中古の水稲播種機は、スペック比較より先に「点検しやすい順番」を決めると失敗が減ります。中古農機全般では、製造年・稼働時間(アワーメーター等)・整備状況・故障歴・部品供給・書類(取扱説明書など)を確認する重要性が指摘されています。
ただし水稲播種機は「動けばOK」ではなく、播種量・覆土量・鎮圧の再現性が命なので、目視+試運転+清掃痕跡の3点で見ます(見た目が綺麗でも内部が詰まっている個体があるため)。
点検のおすすめ順(現物確認の現実的な流れ)
中古販売店での購入では「整備や点検を行ったうえで販売」されるケースが多い一方、整備の範囲は店により差が出るため、どこまで実施したかの確認が肝になります。
参考)初めての購入でも安心!農機具を中古販売店で買う前に知るべきこ…
水稲播種機(播種機全般)の価格帯は、タイプでレンジが大きく変わります。全自動の苗床用播種機は新品で概ね30万~150万円程度という目安が示されており、中古は自動の苗床用播種機で3万~15万円程度という記載もあります。
この「中古は安い」情報だけで飛びつくと、搬送ベルトや覆土系の調整不良で追加費用が膨らみ、結果として新品との差が縮むことがあります。
相場を現場向けに読むコツ
播種機の種類・選び方・中古/新品価格の目安(価格レンジの根拠に使える)
水稲播種機のトラブルは、実は「種」より「搬送」と「供給」の不調が多いです。取扱説明書には、点検・整備は電源OFFとプラグを抜いてから行うこと、そしてローラーや搬送ベルトなど駆動部が関わることが明記されています。
中古点検では安全面だけでなく、「駆動が安定している個体か」を見るために、ベルト張り・スリップ・片減りを重点的に確認します。
特に見たいポイント(現物で触って確認)
「あまり知られていない落とし穴」として、ベルトやローラーが“回る”だけでは不十分で、育苗箱に対して左右で土や種の供給がズレていないか(片寄り)まで確認しないと、現場投入後にムラ苗が出やすくなります。
播種機のベルト張り・調整部(ノブナット等)の具体的な整備手順(中古点検のチェック表化に便利)
中古農機では、整備状況・故障歴に加えて「部品交換の有無」や「補修部品が入手しやすい機種か」を確認すべきだとされています。
水稲播種機は稼働時期が集中するため、シーズン中に部品が出ないと詰みやすく、結果として外注育苗や作業遅延など“機械代より高い損失”につながります。
購入前に販売者へ聞く質問(そのまま使える形)
意外に効くのが「整備記録が無いなら、どの項目を整備済みとして販売しているか」を具体的に聞くことです(例:播種量調整、覆土量調整、鎮圧、モータ点検など)。整備済みの定義が曖昧なまま買うと、結局こちらで再整備することになりやすいです。
検索上位の一般論は「年式・整備・価格」になりがちですが、稲作の現場では最終成果物は苗なので、点検を“苗のムラ”から逆算すると判断がブレません。播種機は種の供給、覆土、鎮圧など複数要素で均一性を作る機械だと説明されています。
つまり中古点検のゴールは「均一に動くか」ではなく、「均一な苗箱条件を再現できるか」です。
逆算チェック(可能なら現地で簡易テスト)
この逆算のメリットは、導入後の運用(誰が触っても同じ結果が出るか)まで見えることです。特に共同育苗や複数人作業の現場では、調整箇所が多い中古機ほど「属人化」しやすいので、シンプルに再現できる個体を優先すると事故が減ります。