土壌ph測定器 おすすめと測定方法と校正

土壌ph測定器 おすすめを軸に、土壌pHの測定方法、校正、測定のコツまで整理します。現場でブレやすい原因も踏まえ、失敗しない選び方を知りたいですか?

土壌ph測定器 おすすめ

土壌ph測定器 おすすめ:現場で迷わない要点
🧪
測定方法は2系統

「土と水を混ぜる(上澄み測定)」と「土に直接さす(ダイレクト測定)」で前提が違い、数値の出方も変わります。

🎯
精度の肝は校正

pH標準液で2点以上の校正をしてから測るのが基本で、片側だけの校正は安定しません。

🌱
pHは施肥効率に直結

酸性に寄りすぎるとリン酸が吸収されにくくなるなど、肥料が効きにくい状況が起きます。

土壌ph測定器 おすすめの測定方法:上澄み液


土壌pHを「比較できる数字」にしたいなら、まず押さえるべきは“混ぜ方の規格”です。土壌pHは、土壌と溶液の比率を1:2.5にした懸濁液(混ぜた液)の上清(上澄み)のpHを電位差(電極)で測る、という考え方が公的な手引書にも明確に書かれています。
この「1:2.5」は、家庭菜園の感覚で水を足すよりもはるかに重要で、水の量が変わると“同じ畑の土でも”別物の数字になります。


実務的な手順イメージは次の通りです(H2O法の一例)。


この方法の強みは、手順が揃えば「前回の自分」「別の圃場」「別の人」との比較がしやすいことです。逆に弱点は、作業がやや面倒で、現場で連続測定する場合はサンプル数が増えるほど手間が効いてくる点です。


参考:土壌pHの「土:溶液 1:2.5」という前提が明記されている(原理の部分)
環境省:土壌・植生モニタリング手引書(pHの原理と1:2.5の考え方)

土壌ph測定器 おすすめの測定方法:土壌ダイレクト

針を土に挿して読むタイプは、スピードが武器です。特に広い圃場で「酸性に振れている帯があるか」をざっくり掴む用途だと、上澄み方式よりもフットワークが勝ちます。
ただしダイレクト測定は、土の水分状態に結果が引っ張られやすく、乾燥していると電極面が密着せず針が動かない(または7付近から動かない)といった典型的なトラブルが出ます。
現場での“事故りやすいポイント”は、水分です。メーカーのQ&Aでも、乾燥土では金属電極面に密着しないため、ある程度の水分が必要だと明確に案内されています。


参考)土壌酸度(pH)計を土に挿しても針が7から動きません。使い方…

そのため、次の運用にすると再現性が上がります。


  • 土が乾きすぎている場合は、測定前に水をまいて少し待つ(「団子が作れる程度」など、湿り気の目安を持つ)。

    参考)土壌EC・土壌pHとは?その測定方法と適正値について | コ…

  • 同じ圃場でも、畝肩・畝間・株元で水分が違うので、“挿す場所”を固定ルール化する(例:畝肩から10cm、深さ10cmなど)。
  • 針の汚れ(酸化膜・泥)を落としてから挿す。汚れは反応を鈍らせ、針が動かない原因を増やします(体感的にここが盲点です)。

ダイレクト測定は「絶対値を当てに行く」より、「圃場内の相対比較」「怪しい場所のスクリーニング」に向きます。上澄み方式の測定(1:2.5)と役割分担させると、作業時間と精度のバランスが取りやすくなります。


土壌ph測定器 おすすめの校正:標準液

pH測定器で最も差が出るのは、実は“機種”より校正です。pHは電極の状態でズレるため、標準液(緩衝液)を使った校正を前提に運用しないと、現場で得た数字が施肥判断に使えなくなります。
校正の基本は「少なくとも2点」です。メトラー・トレドのFAQでも、pH4.01と7.00での2点校正(または3点校正)が可能だと示されています。


参考)https://www.mt.com/jp/ja/home/library/FAQ/laboratory-division/jp-ph-faq.html

また、取扱説明書系の資料では、pH7付近の校正(ゼロ点)を推奨しつつ、2点目は“ゼロ点から2pH以上離れた緩衝液”を使うとよい、という実務的な条件が明記されています。


