メトトレキサート 副作用 めまい 血液検査 葉酸製剤

メトトレキサートで「めまい」が出たときに考える原因、重大な副作用の見分け方、血液検査や葉酸製剤との関係、脱水リスクまで整理し、受診判断の材料をまとめた記事です。今の症状は“様子見でよいめまい”でしょうか?

メトトレキサート 副作用 めまい

この記事のポイント
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めまい=薬のせいと決めつけない

メトトレキサート自体の「頭痛・めまい」もありますが、貧血(赤血球低下)や脱水など“別ルート”でも起こるため、症状の型と検査で切り分けます。

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血液検査で先に見つかる副作用がある

骨髄抑制(白血球・赤血球・血小板の低下)や肝機能異常は、体感より先に数値に出ることがあり、定期検査が安全運転の要です。

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受診を急ぐサインを覚える

冷感・呼吸困難・血圧低下(ショック/アナフィラキシー)や、発熱・強いだるさ・息苦しさ(感染症/間質性肺炎)は、めまいとセットで出ることもあるので要注意です。

メトトレキサート 副作用 めまい の出方と頻度


メトトレキサートは、関節リウマチなどで「週に1〜2日だけ飲む」という独特の用法をとる薬で、効き目と副作用の両方が“週単位”で波打つことがあります。
そのため、めまいが出たときは「いつ出たか(服用当日〜翌日なのか、数日後なのか)」をメモするだけで、原因の推定がかなり楽になります。
添付文書レベルの副作用分類では、精神神経系の「頭痛、めまい」が挙げられており、起こりうる副作用として扱われています。


参考)https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00068647.pdf

ただし、ここで重要なのは“めまいがある=軽い副作用”とは限らない点で、後述する貧血、脱水、ショックなど別の重大イベントの入り口として現れることがあります。


参考)http://image.packageinsert.jp/pdf.php?mode=1amp;yjcode=3999016F1065

【セルフチェック(受診判断の材料)】

  • ぐるぐる回る回転性か、ふわふわする浮動性か(型の記録)
  • 立ち上がりで悪化するか(血圧・脱水の示唆)
  • 動悸、息切れ、倦怠感が強いか(貧血の示唆)

    参考)くすりのしおり : 患者向け情報

  • 発熱、咳、息苦しさがあるか(感染症/間質性肺炎の示唆)​

メトトレキサート 副作用 めまい と骨髄抑制(貧血)の関係

メトトレキサートが細胞増殖を強く抑えすぎると、白血球・赤血球・血小板が減る「血球減少(骨髄抑制)」が起こり得ます。
このうち赤血球が減って貧血が進むと、動悸・息切れと並んで「めまい、倦怠感」などが出ることがある、と患者向け資料で明記されています。
つまり、めまいの背景が“神経の副作用”ではなく、“酸素運搬力の低下”であるケースがある、ということです。

このパターンは、体を動かしたときに悪化しやすく、「最近やけに息が上がる」「作業の休憩回数が増えた」など、農作業の体感変化として先に気づくこともあります。

【ここが分岐点】

  • めまい+あざが増えた/歯磨きで出血しやすい → 血小板低下の可能性も考える。​
  • めまい+喉の痛み・発熱・感染を繰り返す → 白血球低下が隠れることもある。​

参考:副作用の早期発見には、定期的な診察と検査が重要だとされています。

日本語で「血球減少→貧血→めまい」の流れが患者向けに整理されている資料(本文のこのH3内容の根拠)。
治療の背景や副作用(血球減少、貧血、めまい、感染症など)を患者向けに体系的に説明
https://www.ryumachi-jp.com/pdf/mtx_2020.pdf

メトトレキサート 副作用 めまい と葉酸製剤(フォリアミン)の実務

メトトレキサートは葉酸の働きを妨げることで効果を発揮しますが、その影響が関節以外の細胞にも及ぶため、口内炎・吐き気・下痢・肝機能異常などが起こり得ると説明されています。
この「葉酸阻害由来の副作用」は、メトトレキサートの投与量が多いほど起こりやすい一方で、葉酸を補給することで“ある程度防げる”とされています。
実務で混乱しやすいのが葉酸製剤の飲み方で、患者向け資料では「メトトレキサート服用最終日の翌日または翌々日(24〜48時間後)」に飲む、と記載されています。

