除湿機の電気代は、基本的に「消費電力(W)÷1000 × 使用時間(h)× 使用日数 × 電力量単価(円/kWh)」で見積もれます。電力量単価は、家電カタログ等でよく使われる目安として31円/kWhが用いられることがあります。
この「31円/kWh」は、全国家庭電気製品公正取引協議会が示す目安単価(2022年7月改定)として紹介されています。
農業従事者が現場で迷うのは「1ヶ月いくら?」の部分ですが、コツは“月の稼働時間”を先に決めることです。例えば「毎日8時間×30日」なら240時間、「24時間×30日」なら720時間で、同じ機械でも電気代が3倍になります。
また、実際の消費電力は運転モード(衣類乾燥・速乾・弱運転など)や室温・湿度、対象物(洗濯物・農産物・床面の水気)で変動します。メーカーも「電気代は契約や設置環境、運転モード等で変動し、あくまで目安」と注意書きをしています。
参考:電気料金目安単価(31円/kWh)の根拠(どの単価で計算するかの前提)
https://panasonic.jp/joshitsu/contents/cost.html
除湿機は方式で電気代の“天井”が変わりやすく、同じ24時間運転×30日でも月額に大きな差が出ます。方式別の目安として、コンプレッサー方式205Wは約4,608円/月、デシカント方式620Wは約13,824円/月、ハイブリッド方式165Wは約3,672円/月(いずれも電気料金単価31円/kWh、24時間×30日換算の例)という試算が示されています。
この差は、デシカント方式がヒーター等を使う設計になりやすく、消費電力が上がりやすい点が背景にあります(方式ごとの特性として、記事でも整理されています)。
一方で、農業現場(高原地域の作業場や冬季の倉庫など)では「気温が低い環境で除湿能力が落ちる」ケースもあり、単純に“安い方式”だけで決めると、稼働時間が伸びて結果的に月額が増えることがあります。だからこそ、方式+運用(何時間回すか)をセットで設計するのが安全です。
農業でありがちな使い方として、収穫後の一時保管スペースや資材置き場の結露対策で「とりあえず回しっぱなし」にしがちです。24時間運転前提の試算表は、まさにその“最悪ケース”を可視化する材料として役立ちます。
参考:方式別の電気代試算表(24時間×30日)と方式の整理
https://katene.chuden.jp/clubkatene/p/entertainment/knowledge-of-electricity/14.html
除湿機の電気代は「消費電力×時間」で決まるため、同じ機種でも運転モードの選択で月額が変わります。メーカーの例でも、同じ方式でも「速乾モード」など強い運転では消費電力が上がる前提で電気代(円/h)が提示されています。
「つけっぱなし」については、目的別に分けるのが現場向きです。
また、エアコン除湿と比べると「再熱除湿」は消費電力が大きくなりやすく、ハイブリッド方式の除湿機との差が月あたりで大きくなる試算も示されています。空調設備がある現場では、除湿の仕組み(弱冷房除湿か再熱除湿か)を把握しないまま運用すると、想定外に電気代が上がることがあります。
参考:エアコン除湿(弱冷房除湿/再熱除湿)の比較と差額試算
https://katene.chuden.jp/clubkatene/p/entertainment/knowledge-of-electricity/14.html
節約は「機械を変える」より先に「効率を戻す」が効く場面が多いです。代表例がフィルターで、フィルターに汚れが付着すると除湿効率が下がり、結果として電気代がかかりやすいので、掃除機などでホコリを吸い取り清潔に保つよう案内されています。
農業の作業場は、土ぼこり・花粉・籾殻・段ボール粉などで目詰まりが早く、家庭よりフィルターが汚れやすい環境です。ここを放置すると「設定湿度に到達しない→運転時間が延びる→1ヶ月の電気代が想定より上がる」という悪循環になりがちです。
節約に効く運用上の工夫(意味のあるものだけ)を挙げます。
「意外な盲点」として、除湿機の効率は“湿気を含んだ空気が機械まで来るか”で決まるため、置き場所が悪いと消費電力は同じでも効果が下がり、運転時間が伸びやすいです。特に選果場の隅や資材の陰に置いてしまうと、空気が動かず、いつまでも湿度が下がらないことがあります。
参考:フィルター清掃と置き方(効率を維持して電気代を抑える)
https://panasonic.jp/joshitsu/contents/cost.html
検索上位の多くは「家庭の部屋干し」を中心に語られますが、農業現場は“湿気の発生源”が違うため、対策の順番を変えるだけで1ヶ月の電気代が下がることがあります。除湿機は空気中の水分を回収する機械なので、発生源が継続していると、設定湿度に達しづらく稼働時間が延びます。
現場で見落としやすい発生源を、電気代に直結する順に整理します。
数字で管理するなら「何Wの機械を、何時間、何日回すか」を先に決め、湿度計で運転の手応えを見ます。湿度が下がらないときは、機械の能力不足より前に「発生源が勝っている」「空気が動いていない」「フィルターが詰まっている」を疑うほうが、改善が速いです。
最後に、職場で説明しやすい一言に落とすと「除湿機の1ヶ月の電気代は、方式より前に“稼働時間の設計”で決まる」です。方式選びは重要ですが、現場は運用で差が出るため、運転ルール(何時から何時、湿度何%、どのモード)を決めるだけでも、無駄な連続運転を止められます。

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