飴の棒は100均ダイソーとセリアの売り場と種類や代用

農産加工品の商品開発で意外と重要なのが「持ち手」の選び方です。100均のダイソーやセリアで手に入る飴の棒の種類や、売り場での見つけ方、そしてプロとして知っておくべき安全性や代用品のリスクについて詳しく解説します。あなたの商品の魅力、損なわれていませんか?
飴の棒は100均にある
🍭
製菓コーナーに注目

ダイソーやセリアでは「ロリポップスティック」として製菓用品売り場に置かれています。

📏
サイズと材質の確認

長さ100mm〜150mmが一般的。材質は紙製とプラスチック製があり用途で使い分けが必要です。

⚠️
竹串代用のリスク

竹串は安価ですが先端が鋭利で危険なため、子供向けの加工品販売には不向きな場合があります。

飴の棒は100均にある

飴の棒の100均ダイソーとセリアの売り場とサイズ


農産物の加工品販売や、地域のマルシェに出店する際、いちご飴やりんご飴、あるいはケーキポップのようなスティック状のスイーツは非常に人気があります。これらの商品を作る際に欠かせないのが「飴の棒」です。一般的には「ロリポップスティック」という名称で販売されていますが、実は100円ショップのダイソーやセリアで手軽に入手することが可能です。しかし、店舗によって取り扱っているサイズや種類が微妙に異なるため、プロとして仕入れる前にそれぞれの特徴を把握しておく必要があります。


まず、ダイソーの売り場から見ていきましょう。ダイソーでは主に「キッチン用品」または「製菓コーナー」に陳列されています。特にバレンタインデーやハロウィンの時期には特設コーナーにも置かれます。定番商品は「ロリポップスティック」という名称で、長さは約100mmから120mmのものが主流です。色は清潔感のあるホワイトが多く、50本入りなどの大容量パックも存在するため、コストを抑えたい農業従事者の加工品開発には強い味方となります。また、ダイソーには「木製スティック」や「アイスの棒」といった名称の木製製品も豊富で、ナチュラルな雰囲気を演出したい場合に適しています。


次にセリアです。セリアは製菓用品のラインナップが非常に充実しており、より「おしゃれ」なデザインが多いのが特徴です。売り場はダイソーと同じく製菓コーナーですが、セリアにはシンプルな白い棒だけでなく、カラフルなストライプ柄や、紙製の「ペーパースティック」など、デザイン性の高いものが揃っています。サイズ展開も豊富で、短いものは100mm以下から、長いものは150mm程度のものまで見つかることがあります。商品の世界観に合わせて棒のデザインを選べる点は、ブランディングを重視する直売所での販売において大きなメリットとなります。


注意点として、これらの商品は店舗の規模によって在庫状況が大きく異なります。特に地方の小型店舗では製菓コーナーが縮小されている場合があるため、大量に必要な場合は事前にJANコード(バーコード番号)を控えて店員に注文するか、公式のネットストアを確認することをお勧めします。


ダイソーのネットストアでは、在庫状況や商品仕様(長さ・材質)を事前に確認することができます。


木製スティック(50本) - ダイソーネットストア
セリアの商品情報や、製菓用品の活用事例などは、実際に使用したユーザーのレビューが参考になります。


100均のロリポップスティック商品一覧。キャンディやチョコレードの持ち手に

飴の棒の100均商品の材質と安全性

食品加工において最も重要なのは「安全性」です。100均で売られている飴の棒には、主に「プラスチック(ポリプロピレンなど)」「紙(ペーパー)」「木」の3種類の材質があります。それぞれの特性を理解し、作るお菓子の温度帯や提供スタイルに合わせて適切なものを選ばなければなりません。間違った選び方をすると、異物混入や怪我、クレームの原因となる可能性があります。