参考)http://www.tactec.jp/download/hamilton_dl/ba10015_ph_electrode_validation_calibration.pdf

現場でのおすすめの考え方は次の通りです。


  • 測りたい土壌pH帯が酸性側なら「7.00 + 4.01」、アルカリ側も見るなら「7.00 + 10.01」も視野に入れる(測定範囲を挟む校正)。​
  • サンプルのpHが不明なら3点校正の発想が安全(例:6.86/7.00、4.01、9.18/10.01のように広くカバー)。

    参考)https://sooki.co.jp/upload/surveying_items/pdf/manual_pdf_036019.pdf

  • 校正液は使い回しで汚染しやすいので、少量を別容器に取り分ける(この運用だけでトラブルが減ります)。

「校正は面倒」という理由で省くと、土壌改良材(石灰など)の投入判断を誤るリスクが上がります。pHは0.5ズレるだけでも、作物の吸収環境や肥効の解釈が変わり得るため、“測る前に校正”を作業手順に組み込むのが結局いちばん安いです。


参考:2点校正・3点校正の考え方がまとまっている(校正の項目)
メトラー・トレド:pHメータ FAQ(2点校正/3点校正の例)

土壌ph測定器 おすすめの選び方:目的と精度

「おすすめ」を決める最短ルートは、用途を分けることです。土壌pHは、測定手順(上澄みかダイレクトか)で前提が違い、同じ圃場でも数字が揺れます。
ここを整理して選ぶと、買ってから後悔しにくくなります。


用途別の考え方(農業従事者向けの現実解)は次の通りです。


  • 圃場を“面で管理”したい:ダイレクト型でスピード優先、ただし水分条件を整える(乾燥はNG)。
  • 施肥設計・記録・比較に使いたい:上澄み方式(1:2.5)で手順を固定し、校正込みで運用する。
  • pHの数値が動かない/変:まず校正(2点以上)と電極の状態を疑う、片側校正や未校正のまま現場投入しない。

また、意外に見落とされるのが「pH(H2O)とpH(KCl)の違い」です。KCl溶液を使うpH(KCl)は、土壌の交換性アルミニウム等の影響が出やすく、pH(H2O)より0.5〜1程度低い値が出ることがあると、国内の技術情報でも説明されています。


参考)https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_001982.html

つまり、同じ“pH”でも測定法が違うとズレるので、「前回と同じ方法・同じ比率・同じ校正条件」で揃えることが、機種比較より先に効きます。


土壌ph測定器 おすすめの独自視点:リン酸とアルミニウム

土壌pHを測る目的は「数字を出すこと」ではなく、「肥料と根の環境を外さないこと」です。酸性に偏りすぎると、鉄やアルミニウムが溶け出してリン酸と結合し、作物がリン酸を吸収しにくくなる、という現象が整理されています。
この状態では、リン酸を多く入れても肥効が出にくい(固定される)ため、コストが“土に消える”形になりがちです。
さらに、酸性土壌ではアルミニウムが根に悪影響を与える文脈もあり、腐植酸などの有機物がpH変化の緩衝に寄与する、といった資材選択のヒントも示されています。


参考)アルミニウムは根の天敵?酸性土壌における影響について | コ…

ここが独自視点として重要なのは、「pH矯正=石灰」だけで単純化すると、リン酸の使い方や有機物投入の意味を取りこぼす点です。pH測定器を“おすすめ”するなら、測定結果をリン酸施肥や根の状態に接続できる運用(記録と再測定)がセットで必要になります。


現場で役立つ運用例を1つ挙げます。


  • 施肥前にpH測定(方法を固定)→リン酸を入れる区画と入れない区画を小面積で比較→追跡でpHと生育を紐づけ、翌年の施肥設計に反映する。

    この流れなら、測定器が「買ったけど使わない道具」になりにくく、数字が意思決定に変わります。





オーム(OHM)オーム電機 PH測定器 土壌 水分測定器 照度測定器 差込式 ガーデン用測定ツール 電池不要 土壌メーター 土壌計測器 SL-YG04SM2A 08-7004