飼料粉砕機の方式は大きく分けて、衝撃で砕くハンマーミル(ハンマー式)と、圧縮・せん断で砕くローラーミル(ロール式)を軸に考えると整理しやすいです。
ローラーミルは粒度分布がそろいやすく、粒の「均一性」を重視する工程(配合や後段の成形)でメリットが出やすい一方、原料によっては相性が出ます。
ハンマーミルは繊維質や硬い原料など幅広く処理しやすい「汎用性」が強みで、原料のブレが大きい自家配合ほど扱いやすい場面があります。
ただし、現場の失敗は「方式選び」より先に、投入物(乾燥度・異物混入・粒のばらつき)を固定しないまま能力だけで選ぶことから起きがちです。
参考)適切なフィードグラインダーの選び方 - FAST
たとえば、処理したい原料の種類・硬さ・目標粒径・必要能力を先に言語化することが、機種選定の基本だとされています。
飼料粉砕機で「思った粒にならない」原因は、刃やハンマーより、ふるい(スクリーン)側の条件が支配的なことが多いです。
一般に、メッシュ(ふるい)の目開きは「隣り合うワイヤーの隙間サイズ」を指し、目開きが小さいほど微細な粒子を分けられる(=細かい粒を狙える)と説明されています。
さらに、線径が太いと目開きが小さくなりやすい一方で強度は上がるなど、ふるいは“穴の大きさ”だけでなく耐久性や詰まりやすさも絡みます。
意外に盲点なのが、「同じメッシュ表記でも、実際の目開き・線径・目詰まり状態で体感粒度が変わる」点です。
参考)メッシュ篩(ふるい)の規格と目開き|精密な分離のための完全ガ…
粉砕物の粒度分布(粗い粒と細かい粉の混ざり方)は、後段の混合ムラや選り食いにもつながるため、ふるいを交換できる運用(粒度を切り替える運用)を最初から設計しておくと安定しやすいです。
参考)ハンマーミル、シュガーミル、カットクラッシャーの詳細説明
また「まず中程度の目開きから始める」という考え方は、未知の試料を扱う粉砕で推奨されることがあり、飼料原料の切り替えが多い農場でも有効な段取りになります。
参考)食品分野の試料粉砕レポート検索
飼料粉砕機の粒度は「細かいほど正義」ではなく、家畜の消化器の特徴や摂取行動とセットで決める必要があります。
肉用鶏では、飼料用米を玄米の丸粒のまま30%添加しても、増体量に大きな差が出なかったとする報告があり、鶏は粒をそのまま飲み込んでも筋胃で磨砕されやすい背景が示されています。
同じ報告内で、粉砕玄米区の増体量が丸粒玄米区より有意に低くなった比較があり、「細かく粉砕すると摂取量が低下し、増体量が低下することが知られている」とも述べられています。
この手の知見は、飼料粉砕機の運用に置き換えると「鶏向けに細粉を作りすぎると、食い落ち・成績ブレの要因になり得る」という注意点になります。
参考)粉砕機はどの素材のリサイクルに使われるのか?種類や特長をご紹…
一方で、豚では粒のままだと消化率が下がり、少なくとも4つ割り程度に粉砕しないと十分な消化率が得られないという報告が同資料内で触れられており、同じ“米”でも畜種で最適粒度が変わります。
つまり、機械のスペック表だけで決めず、畜種(鶏・豚など)と原料(米・トウモロコシ・繊維質原料など)の組み合わせを先に決め、その「必要粒度レンジ」を満たす方式・ふるい構成に落とすのが安全です。fast-js+1
参考:飼料用米の丸粒/粉砕と肉用鶏の成績、鶏は細粉で摂取量が下がり得る点(考察・結果)
https://www.koibuchi.ac.jp/assets/images/page/report/report32_04.pdf
飼料粉砕機まわりは粉体を扱うため、粉じんが滞留すると爆発・火災リスクを無視できず、特に集じん機など粉じんが集まる設備の安全化が重要だと指摘されています。
労働安全衛生総合研究所の技術指針(TR-No.36)は、可燃性粉じんの爆発・火災を防ぐために、通風・換気・除じん、火気の使用禁止、防爆構造の電気機械器具、静電気対策などが関係することを述べています。
そして実務的には「粉じんの発生が避けがたい集じん機の安全化」と「運転時の安全対策・保守点検」が災害防止の中心になる、という整理になっています。
農場で取り入れやすい具体策は、次のように“複数を同時に”やることです。
✅ 粉じんを出さない:投入口のこぼれ抑制、原料の過乾燥を避ける運用(※原料条件は事前に固定)。
✅ 粉じんを飛ばさない:囲い込み・フードで吸引点を近づけ、局所排気・集じんの効率を上げる考え方(囲い込みで集じん効率が上がる事例が示されています)。
参考)https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/sangyo/mine/files/kankyokaizenjireisyu.pdf
✅ 粉じんをためない:清掃と点検をルーチン化し、堆積粉じんを作らない(粉じん管理は設備と運用の両輪)。
参考)1-4.粉塵に関する法令
さらに法令面では、粉じん作業について、密閉設備・排気装置・換気装置などの措置や、局所排気装置・除じん装置の点検記録などが整理されています。
「粉砕機だけ更新して集じん・換気は据え置き」にすると、能力アップと同時に粉じんも増え、結果的に安全対策の追加コストが膨らむため、更新計画は粉砕〜集じんまで一体で見積もるのが現実的です。
参考)技術指針 TR-No.36 の抄録
参考:粉じん障害防止規則に基づく設備・管理(局所排気、除じん装置、点検、教育など)の整理
1-4.粉塵に関する法令
参考:集じん機等における粉じん爆発防止の技術指針(構造要件・安全装置・運転/保守の考え方)
技術指針 TR-No.36 の抄録
飼料粉砕機の話は「何ミリにするか」に寄りがちですが、実は“粉砕しない原料を意図的に残す”ほうが合理的な場面があります。
肉用鶏の例では、丸粒玄米でも飼養成績に問題が出にくい可能性が示されており、畜種・原料によっては粉砕コスト(電力・摩耗・粉じん対策)をそもそも下げられます。
この考え方を「粒度設計」として運用に落とすと、粉砕機を一台で何でも解決しようとせず、原料を(1)無粉砕でいける群、(2)粗砕で十分な群、(3)微粉が必要な群に仕分けし、必要なところだけ粉砕する段取りになります。
実装の手順は、現場向けには次がやりやすいです。
📌 1) 原料ごとに「粉砕の目的」を書き出す(混合性、嗜好性、消化、後段工程など)。
📌 2) 畜種(鶏・豚など)で「細かくしすぎのデメリット」を先に確認する(鶏は細粉で摂取量低下の懸念が示されています)。
📌 3) ふるい(メッシュ)を複数用意し、まず中程度の目開きから試して、詰まり・温度上昇・微粉率を見て調整する。retsch+1
📌 4) 粉じん対策(囲い込み・集じん・清掃・点検)を「能力の一部」として運用に組み込む。meti+1
この「必要な分だけ砕く」設計にすると、粉砕能力の過剰投資を抑えつつ、粉じんと安全コストも読みやすくなり、結果的にトラブル(詰まり・摩耗・清掃負担・火災リスク)を減らせます。jniosh.johas+1

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