グロリオサの花言葉は色別で意味が違う?赤や黄色の由来

鮮やかな炎のような花姿が魅力のグロリオサ。実は色によって花言葉の意味合いが少し異なることをご存じですか?赤や黄色、それぞれの色に込められた由来や、プレゼントに選ぶ際の注意点まで深掘りして解説します。

グロリオサの花言葉は色別

グロリオサの色別花言葉まとめ
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全般的な意味

「栄光」「勇敢」など、華やかで力強い意味が多く含まれています。

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赤色の花言葉

情熱的な色合いから、「燃える情熱」や勝利に関連する意味が強調されます。

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黄色の花言葉

明るいイメージから「天分」や「華麗」といった才能を称える意味合いがあります。

グロリオサは、その燃え上がる炎のような独特な花姿から、非常に力強くポジティブな花言葉を多く持っています。全般的な花言葉としては「栄光」「勇敢」「燃える情熱」などが有名ですが、実は花色によってニュアンスが異なる側面があります。特にフラワーギフトや生け花として利用する際には、色の持つ意味を理解しておくと、より深いメッセージを伝えることができます。

 

グロリオサの花言葉の由来と英語での意味

 

グロリオサの名前は、ラテン語で「栄光(gloria)」や「見事な(gloriosus)」を意味する言葉に由来しています。この語源がそのまま花言葉の「栄光」に直結しており、古くから称賛や勝利のシンボルとして扱われてきました。英語圏においても花言葉は「Glory(栄光)」や「Fame(名声)」といった意味が一般的で、世界共通でポジティブなイメージを持たれています。

 

また、「勇敢」という花言葉は、葉の先端が巻きひげ状になっており、周囲の植物や支柱にしっかりと絡みつきながら上へ上へと伸びていく性質に由来すると言われています。困難な環境でも力強く成長する姿が、勇敢な騎士や戦士を連想させたのかもしれません。さらに、花びらが反り返って咲く様子が、王冠や燃え盛る炎に見えることも、「燃える情熱」という言葉を生んだ要因の一つです。

 

英語での別名には「Glory Lily(栄光のユリ)」や「Flame Lily(炎のユリ)」、「Fire Lily(火のユリ)」などがあり、いずれもその鮮烈な見た目と高貴なイメージを反映しています。

 

グロリオサの主な花言葉は以下の通りです。

 

  • 栄光:勝利や成功を収めた人への賛辞として。
  • 勇敢:新しいことに挑戦する人へのエールとして。
  • 燃える情熱:恋愛だけでなく、仕事や趣味に打ち込む姿勢に対して。
  • 天分:生まれ持った才能やセンスを褒め称える言葉として。

参考リンク:グロリオサの基本的な育て方や特徴について、種苗会社が解説しているページです。

 

サカタのタネ 園芸通信:グロリオサの育て方・栽培方法
このように、グロリオサは見た目の華やかさだけでなく、名前の由来や成長の様子からも、非常に縁起の良い花として親しまれています。特に開店祝いや昇進祝い、発表会の贈り物など、晴れやかな舞台でのプレゼントとして最適です。

 

グロリオサの赤色の花言葉と怖い意味の噂

赤色のグロリオサは、最も一般的で象徴的なカラーです。赤色のグロリオサが持つ花言葉は、全般的な意味である「栄光」や「燃える情熱」を最も色濃く反映しています。この燃えるような赤色は、見る人にエネルギーと活力を与えるため、勝負ごとの前や、気合いを入れたい場面での装飾としても人気があります。

 

しかし、インターネット上では「グロリオサ 花言葉 怖い」といった検索ワードが見られることがあります。結論から言うと、グロリオサ自体に直接的に「死」や「呪い」といった怖い花言葉は存在しません。では、なぜそのような噂が立つのでしょうか。

 

主な理由は、グロリオサが持つ「毒性」にあります。グロリオサはユリ科(現在はイヌサフラン科に分類されることが多い)の植物であり、その球根(塊茎)には「コルヒチン」という猛毒が含まれています。この成分は、痛風の治療薬としても使われることがありますが、誤って摂取すると重篤な中毒症状を引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。特に、球根がヤマイモ(山芋)に似ていることから、誤食事故が過去に数件報告されています。

 

このような「毒がある=怖い」というイメージが先行し、花言葉まで怖いのではないかという誤解が生まれたと考えられます。しかし、花言葉自体は前述の通り「栄光」や「勇敢」といった素晴らしいものばかりですので、観賞用として楽しむ分には全く問題ありません。

 

  • 誤解の理由1:球根に含まれる猛毒(コルヒチン)の存在。
  • 誤解の理由2:見た目が炎のように激しく、攻撃的にも見えること。
  • 誤解の理由3:彼岸花(リコリス)など、同じく毒を持つ球根植物と混同されやすいこと。

贈り物にする際は、念のためペットや小さなお子様がいる家庭では誤食に注意するよう一言添えるか、手の届かない場所に飾るようアドバイスすると親切です。

 

参考リンク:厚生労働省による、グロリオサの毒性と誤食事故に関する注意喚起のページです。

 

自然毒のリスクプロファイル:高等植物:グロリオサ

グロリオサの黄色の花言葉と誕生花

黄色のグロリオサ(品種名で言うと「ルテア」などが有名です)は、赤色に比べて爽やかで明るい印象を与えます。黄色のグロリオサ特有の花言葉としては、「天分」や「華麗」が挙げられることが多いです。「天分」とは、生まれつき備わっている才能のことを指します。

 