プラスチック製(ポリプロピレンなど)
ダイソーなどでよく見かける白い棒です。


  • メリット: 表面が滑らかで清潔感があります。水気に強く、舐めてもふやけません。
  • デメリット: ここが非常に重要なポイントですが、耐熱温度を確認する必要があります。一般的なポリプロピレンの耐熱温度は100℃〜140℃程度ですが、飴(ハードキャンディ)を作る際の煮詰め温度は150℃〜160℃(ハードクラックステージ)に達します。高温のシロップを直接プラスチック棒にかけると、棒が溶けたり変形したりする恐れがあります。いちご飴のように、フルーツに刺してから飴をくぐらせる場合は、フルーツが冷却材となり棒への熱影響が緩和されますが、飴そのものを固める場合は注意が必要です。

紙製(ペーパースティック)
セリアなどで販売されている、紙を硬く圧縮した棒です。


  • メリット: 環境に優しく、万が一折れても鋭利な断面になりにくいため安全性が高いです。また、オーブンで使用できる耐熱性を持つものもあり、焼き菓子(クッキーポップなど)に適しています。
  • デメリット: 水分に弱いです。長時間口に含んでいると唾液でふやけてしまったり、フルーツの果汁を吸って強度が落ちたりすることがあります。賞味期限が短い生菓子や、すぐに食べる前提のいちご飴には向いていますが、長期間保存する商品には不向きな場合があります。

木製(ウッドスティック)

  • メリット: ナチュラルで温かみがあり、オーガニックな農産物との相性が抜群です。耐熱性が高く、熱い飴でも問題なく使用できます。
  • デメリット: 表面のささくれや、木特有の匂いが食品に移る可能性があります。また、安価なものは個体差が激しく、歪んでいることもあります。

食品用器具としての安全性については、食品衛生法に基づいた規格基準があります。100均の商品であっても食品用として販売されているものは基準をクリアしていますが、加工販売者としては材質の特性を説明できるようにしておくことが信頼につながります。


食品用器具・容器包装に関する規制や安全性については、厚生労働省のサイトで正確な情報を確認できます。


食品用器具・容器包装 |厚生労働省

飴の棒の100均がない時の代用と竹串のリスク

急なイベント出店や、予想以上の売れ行きで専用のロリポップスティックが在庫切れになってしまった場合、身近なもので代用を考えるかもしれません。しかし、代用品選びには大きな落とし穴があります。特に「竹串」や「ストロー」を安易に使うことは、商品価値を下げるだけでなく、事故のリスクを高めることにつながります。


竹串・爪楊枝の代用
焼き鳥や団子に使われる竹串は、どこの100均でも手に入り、コストも最強です。しかし、スイーツ(特に子供が食べる可能性が高いもの)に使用する場合、先端の鋭利さが致命的なリスクとなります。


  • リスク: 勢いよく食べた際に口の中を刺してしまう事故や、ゴミとして捨てられた串で回収作業員が怪我をするリスクがあります。
  • 対策: どうしても竹串を使う場合は、先端をカットしてやすりをかけるか、先端が見えないように完全に飴でコーティングするなどの工夫が必要です。しかし、その手間を考えると専用スティックを探した方が効率的です。また、見た目が「お祭り屋台の焼き鳥」のような印象を与えてしまい、「おしゃれな農家カフェのスイーツ」としてのブランド価値が下がってしまいます。

ストローの代用

  • リスク: 通常のストローは薄いプラスチックでできており、熱に非常に弱いです。熱い飴をつけると一瞬で溶けて穴が空いたり、有毒なガスが発生したりする可能性があります。また、強度が足りず、重いフルーツを支えきれずに折れ曲がってしまうこともあります。
  • 例外: タピオカ用の太いストローや、紙ストローであれば強度的に使える場合はありますが、やはり「安っぽさ」は否めません。

おすすめの緊急代用品
100均の製菓コーナーに「ロリポップスティック」がない場合、同じく100均の「マドラー(コーヒー用)」「アイスキャンディースティック(木製)」を探してみてください。これらは口に入れることを前提に作られており、先端が丸く加工されているため安全です。特に木製マドラーは、焼印を押すことでオリジナルのブランドスティックを作成できるという隠れたメリットもあります。


100均で手に入る様々な代用品のアイデアや、それぞれの耐熱温度・強度についての比較情報は以下の記事が参考になります。


ロリポップスティックの代用品、代わりになるものおすすめまとめ!

