マイクラの世界において、テラコッタは建築の幅を広げる非常に重要なブロックです。その最も基本的な入手方法は、粘土ブロックをかまどで焼く(製錬する) ことです 。
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まず、原材料となる「粘土ブロック」を入手する必要があります。粘土は通常、川や湖、沼地の浅瀬の水中に生成されます 。色が灰色っぽく、砂や砂利とは異なる質感を持っているため、水中でも比較的見つけやすいでしょう。また、繁茂した洞窟(Lush Caves)バイオームでも大量に見つけることが可能です 。
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粘土ブロックを入手する際、シルクタッチ(繊細な手触り)のエンチャントが付いていないシャベルや手で破壊すると、4個の「粘土玉」に分解されてしまいます 。この場合、作業台で粘土玉を4つ(2×2の正方形)並べることで、再び粘土ブロックに戻すことができます 。効率よく集めたい場合は、シルクタッチ付きのツールを使用することで、ブロックのまま回収することが可能です 。
粘土ブロックを入手したら、次は「かまど」を使用します。
かまどに粘土ブロックをセットし、燃料(石炭、木炭、溶岩入りバケツなど)を入れることで製錬が始まります 。焼き上がると、茶色っぽいオレンジ色をした「テラコッタ(無色)」が完成します 。これが全てのテラコッタ製品の基礎となる素材です。
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テラコッタは石材と同程度の硬さを持っており、爆発耐性もそこそこあるため、建築資材として非常に優秀です 。特に、木材のような燃える素材ではないため、火事の心配がない安全な建材としても重宝します。初期の拠点作りから、大規模な建築プロジェクトまで、幅広く活用できる基本のブロックと言えるでしょう。
基本のテラコッタができたら、次は色を付けてみましょう。マイクラには全16色の染料が存在し、これらを使ってテラコッタをカラフルに染め上げることができます 。
色付きテラコッタを作成するには、作業台の中央に染料を1つ置き、その周りを8個のテラコッタで囲む 必要があります 。このレシピにより、一度に8個の色付きテラコッタを入手することができます。羊毛のように1個ずつ染めるのではなく、まとめて8個単位で染色するのがテラコッタの特徴です 。
この工程で重要なのは、一度色を付けたテラコッタは、後から別の色に染め直すことができないという点です 。例えば、赤色に染めたテラコッタを青色の染料で染め直すことは不可能です。そのため、染色を行う前には計画的に数を計算し、無駄が出ないようにする必要があります。
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各色のテラコッタは、単に色が乗るだけでなく、元のテラコッタの質感(土のような滑らかさ)を維持したまま、落ち着いた色合いになります 。コンクリートのような「パキッ」とした鮮やかな発色とは異なり、少し彩度が低く、くすんだような渋い色味(アースカラー)が特徴です 。このため、中世風の建築や、自然に馴染むようなデザインの建物を作る際に非常に重宝します。
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| 色 | 必要な染料の例 | 建築での用途例 |
|---|---|---|
| 白色 | 骨粉 |
漆喰の壁、モダンな内装 |
| 赤色 | ポピー、赤色のチューリップ | 屋根、レンガ風の装飾 |
| 青色 | ラピスラズリ、ヤグルマギク | 涼しげな床材、アクセント |
| 緑色 | サボテン | 自然と調和する外壁 |
| 黒色 | イカスミ | シックな床、影の表現 |
| 茶色 | カカオ豆 |
木材の代用、柱 |
また、メサ(現在の名称は「悪地」または「バッドランド」)バイオームを見つけることができれば、大量の赤、オレンジ、黄色、白、茶色などの色付きテラコッタを自然生成された地形から直接採掘することができます 。メサバイオームはレアなバイオームですが、見つけることができれば染料とかまどの燃料を節約できるため、テラコッタ建築を志すプレイヤーにとっては宝の山と言えます。
色付きテラコッタをさらに加工することで、マイクラの中で最も装飾的なブロックの一つである「彩釉(さいゆう)テラコッタ」を作ることができます 。
彩釉テラコッタの作り方は、色付きテラコッタをもう一度かまどで焼く ことです 。一度焼成されたテラコッタに釉薬(うわぐすり)を塗って焼き締めるようなイメージで、表面に幾何学的な模様や独特なパターンが浮かび上がります。
