フォレージブローワは、フォレージハーベスター等で細断された飼料作物を、タワーサイロ(塔形サイロ)へ吹き上げて詰め込むための機械です。
用途が明確で、細断した牧草やトウモロコシなどを「供給部」と「吹上げ部」を通して搬送し、サイロ上部(あるいは投入部)へ送り込むことで詰込み作業を進めます。
ポイントは、搬送が“風で飛ばす”方式である以上、材料の状態(切断長・水分・異物)と供給の連続性が、能力とトラブル発生率を大きく左右する点です。
基本の流れは「細断→供給→吹上げ→サイロ内での分配・締まり確保」で、ブローワ単体の性能より“前後工程の整え方”が作業性を決めます。
特にトウモロコシ(デントコーン等)や牧草は、細断品質が不安定だとブローワ側で詰まりやすくなり、結果としてサイロ内の密度ムラや発酵ムラにもつながります。
作業中は供給が途切れないように搬入・供給側の人員と合図を決め、詰まり兆候(音の変化、吐出量の低下、ホースや配管の振動増)を早期に拾う運用が現場では効きます。
回転体(PTOを含む)と詰まり除去は、事故が起きやすい組み合わせなので、点検・調整・修理・詰まり除去は「必ず停止してから」という大原則を徹底します。
PTO軸や可動部のカバーを所定位置に付けるといった基本が、巻き込まれ事故の確率を下げる土台になります。
また、フォレージハーベスター側では金属探知機や石探知機センサーを装備して本機と収穫物を守る設計があるため、異物混入の“入口対策”として、探知機能の意味を理解して運用する価値があります。
詰まりは「材料側の要因」と「機械側の要因」が絡み、材料側では切断長のバラつきや過湿・長尺混入があると発生しやすくなります。
機械側では供給部~吹上げ部のどこかで流れが絞られると、吐出が急に弱くなるため、“止めずに無理に押し込む”判断が最悪の事故と破損につながります。
現場で効果が出やすいのは、詰まりが起きたら「停止→安全確認→原因切り分け(供給過多か、材料状態か、配管曲がりか)」を手順化し、作業者間で同じ言葉で共有できるようにしておくことです。
検索上位では「機械として何をするか」に寄りがちですが、実務では“サイロ内の密度が上がらない日”の原因がブローワ運用に潜むことがあります。
吹上げが強すぎて材料が跳ね返ったり、供給が波打ってサイロ内が層状に偏ったりすると、密度ムラが残りやすく、結果として空気が抜け切らない層ができて発酵ロス(加熱・カビ・嗜好性低下)を招くリスクが高まります。
意外に効く対策は「吐出量を上げる」よりも、供給側の“詰め方の安定”を作ること(細断状態を揃える、供給の間欠を減らす、異物を入れない)で、これは機械更新より先に改善できる領域です。
サイロや飼料収穫・貯蔵の基礎(施設や作業の考え方)。
農林水産省(草地管理施設の資料PDF)
フォレージブローワの用途・構成(供給部と吹上げ部、タワーサイロへ吹き上げて詰める説明)。
日本農業機械化協会(フォーレージ・ブロワー資料PDF)
フォレージハーベスターの安全の基本(点検や詰まり除去は停止、PTOカバー等)。
日本農業機械化協会(フォーレージ・ハーベスター安全資料PDF)