また、葉酸をメトトレキサートと同時に飲んだり、指示量を超えて飲むと治療効果が弱まり、病気が悪くなる場合があるため、自己判断で増量しないよう注意喚起されています。

【意外に盲点になりやすい話(サプリ・食品)】

  • 葉酸サプリや栄養補助食品は製品によって含有量が大きく、自己判断での追加は避け、必ず主治医へ相談するよう記載があります。​
  • 食品(ほうれん草等)の葉酸は通常範囲なら問題になりにくい一方、極端な大量摂取は控えるよう示されています。​

このセクションは「めまい」そのものを直接消す話ではありませんが、口内炎や消化器症状が続く→食事量が落ちる→脱水や栄養不足が重なる→めまいが増幅、という現場あるあるの連鎖を止める“予防策”として効いてきます。

メトトレキサート 副作用 めまい と脱水(熱中症・下痢)の現場リスク

農業従事者に特有の論点として、「暑熱・発汗・作業負荷」が、メトトレキサート使用時の副作用リスクを押し上げやすい点があります。
患者向け資料には、汗を多くかいたときや、発熱・嘔吐・下痢・食欲不振のときは十分な水分補給を心がけ、「脱水に気をつける」と明記されています。
さらに踏み込んで、脱水症状(尿の出が悪い、口が渇く)が強いときは、メトトレキサートを“一時飲むのをやめて”、早めに医療機関に連絡または受診するよう具体的に書かれています。

これは「脱水のときに無理して飲み続けると副作用が出やすい」という、机上ではなく生活の場に直結する重要な注意点です。

【農作業の“脱水サイン”チェック(めまいと一緒に見える)】

  • いつもより尿が濃い/回数が少ない
  • 立ちくらみ(起立時のめまい)が強い
  • こむら返り、頭痛、強い倦怠感
  • 下痢・嘔吐・食欲不振が続く(脱水が加速)​

参考:脱水時の一時中止(休薬)に触れた日本語情報(本文のこのH3内容の補強)
脱水(熱中症、嘔吐、下痢等)で脱水症状が強いときは服用を一時中止する注意点
https://www.sekiguchiclinic2012.com/rheumatism/mtx.html

メトトレキサート 副作用 めまい とショック/感染症の見分け(独自視点)

検索上位では「めまい=軽い副作用」として流されがちですが、現実には“めまいは重大な副作用の一部として混ざる”ことがあります。
たとえばショック/アナフィラキシーでは、冷感・呼吸困難・血圧低下が挙げられており、こうした循環の急変は「ふらつき(めまい)」として自覚されることがあります。
また、メトトレキサート使用中は感染症や間質性肺炎に注意が必要で、発熱、咳、息苦しさ、全身の強いだるさなどの症状が重要な警告サインとして整理されています。

めまいが主役に見えても、実は「息切れが増えた」「階段や畑の段差で呼吸が苦しい」「微熱が続く」といった同時進行の兆候が隠れていることがあり、そこに気づけるかが分かれ目です。

【“めまい単体”で見ないための質問(上司チェック向けの具体性)】

  • 冷や汗・顔面蒼白・呼吸困難が同時にあるか(救急判断の材料)​
  • 38℃以上の高熱、以前にはなかった咳、息苦しさがあるか(感染症/間質性肺炎)​
  • 口内のただれが増えた/食事が取れないほどか(血球減少のサインになり得る)​

参考:ショック/アナフィラキシーなど「重大な副作用」の記載が確認できる日本語の添付文書PDF(本文のこのH3内容の根拠)
ショック、アナフィラキシー(冷感、呼吸困難、血圧低下等)など重大な副作用の記載
http://image.packageinsert.jp/pdf.php?mode=1&yjcode=3999016F1065




関節リウマチにおけるメトトレキサート (MTX)使用と診療の手引き2023年版