あなた、朝露が残る時間にバサグランを撒いていませんか?それ、効果を半減させて損しているかもしれません。
イボクサは水田雑草として広く知られます。特に7月中旬以降は成長が速く、一般的な除草剤が効きにくくなる時期です。
多くの農家が「バサグランさえ使えば解決」と考えがちですが、実際には耐性株が確認されています。
2022年の九州農試の調査では、福岡県内の2割の圃場でイボクサがバサグランに対して耐性を示したとの報告があります。
つまり、タイミングと混用内容で結果は大きく変わるということですね。
この問題を回避するには、バサグランを単用せず、ピラゾレート系剤との組み合わせを検討するのが効果的です。
その上で、湿田ではローター後3日以内の散布を基本とします。これが原則です。
イボクサの種子は1株から約400粒生成され、土中で2年以上生き延びます。つまり1回の見逃しが翌年の雑草爆発につながる構造です。
さらに厄介なのが、水流での拡散。用水路経由で隣接田に侵入し、面積被害が数倍に広がることもあります。
放置のコストは数字で見ると衝撃的です。除草費用が1反あたり3,000円上がるとの事例もあるそうです。
痛いですね。
このため、中期の「再発芽防止」が欠かせません。バサグランのみに頼ると約2週間後に再生率が40%近くに戻るケースが報告されています。
つまり、抑制剤を追加して維持期間を引き延ばすのが条件です。
意外ですが、晴天すぎる日もリスクです。35℃を超える高温下では蒸発が早く、薬液が浸透前に乾燥して効果が低下します。
また、夕方散布も湿度の問題でNG。気温降下で露がつきやすく、薬の吸着が不安定になります。
あなたが「朝か夕方が虫も少なくて楽」と思って散布している場合、それが結果的に無駄を生んでいるかもしれません。
結論は、午前10時〜午後2時の間に散布することです。
さらに、散布機のノズル清掃も忘れがちです。目詰まりにより塗布量にムラが出て、筋状残草が発生します。
目視では気づかない微差が収量に響くのが怖いですね。
農林水産省の除草剤利用指針(2024年度版)でも、圧力式ノズルは週1回の洗浄を推奨しています。
農林水産省:除草剤利用の最新ガイドライン
この資料では除草剤ごとの適正条件と被害防止の事例が詳しく解説されています。
多くの農家が濃度を上げて「早く枯らしたい」と考えます。しかしこれは容器記載の倍率を超えると農薬取締法違反になります。
実際、2023年に富山県で300倍の指示を無視して100倍に希釈した農家が行政指導を受けた例がありました。
違反すると最大で50万円以下の罰金対象です。厳しいところですね。
さらに、濃度オーバーは作物の生育障害を起こしやすく、収量で最大15%減るというデータも報告されています。
法だけでなく経済的損失の観点でも注意すべきポイントです。
つまり、ラベル記載倍率を守ることが条件です。
この点を踏まえたうえで、混用する場合は「マメ科植物への影響」を考慮してください。
バサグランはダイズやレンゲに薬害を起こすこともあり、混用範囲に制限があります。
「兼用可」表記を確認してから使用するようにしましょう。
地域ぐるみでの除草計画が注目されています。特に熊本県八代市では、農家50戸が共同除草スケジュールを採用。
その結果、イボクサ発生面積が1年で65%減少しました。いいことですね。
共同散布の利点はコスト削減だけでなく、隣接圃場の再侵入防止にあります。
一部JAでは、ドローンを活用した共同散布サービス(1haあたり1万円台)も普及しています。
費用面でも人手面でも有効な手段です。
これからは個人対応よりも「面」での防除が現実的になりつつあります。
つまり、あなた一人の努力では限界があるということです。
熊本県庁:地域連携による水田雑草対策事例
このリンクには地域団体による防除事例や補助制度の情報が掲載されています。
イボクサ対策は単純ではありません。適切な時期・濃度・天候の組み合わせで結果が大きく変わります。
つまり、雑草ではなく「管理の問題」でもあるということです。
バサグランは正しく使えば強力な味方です。
裏を返せば、誤用すれば費用・時間・信用すべてを失う恐れがあります。
正確な情報を押さえ、周囲と連携しながら除草に臨むこと。これが長期的な成功の鍵ですね。
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