水と油 土壌 乾燥 有機物 撥水 対策

水と油のように土壌が水をはじく現象は、乾燥や有機物の膜など複数要因が絡みます。現場で再現できる見分け方と、潅水・有機物・資材の選び方を整理し、被害を小さくする手順までまとめます。あなたの圃場ではどのタイプでしょうか?

水と油 土壌

水と油 土壌:撥水の正体と現場対策
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見分ける

「乾燥」「有機物の膜」「油汚染」を切り分けると、対策のムダ打ちが減ります。

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直す

潅水のやり方を変えるだけで改善するケースが多く、資材は最後の一手にすると安全です。

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守る

乾燥と表層劣化を繰り返さない管理(被覆・有機物・作業タイミング)で再発を抑えます。

水と油 土壌の撥水 現象 原因


畑で「水をやっているのに染み込まず、玉になって転がる」状態は、見た目がまさに水と油で、土壌が一時的に“撥水性(疎水性)”を帯びているサインです。
この撥水は、単に「水分が足りない」だけで起きることもあれば、土壌構造の表面に有機物由来の膜ができて水となじみにくくなる、と説明されることもあります。
さらに紛らわしいのが、同じ「水と油」でも、こちらは比喩ではなく本当に油が関わる“油由来の汚染”で、油臭や油膜など生活環境上の問題として扱われるケースがある点です。
現場で混同しやすいので、まずは“どの水と油か”を言語化します。


水と油 土壌の乾燥 団粒 粘土 目安

撥水が出やすい条件として、乾燥が強いこと、粘土が少ないこと、団粒構造が弱いこと、という整理が現場向けには分かりやすいです。
乾燥すると、最初の一回の潅水が“土の中に入る前に流れて終わる”ため、見かけの潅水量は多くても根域の水分が回復しません。
その結果、雨が降って発芽しても、その後の乾き戻りで一気に枯れる、といった失敗パターンが実例として語られています。
簡易チェック(圃場で5分)

  • 指で表土を軽く崩し、粉っぽく軽い→乾燥由来を疑う(特に表層数cm)。​
  • 畝肩だけ極端に乾く/点々と乾き斑が出る→“局所撥水(ドライスポット的)”の疑い(潅水ムラが出やすい)。

    参考)サイト内検索

  • 土が硬く締まり、表面がクラスト状→入水より先に表面流が起きるので、撥水と似た症状になる(対策は別で、砕土や有機物管理も絡む)。

水と油 土壌の対策 潅水 ゆっくり

対策の最優先は「乾燥させ過ぎない」で、乾燥で撥水が出ている圃場では、ここを外すと資材を入れても再発します。
すでに撥水が出てしまった場合は、ホース等でチョロチョロとゆっくり長く水を当て続けると、時間はかかっても徐々に浸透していく、という実務的な解決策が紹介されています。
また、水が流亡しやすい場所では、周囲を土手のように盛って水が逃げないようにする、といった“水の滞留時間を稼ぐ工夫”が有効とされています。
潅水を「量」ではなく「入水の仕方」で組み立て直すと改善が早いです。


  • 1回でドカ水→表面流亡が増えて逆効果になりやすい(特に畝肩)。
  • 少量×複数回→表面の撥水層がほどけ、根域まで届きやすい。
  • 可能なら夕方〜夜間寄り→日射ピークを避け、蒸発損を減らして“入った水”を残す(作型と病害条件に合わせて調整)。

水と油 土壌の有機物 膜 乾燥 防止

撥水は「有機物=善」だけでは説明できず、土壌構造表面に有機物の膜ができ、その疎水性で水をはじく、という形で語られることがあります。
つまり、未分解〜半分解の有機物が表層に偏っている状態で強乾燥がかかると、“水を呼ぶ腐植”ではなく“水を弾く皮膜”として働く局面が出ます。
この観点では、草マルチのような乾燥防止は有効である一方、圃場条件によっては草マルチだけでは撥水を抑えきれないケースも実体験として示されています。
ここでの要点は「有機物を入れる」より「有機物を偏らせない・乾燥で固めない」です。


  • 表層だけに有機物が滞留し続ける体系(浅耕一辺倒、表面投入だけ等)は要注意。
  • 乾燥が強い時期は“表層が固まる前”に潅水を当てる(固まってからだと入らない)。​
  • 有機物資材は完熟度と投入タイミングを揃え、表層のムラを作らない(局所撥水の芽を減らす)。

水と油 土壌の独自視点 親水性 変化

“水と油”は永遠に分かれ合う、というイメージが強いですが、土粒子表面の性質を「親水性」に寄せる発想は、油汚染土壌の分野で実装が進んでいます。
例えば、土粒子同士を分散させ、土粒子表面を油と反発する性質(親水性)に変化させることで、水と撹拌すると油だけを引き剝がして分離・浮上させる、という考え方が企業発表として示されています。
農業土壌の撥水対策は“油汚染の洗浄”と同一ではないものの、「表面の性質が変われば挙動が変わる」という点は共通で、界面(表面)に着目すると、潅水・有機物・資材の優先順位を合理的に整理できます。
この視点を圃場管理に落とすと、次のように判断が速くなります。


  • 症状が“乾燥の度に繰り返す”→表層の界面状態が乾燥で固定化している可能性が高いので、乾燥を切る(マルチ+潅水設計)を最優先にする。​
  • 症状が“油臭・油膜・黒い筋”とセット→農業技術だけで抱えず、油由来の可能性として切り分ける(対応の枠組みが変わる)。​
  • 資材は「界面に効かせる」目的で選ぶ(何となく投入しない):浸透補助の系統はあるが、まずは乾燥→入水の順にボトルネックを外す。​

油汚染(油膜・油臭など)の判断や対応の考え方がまとまっている(油汚染対策ガイドライン関連の説明)。
https://www.env.go.jp/water/dojo/oil/pamph01/full.pdf
油で汚染された土壌をその場で洗浄する考え方(親水性へ変化させ油を分離、評価指標TPHなどの説明)。
https://www.kao.com/jp/newsroom/news/release/2024/20240912-001/




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