは、株が反転せず横倒し姿勢で地干ししても、条件を整えれば莢実品質を維持して乾燥できる可能性が示されています。
ポイントは、掘り取り前の茎葉切除や簡易乾燥装置を組み合わせて乾燥を“押し切る”ことで、接地した莢実の乾きムラや品質低下リスクを抑える発想です。
注意点として、降雨後は作業性能が低下しやすいため、土壌と茎葉を1~2日乾かしてから掘り取りを行う留意事項が明記されています。
また、横倒し姿勢では「接地した莢実は含水率低下が緩やか」という傾向があり、乾燥の詰め(簡易乾燥など)を省くとムラが残る可能性があります。
乾燥を“工程”ではなく“品質管理”として扱い、含水率の目標と作業日数を先に決めてから機械体系を組むと、現場の手戻りが減ります。
参考:茎葉切除+簡易乾燥+掘取機(CⅡ-type)で地干し省力化、労働時間・品質データ
https://www.pref.chiba.lg.jp/ninaite/shikenkenkyuu/documents/r4n0204.pdf
らっかせい収穫機は万能ではなく、株の分枝長が極端に長い場合や過繁茂状態など、作物状態によっては株が反転しない場合があるとされています。
この“作物側の条件”が悪いと、機械が悪いのではなく、搬送姿勢が崩れて土ふるい→反転の連鎖が崩れ、結局手直しが増える、という形で表面化します。
千葉県の普及情報では、掘り取り前にフレールモア等で高さ約30cmの茎葉切除を行うと、バーコンベア部の詰まり頻度や通路への株のはみ出しが減少すると整理されています。
また、株整列機構(姿勢制御装置・株寄せ装置)を付けた掘取機CⅡ-typeでは、通路へのはみ出し抑制や、株を畝上で同一方向に概ね整列させる効果が示されています。
意外に見落とされがちなのは、詰まり対策は「機械の調整」だけでなく、「草姿の作り方(過繁茂にしない)」と「前処理(茎葉切除)」のほうが効く場面があることです。pref.chiba+1
“未反転株をゼロにする”より、“未反転株を手直ししやすい状態にする(露出・土落ちを良くする)”ほうが、現場の体感省力につながりやすいです。
独自視点として、らっかせい収穫機は作業の核になる一方、地域や機種によっては入手性・保守性が経営リスクになり得る点を、導入前に必ず棚卸しするのがおすすめです。
千葉県の資料では、ラッカセイ掘取機(松山)の県内中心での導入状況に触れつつ、令和4年9月時点で製造・販売を中止している旨が記載されています。
このタイプの機械は「壊れたら代替がない」「消耗部品の納期が読めない」が起きると、適期収穫を逃して品質・収量に直撃しやすいので、導入判断では機械価格だけでなく運用の冗長性も見ます。
導入リスク管理の実務チェック例(入れ子なし)
“省力化の完成形”は機械を買うことではなく、壊れても収穫が止まらない体制まで含めて完成です(ここが上司チェックで評価されやすい実務ポイントになります)。

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