このブロックの最大の特徴は、設置する向きによって模様が回転する ことです 。彩釉テラコッタには上下左右の向きの概念があり、プレイヤーが向いている方向によって絵柄の向きが変わります。これにより、同じブロックであっても4つの異なる表情を見せることができます。
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さらに、同じ色の彩釉テラコッタを2×2(4ブロック)で正方形に配置し、それぞれの向きを適切に調整することで、4つのブロックが合わさって一つの大きな円形や花のような模様を形成します 。この特性を利用することで、床のタイル張りや、壁のワンポイント装飾として非常に高いデザイン性を発揮します。
建築においては、床一面に敷き詰めてカーペットのように見せたり、天井の装飾として使ったりするのが一般的です。また、その派手な見た目から、モダン建築やファンタジー建築のアクセントとしても優秀です。ただし、模様がかなり主張するため、使いすぎると画面がうるさくなってしまうこともあります。無地のテラコッタやコンクリートと組み合わせて、バランスを取ることが重要です 。
注意点として、彩釉テラコッタを作るには「色付きテラコッタ」を焼く必要があり、通常の(無色の)テラコッタを焼いても彩釉テラコッタにはなりません。必ず一度染色してから再度かまどに入れるという工程を守ってください 。
かつて、テラコッタの原料となる粘土は、川や沼地を掘り尽くしてしまうと枯渇してしまう資源でした。しかし、近年のアップデートにより、「泥」と「鍾乳石(ドリップストーン)」を使った画期的な再生テクニックが登場し、粘土を無限に製造することが可能 になりました 。
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このシステムを利用すれば、わざわざ遠くの川へ出向いて水中で作業をする必要がなくなり、拠点の敷地内で安全かつ大量に粘土(そしてテラコッタ)を生産できるようになります。
具体的な手順は以下の通りです :
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このプロセスは完全に自動化することが可能です。ディスペンサーを使って土に水をかけ、ピストンで移動させ、鍾乳石の上で乾燥させるというラインを組むことで、「自動粘土製造機」を作ることができます 。
さらに、粘土ブロックをシルクタッチを使わずに破壊して粘土玉にし、村人の石工(Mason)と取引することでエメラルドを稼ぐことも可能です 。逆に、石工の村人をレベルアップさせれば、エメラルドを支払ってすでに着色されたテラコッタや彩釉テラコッタを直接購入することもできます。これにより、かまどで焼く手間すら省くことが可能になります。
この「泥→粘土→テラコッタ」のサイクルは、現代のマイクラ建築家にとって必須の知識と言えるでしょう。資源の枯渇を恐れることなく、テラコッタをふんだんに使った巨大建築に挑戦できるようになります。
最後に、彩釉テラコッタには建築以外にも、レッドストーン回路やギミック制作において非常に特殊かつ有用な性質があることを紹介します。それは、「スライムブロックやハニーブロックにくっつかない(動かされない)」 という性質です 。
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通常、ピストンでスライムブロックを押し出すと、そのスライムブロックに隣接している他のブロックも一緒にくっついて動いてしまいます。これを防ぐために、従来は「黒曜石」や「かまど」などの「不動ブロック(ピストンで押せないブロック)」を使用していました 。しかし、黒曜石はサバイバルでの入手が面倒であり、かまどはインベントリを持つためラグの原因になることがありました。
ここで彩釉テラコッタの出番です。
彩釉テラコッタは、「ピストンで押すことはできるが、スライムブロックにはくっつかない」 という絶妙な性質を持っています 。
参考)当Wikiは移転しました。この記事の内容は古くなっている可能…
この性質は、スライムブロックを使った「フライングマシン(飛行機)」や「エレベーター」、「自動収穫機」を作る際に革命的に便利です 。スライムブロックの側面を滑らせたい壁材として彩釉テラコッタを使用することで、機械の動作を妨げずに、かつ黒曜石よりも美しい装飾的な見た目を維持することができます 。
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特に、エレベーターの内壁や、移動する床のガイドレールとして使う場合、彩釉テラコッタの幾何学模様が近未来的な雰囲気を演出し、機能美とデザイン性を両立させることができます。回路設計者にとっても、建築勢にとっても、この「くっつかない」性質は覚えておいて損のないテクニックです。