オープンポジションは職種・業務内容を限定しない募集で、選考の中で「どのポジションに置くか」まで判断が必要になります。これは通常の募集より意思決定が増え、選考負担が大きくなりやすい、という構造的なデメリットです。特に農業法人や農家の採用は、現場が忙しい時期ほど面接時間が取れず、判断が「印象」に寄りがちになります。
実務で困るのは、評価基準が一律に作りにくい点です。応募者の経験がバラバラなので、面接官が「同じ質問で同じ尺度」で測れず、結果として“見極めが難しい=選考難易度が上がる”状態になります。一般にオープンポジションの選考は定量スキルより人柄・適性に比重が寄りやすいと言われますが、まさにここが落とし穴で、言語化できない「良さ」は採用の再現性を下げます。採れた・採れないが運に左右されると、採用活動が年ごとにブレます。
農業現場に寄せて言うと、繁忙期は「とにかく来てほしい」、閑散期は「育成も考えたい」と判断軸が変わります。オープンポジションはこの揺れに乗りやすいので、次のような“最低限の評価基準”を先に固定するのが安全です。
参考:オープンポジションの概要、通常求人との違い、デメリット(選考負担・評価基準の複雑化)
https://saponet.mynavi.jp/column/detail/ty_saiyo_t01_t02_open-position_250321.html
オープンポジションは「配属を柔軟に決められる」ことがメリットとして語られますが、裏返すと「入社前に仕事内容が固まりにくい」ため、本人の想像と現場の実態がズレやすいデメリットになります。農業従事者向けの採用だと、このズレはかなり深刻です。なぜなら農業は“季節で仕事が変わる”ため、本人が想定する「やりたい仕事」が一年を通じて継続するとは限らないからです。
典型例は、「栽培管理がしたい」と言って入社したのに、繁忙期は収穫・選果・出荷が中心になり、しかも残業や早出が増えるケースです。ここで「聞いていた話と違う」が起きると、定着率が落ちます。採用側も「汎用的に助けてくれる人が欲しい」意図でオープンポジションにしている場合、ミスマッチはさらに起こりやすいです。
対策は、柔軟性を残しつつ“最低限の配属の約束”を作ることです。例えば、次の2段階で説明します。
このように、固定部分と可変部分を分けると「柔軟に決める=何でも屋」になりにくく、本人も納得しやすくなります。
また、オープンポジションでは入社後フォロー(OJTや定期面談、メンターなど)を整える重要性が高いとされます。農業現場でも、週1の10分面談だけで“ズレの早期発見”ができ、結果的に採用コストを守れます。
参考:ミスマッチ低減と注意点、入社後フォロー体制の重要性
https://saponet.mynavi.jp/column/detail/ty_saiyo_t01_t02_open-position_250321.html
オープンポジションは応募の間口が広がる分、書類確認・面接調整・面接回数が増えやすく、採用工数が増大しやすいデメリットがあります。さらに「誰をどこに置くか」を判断する追加の会議や現場ヒアリングも発生します。中小規模の農業法人では、人事専任がいないことも多く、社長や現場責任者が採用を兼務しがちなので、工数増はそのまま現場の疲弊に直結します。
特に注意したいのは、“採用が忙しくなる時期”と“農業が忙しくなる時期”が重なることです。繁忙期に応募が来ると、現場は判断の質を落としてでも前に進めたくなります。しかし、そのスピード採用が後のミスマッチ・離職を生むと、翌年の繁忙期にさらに人手が減る、という悪循環に入ります。
ここで有効なのが、最初から選考プロセスを軽量化して設計することです。
オープンポジションの弱点は「判断材料が多く必要」な点なので、材料を面接に寄せず、事前質問・体験就業に分散させると、採用担当の負担が下がります。
参考:オープンポジションは応募増で選考負担が大きくなりやすく、配置判断も追加で必要
https://saponet.mynavi.jp/column/detail/ty_saiyo_t01_t02_open-position_250321.html
オープンポジションを語るとき、ジョブ型雇用との違いを押さえないと「結局、何が曖昧で何が明確なのか」が見えにくくなります。ジョブ型は仕事内容(職務)を先に定義し、その職務に合う人を採る考え方で、職務定義や運用が難しい一方、役割と評価が一致しやすい特徴があります。これに対しオープンポジションは、入口を広げて採り、選考や入社後に役割を決めるため、評価と役割の整合が後追いになりがちです。
農業でこれが問題になるのは、「成果が天候に左右される」ためです。例えば栽培担当の成果を収量だけで測ると不公平が出ますし、出荷担当は繁忙期ほど作業量が増えるのに、定量評価が追いつかないことがあります。ジョブ型的に職務を定義しすぎると、現場の融通が利かず、逆にオープンポジション的に曖昧だと、評価が属人的になります。
現実解は、オープンポジションで採用しつつ、入社後に“ジョブの輪郭”を固める運用です。
参考:ジョブ型雇用のメリット・デメリット、運用の難しさ
https://gce.globis.co.jp/service/purpose/job-type-employment/basic/
検索上位の記事では「選考が大変」「ミスマッチ」など一般論が中心になりがちですが、農業従事者の現場で“地味に効いてくる”独自のデメリットがあります。それは、季節変動によって「評価される技能」が月ごとに入れ替わり、本人が成長を実感しにくい点です。オープンポジションは職務が固定されにくいので、春は育苗、夏は防除、秋は収穫、冬は整備…と移るたびに評価軸が変わり、「自分は何ができるようになったのか」が本人にも上司にも見えにくくなります。
この“技能の不可視化”が起きると、次の問題が連鎖します。
解決策は、農業の技能を“工程別チェック”で可視化することです。例えば、栽培管理なら「記録の精度」「異常の早期発見」「資材の段取り」「作業標準の遵守」、出荷なら「誤出荷ゼロ」「ラベル・ロット管理」「冷蔵・輸送の理解」など、職務を横断して共通する技能を用意します。ここが整うと、オープンポジションの柔軟性を保ったまま、評価と育成を同時に回せます。
もう一つ意外に効くのが、「安全」を評価の中心に置くことです。農業は機械・薬剤・熱中症など、事故が起きると経営への打撃が大きい分野です。だからこそ、収量やスピードだけでなく「安全行動(指差し確認、保護具、ヒヤリ共有)」を評価の軸に入れると、オープンポジションの“曖昧さ”がむしろ強みに変わります。職務が変わっても、安全は共通で評価できるからです。
参考:農業従事者を評価する際の「評価者」の重要性や、評価と目標の連動性に関する記載(報告書PDF)
https://www.maff.go.jp/j/kobetu_ninaite/n_seido/attach/pdf/170411-5.pdf

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