落ち葉だけで発酵させると、実は腐敗して虫が湧く危険があります。
もっとも一般的な誤りは、どんな落ち葉でも腐葉土になると思っていることです。実際には、クスノキやスギなどの樹種は発酵しにくく、1年以上放置しても分解が進みません。これはリグニンや精油分が多いためで、微生物の活動を阻害します。つまり、素材を間違えると「腐葉土」ではなく「ただのゴミ」になってしまうのです。
意外ですが、カシ・ケヤキ・サクラの落ち葉は理想的です。これらは柔らかく、水分保持力もあり、2〜3ヶ月で発酵の兆候が現れます。いいことですね。
もし未分解の硬い葉を使いたい場合は、10cmほどに刻んでください。細かく砕くことで表面積が増え、微生物の入り込みやすさが違います。結論は「葉を選ぶこと」が腐葉土づくりの第一歩です。
発酵温度が上がらない原因の約8割は水分不足です。落ち葉を積んで数日で乾くと、菌が活動できなくなります。つまり「水は命」ですね。最初に握って水がにじむ程度(約60%)が目安です。
また、空気の循環も重要です。70cm以上の高さに積んでしまうと内部が無酸素になり、悪臭が出ます。痛いですね。農家の間でも「悪臭=出来上がり」と勘違いしている人が多いですが、実際は腐敗のサインです。
対応としては30cmごとに竹棒で通気孔を作ること。これだけで発酵温度が20℃以上上がることがあります。つまり通気が条件です。
市販の微生物資材を使わなくても、米ぬか500gほどを混ぜるだけで発酵は始まります。米ぬかには窒素や糖分が豊富で、落ち葉の炭素とのバランスを整えます。C/N比が25〜30程度が理想とされています。つまり栄養バランスが大事です。
微生物の働きを促すには、40〜60℃を2週間以上維持することがポイントです。温度が上がらない場合は、木炭粉を少量(1%)加えると通気性が改善します。これは使えそうです。
特に冬場の発酵では、黒いシートや堆肥枠を利用すると温度が逃げにくくなります。コツは「保温」です。
通常の自然発酵では半年〜1年かかりますが、撹拌間隔を2週間に1回にすると3ヶ月で使える状態になります。つまり撹拌がカギです。
撹拌により酸素供給が増え、嫌気性バクテリアの繁殖を防げます。加えて、温度を50℃前後にキープできれば、病原菌も死滅します。安全性の面でもメリットがありますね。
最近では、農業大学推奨の「好気性コンポスト槽」(10万円前後)を導入する農家が増えています。電動で温度を一定に保つため、時間と手間を同時に削減できます。つまり投資する価値があります。
意外に知られていませんが、愛知県豊田市では「地域腐葉土循環プロジェクト」で、農家・自治体・学校が連携して落ち葉回収から販売までを一貫化しています。2023年の実績では年間約180トンの落ち葉がリサイクルされました。これはしかも利益モデルになっています。
各農家が個別に捨てていた落ち葉が資源化され、1トンあたり約1.5万円で販売。全体で年間270万円の副収入です。いいことですね。
この仕組みは小規模農家でも導入可能。例えば敷地内の落ち葉集積スペースを「堆肥工房」として地域と共有することでコストを削減できます。地域連携が原則です。
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農研機構による発酵管理のガイドラインが詳しい参考になります。堆肥の温度・水分・C/N比の管理に関する技術情報が豊富です。