ハンマーナイフモア(フレールモア)は、縦方向に高速回転するドラム(ローター)に取り付けたフリー刃で、草や残渣を叩き切りながら粉砕する機械です。
スイートコーンの太い茎やカボチャのツル、耕作放棄地の背の高い草やぶのように「量が多い・硬い・絡みやすい」素材でも、細かく砕いてその場に散らせるのが強みです。
自走式のタイプと、トラクターに装着するタイプがあり、メーカーによっては後者をフレールモアと呼ぶ整理もあります。
現場で差が出るのは、次の“操作3点セット”です。
参考:用語としての定義(自走式とトラクター装着、用途)
ルーラル電子図書館:ハンマーナイフモア(フレールモア)
ハンマーナイフモア(フレールモア)の価値は「草刈り」より、残渣処理を“作業工程として短縮できる”点にあります。
粉砕して圃場に散らすことで、回収・運搬を省略しやすく、次工程(耕うん・すき込み)へつなげやすくなります。
特に、茎が太い作物残渣をそのまま鋤き込むとロータリーに絡んだり、分解が遅くて次作の播種・定植に影響しやすいですが、先に粉砕しておくと「分解の入口」を作れます(現場では“土に返る速度”の差として体感されます)。
「すき込み前の粉砕」で失敗しやすいのは、粉砕が不足して“長い繊維が残る”パターンです。
意外な盲点として、粉砕後に「すぐ鋤き込む」か「数日置く」かで、圃場条件(乾燥・湿り)や後工程の機械負荷が変わることがあります。砕いた直後は草片がふわっと残り、ロータリーの爪が“空転ぎみ”になる圃場もあるため、土の水分と相談して工程を組むとトラブルが減ります。
ハンマーナイフモア(フレールモア)は刈取部全周で異物が飛散し得るため、人・車・建物から離れて作業し、周囲管理を徹底する必要があります。
作業中は半径10m以内に人や動物、車両などを近づけないことが明記されており、立入管理(看板、ガードロープ等)を含めて段取りするのが基本です。
安全カバーや飛散防止用のカバーは破損が危険とされ、外したままの運転も非常に危険なので、必ず装着状態で使用します。
保護具は「面倒だから省略」が一番危険です。取扱説明書レベルで、長袖・長ズボン、防護眼鏡(ゴーグル)、すね当て等が推奨されています。
また、石の多い圃場では事前に異物を除去し、障害物に目印を付け、高刈りで作業するよう求められています。
フロントカバーを固定したまま作業すると前方への飛散リスクが高まるため、固定は交換・清掃時だけに限定し、作業時はフリー状態で使います。
参考:メーカー取扱説明書(安全距離、保護具、カバー、作業時注意)
オーレック:自走式草刈機 ハンマーナイフモアー 取扱説明書(PDF)
刃(フリーナイフ)は消耗品で、曲がり・欠損・摩耗を放置すると、振動による機体損傷だけでなく、刃の折損飛び出し等の重大事故につながる可能性があるため、作業前点検が必須です。
刃の交換は「欠損した数枚だけ」ではなく、原則として全数同時交換が求められ、新旧混在は異常振動の原因になります。
さらに見落とされがちですが、刃を固定するボルト・ナットも摩耗するため、刃交換時にはボルト・ナットも同時交換し、代用品で済ませない注意が明記されています。
替刃交換の実務で詰まりやすいポイントは次の通りです。
現場の“事故の芽”としては、刃そのものより「刃が1本欠けた状態で作業を続ける」判断が危険です。振動が出たら一旦止めて点検し、原因(刃欠け・巻き付き・ドラムの振れ等)を切り分けるだけで、結果的に修理費と停止時間が減ります。
意外に事故・故障が多いのは、刃やベルトではなく「草屑の堆積」と「燃料管理」です。
取扱説明書では、エンジン周辺(リコイルカバー、エアフィルタ、マフラ付近)に草屑や木の葉を堆積させないよう注意されており、オーバーヒートや火災の原因になり得ます。
また、購入したガソリンは30日以内に使用し、古いガソリンは使わない旨が明記されており、長期放置明けの始動不良・運転不調のリスクを下げる実務ポイントになります。
「草刈りはできたのに、翌日エンジンが不調」になりやすいパターンは、清掃の順番が悪いケースです。
「粉砕ができる機械」は、裏返すと「粉塵・草屑を集めてしまう機械」でもあります。飛散対策と同じくらい、機体内部に“溜めない運用”を設計すると、結果として安全性と稼働率が上がります。

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