黄色は光や太陽を象徴する色であり、知性や創造性を刺激する色とも言われています。そのため、芸術関係の活動をしている人や、クリエイティブな仕事をしている人への贈り物として、黄色のグロリオサは非常に相性が良いと言えます。「あなたの才能は素晴らしい」というメッセージを込めて贈ることができるからです。

 

また、グロリオサ全体としての誕生花は、一般的に以下の日付が設定されています。

 

  • 7月12日
  • 7月28日
  • 10月19日
  • 12月9日

夏に開花最盛期を迎える花であるため、7月の誕生花として設定されることが多いですが、切り花としては通年流通しているため、秋や冬の誕生花として紹介されることもあります。黄色いグロリオサは、夏の日差しに負けない明るさを持っており、見るだけで元気になれるようなパワーがあります。

 

品種によっては、黄色からオレンジ、そして赤へとグラデーションがかかっているものもあり、色の変化を楽しむこともできます。黄色単色の品種は比較的珍しいですが、アレンジメントの中に一本入れるだけで、全体を明るく引き締める効果があります。

 

参考リンク:グロリオサの品種ごとの特徴や色の違いについて詳しく紹介されているページです。

 

みんなの花図鑑:グロリオサ

グロリオサの品種・種類とロスチャイルディアナ

グロリオサにはいくつかの原種が存在しますが、現在市場で流通している切り花や鉢植えのほとんどは、「グロリオサ・スペルバ(Gloriosa superba)」という種、あるいはその変種である「グロリオサ・ロスチャイルディアナ(Gloriosa superba 'Rothschildiana')」です。

 

「ロスチャイルディアナ」は、グロリオサの代名詞とも言える代表的な品種で、鮮やかな赤色の花弁の縁に黄色の覆輪(ふくりん)が入るのが特徴です。このコントラストが、まさに燃え盛る炎のような美しさを生み出しています。大輪で見栄えがするため、高級なアレンジメントやスタンド花によく使用されます。

 

  • ロスチャイルディアナ:赤地に黄色の縁取り。最もポピュラーで豪華な品種。
  • ルテア:鮮やかな黄色の花。全体が黄色で統一されており、爽やかな印象。
  • シトリナ:黄色に赤の斑点が入る品種。少し個性的な色合い。
  • ミサトレッド:全体が濃い赤色で統一された品種。深みのある赤が大人っぽい雰囲気。

これ以外にも、最近では品種改良が進み、ピンク色がかったものや、よりフリルの強いものなど、多様な品種が登場しています。しかし、どの品種であっても、花びらが反り返る独特のフォルムは共通しており、一目でグロリオサと分かります。

 

ロスチャイルディアナという名前は、発見者であるライオネル・ウォルター・ロスチャイルド男爵にちなんで名付けられました。ロスチャイルド家と言えば、世界的に有名な財閥ですが、彼は動物学者・昆虫学者としても著名でした。このことからも、グロリオサが「栄光」や「名声」といった花言葉を持つことに納得がいきます。まさに名実ともにセレブリティな花と言えるでしょう。

 

参考リンク:高知県はグロリオサの生産量が日本一です。その生産現場や品種についての取り組みが紹介されています。

 

JA高知県:グロリオサ(生産量日本一)

グロリオサの風水効果と置き場所のおすすめ

グロリオサはその強力なエネルギーを感じさせる見た目から、風水的にも強いパワーを持つ植物と考えられています。特に赤色のグロリオサは「火」の気を持っており、活性化や情熱、人気運を高める効果が期待できます。

 

おすすめの置き場所と効果:

  1. 南の方角

    風水において南は「知性」や「美」、「人気運」を司る方角であり、火の気と相性が抜群です。ここに赤いグロリオサを飾ることで、直感力が冴えたり、周囲からの評価が高まったりする効果が期待できます。クリエイティブな仕事をしている人や、人前に出る職業の人には特におすすめの配置です。

     

  2. 東の方角

    東は「木」の気を持つ方角で、成長や発展、情報を意味します。ここにグロリオサを飾ることで、仕事運や発展運を後押ししてくれます。特に「勇敢」という花言葉を持つグロリオサは、新しいプロジェクトを始める際や、現状を打破したい時に東側に飾ると良いでしょう。

     

  3. 玄関

    家の顔である玄関に華やかなグロリオサを飾ることは、家全体の気を明るくし、良い運気を呼び込む効果があります。「栄光」という花言葉が、家主の社会的成功をサポートしてくれるかもしれません。ただし、靴箱の上など雑然とした場所ではなく、整理整頓された清潔な場所に飾ることが重要です。

     

注意点:
グロリオサは「つる性」の植物であるため、風水的には「縁が絡まる」=「人間関係のご縁をつなぐ」という良い解釈もあれば、逆に「問題がこじれる」という解釈をされることも稀にあります。しかし、グロリオサの場合は花言葉が非常にポジティブであるため、基本的には吉兆の植物として扱って問題ありません。もし気になる場合は、つるが乱雑に伸びすぎないように支柱にきれいに誘引し、整った姿で飾ることを意識しましょう。

 

また、意外と知られていないのが「寝室」への配置です。寝室は体を休める場所であるため、あまりにエネルギーの強い真っ赤なグロリオサを大量に飾ると、気が休まらない可能性があります。寝室に飾る場合は、落ち着いた色合いのものを選ぶか、一輪挿しなどで控えめに飾るのが良いでしょう。

 

このように、グロリオサは単なる装飾だけでなく、空間のエネルギーを高めるアイテムとしても活用できます。自分の叶えたい願いに合わせて、飾る場所や本数を調整してみるのも楽しみ方の一つです。

 

 


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