飴の棒の100均を活用したいちご飴と加工品の販売戦略

農業従事者が自作の農産物を使って6次産業化(加工・販売)を行う際、商品の「見た目」は価格決定権を持つ重要な要素です。単なる「いちご」として売るのと、「映えるいちご飴」として売るのでは、利益率が大きく異なります。ここで、100均の飴の棒が戦略的なツールとなります。


「白い棒」の心理効果
竹串に刺さったいちご飴は「お祭りの屋台(テキ屋)」を連想させ、価格イメージは300円〜500円程度、衛生面でも「その場限り」という印象を与えがちです。一方、真っ白で均一な「ロリポップスティック」に刺さり、透明なOPP袋で個包装され、リボンで結ばれたいちご飴は、「パティスリーのスイーツ」あるいは「ギフト」としての認識を消費者に与えます。これにより、同じいちごを使っていても、より高い単価設定が可能になります。1本数円のコストの違いで、商品単価を数十円〜百円単位で上げられる可能性があるのです。


ラッピングとの相性
100均の製菓コーナーには、ロリポップスティック専用のラッピング袋(マチ付きで棒を通す穴があるものなど)も販売されています。これらを組み合わせることで、衛生的な持ち帰り用商品として道の駅や直売所に置くことができます。竹串では袋を突き破る恐れがあるため、こうした個包装販売は難しいのが現実です。


ターゲット層への訴求
最近のトレンドである「ヌン活(アフタヌーンティー活動)」や「推し活」において、スティック付きのスイーツは写真を撮る際のアイテムとして重宝されます。棒の部分にマスキングテープで小さな旗をつけ、農園のロゴや品種名(例:「あまおう使用」「紅ほっぺ」など)をアピールすることで、SNSでの拡散効果も期待できます。100均のスティックはシンプルだからこそ、こうしたカスタマイズの土台として最適なのです。


農産物に付加価値をつけて高単価で販売するためのブランディング手法については、専門家のコラムが参考になります。


専門家に聞いた!農産物の直販を成功させるブランディングのコツ

飴の棒の100均製品を園芸用ラベルへ再利用する技

最後に、農業従事者ならではの「飴の棒」の独自視点での活用法をご紹介します。それは、スイーツ作りで余った棒や、廃盤になって安売りされている棒を「園芸用ラベル(プランツマーカー)」として再利用するテクニックです。


種まきをした育苗ポットやセルトレイの管理において、市販の園芸用ラベルは意外とコストがかかります。1枚10円〜20円するものを何百個も使うと馬鹿になりません。そこで、100均のプラスチック製ロリポップスティックや木製スティックが役立ちます。


  • プラスチック製スティックの活用:

    油性ペンで品種名や播種日を書き込み、土に挿します。一般的な園芸ラベルよりも細いため、密植した苗の間でも邪魔にならず、光を遮りません。また、プラスチック製なので腐食せず、洗ってアルコール消毒すれば何度でも再利用可能です。特に100mmという長さは、7.5cm〜9cmポット(2.5号〜3号)の管理にジャストサイズです。


  • 木製スティックの活用:

    木製スティックは、土の中の水分量をチェックする「サスティー(水分計)」の簡易版として使えます。スティックを土に挿しておき、引き抜いた時に湿り気があれば水やり不要、乾いていれば水やり時、という判断材料になります。また、最終的には土に還るため、畑にそのまま混入してしまってもプラスチックゴミにならないという環境面でのメリットがあります。


このように、100均の飴の棒は「売るための資材」としてだけでなく、「育てるための資材」としても優秀です。製菓コーナーと園芸コーナー、両方の視点を持つことで、経費削減と業務効率化の新しいアイデアが生まれるかもしれません。


農業現場でのマーケティングや資材の活用、差別化戦略についての全体像は、以下のレポートが詳しいです。


食農産業の現場におけるマーケティング戦略(PDF)




榮太樓 大人のりんごあめ 70g