結論から言うと、法律上の「チャイルドシートの使用義務」は原則として6歳未満の幼児が対象です。神奈川県警のQ&Aでも、平成12年4月1日から「6歳未満の幼児」に使用が義務付けられたことが明記されています。
ただし、現場で起きやすい誤解は「6歳の誕生日を迎えたら、今日からシートベルトだけで完全にOK」という思い込みです。JAFは、法律上は6歳未満が義務である一方、シートベルトが適切に使える体格になるまで(目安は身長150cm)は継続使用を推奨しています。
子どもの成長は同じ学年でも差が大きく、農繁期の送り迎えなどで「短距離だから」と油断しやすいのが落とし穴です。畑と家、保育園と家などの生活動線は毎日同じになりがちで、慣れた道ほど注意が薄くなるので、義務年齢と安全目安を分けて理解しておくのが現実的です。
参考:法律上の義務年齢・免除条件のQ&A(神奈川県警)
https://www.police.pref.kanagawa.jp/kotsu/jiko_boshi/kodomo/mesf2012.html
参考:6歳未満は義務、150cm未満は推奨という考え方(JAF)
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-accident/subcategory-rule/faq051
「いつまで?」の実務的な答えは、年齢より“ベルトが骨にかかるか”です。JAFは、適正なシートベルト位置(鎖骨の中央付近と腰骨)にならない子どもが大人用ベルトを使うと、首や腹部にベルトが当たりやすく、衝撃で損傷する可能性があると説明しています。
そのため、卒業の1つの基準として身長150cmが示され、150cm未満ならジュニアシート等で位置を上げてベルトを適切な場所に導く、という考え方になります。
ここが意外なポイントですが、「ジュニアシート=小さい子のもの」という感覚が強い家庭ほど、5〜6歳で急に使用率が落ちやすいとJAFは指摘しています。子ども本人が「もう赤ちゃんじゃない」と嫌がったり、親側も忙しくて“乗せ降ろしの手間”を減らしたくなったりするためです。
対策としては、次のように“卒業条件”を家庭内ルールとして決めると、迷いが減ります。
「警察に止められたら、罰金を取られるの?」という不安は多いですが、整理すると見通しが立ちます。神奈川県警のQ&Aでは、幼児用補助装置使用義務違反は「点数1点」で、反則金等はないとされています。
JAFも同様に、チャイルドシートの使用義務違反となった場合は、行政処分の基礎点数が1点付加されると明記しています。
つまり、単体で“その場でお金を払う”タイプの痛手ではない一方、点数は積み上がる性質があるのが怖いところです。例えば農業従事者の場合、軽トラ・乗用車・農道の往来が増える季節ほど、うっかり違反(速度、携帯、シートベルト等)のリスクが上がり、点数が重なると免許への影響が現実になります。
警察のチェックは「年齢」だけでなく、座席での乗せ方や“そもそも幼児用補助装置を使っているか”という形式面が中心になりやすいので、迷ったら「年齢では外せるが、体格的に安全か?」を優先した方が結果的に安心です。
実は、法律には「いつでも必ず装着」ではなく、やむを得ない場合の免除がいくつも用意されています。神奈川県警は、道路交通法施行令に基づく免除例として、座席の構造上固定できない場合、定員内でも多人数で全員分を付けると乗れない場合、負傷・病気などで使用が適当でない場合、授乳や日常の世話が必要な場合、バス・タクシーなど旅客運送事業の車両に乗る場合、緊急搬送などを挙げています。
この「免除」は、読み方を間違えると危険です。「免除=安全」という意味ではなく、あくまで“法律上の義務が外れる”だけで、事故の力学は変わりません。
農家の生活でリアルに起きるのは、多人数移動(祖父母も同乗、兄弟姉妹、親戚の送迎)と、急な通院(ケガ、発熱)です。免除条件に当たる可能性がある場面ほど慌ただしく、装着が雑になりやすいので、次のような現場向けの工夫が効きます。
検索上位が触れにくい“現場の独自視点”として、農繁期のチャイルドシート問題は「知識」より「運用」が支配します。田植え・収穫・出荷のピークは、送迎の回数が増えるうえ、時間が押して「近いから」「農道だから」「シートが汚れるから」と例外運用が入りやすいからです。
しかし、事故は距離ではなく“衝突の瞬間の加速度”で起き、さらに神奈川県警も「抱っこでは事故の強い衝撃から守れない」と具体例(時速40kmで体重10kgが約30倍相当)を示して注意喚起しています。
そこで、忙しい時ほど守れる“安全ルーティン”に落とし込むのが実務解です。次のチェックを、出発前の10秒ルールとして固定すると継続しやすくなります。
農業は「段取りが安全を作る」仕事でもあります。チャイルドシートも同じで、法的な“いつまで”を覚えるだけで終わらせず、忙しい日にほど崩れない手順にしておくと、警察対応の不安も事故リスクもまとめて減らせます。

コンビ ISOFIX固定 回転式チャイルドシート 新生児~10才頃まで クルムーヴ ロング R129 エッグショック EA グレージュ 成長に合わせて長く使える360°ターンモデル