個体識別番号 牛 検索で牛肉履歴情報を確認する方法

個体識別番号と牛の検索サービスを使って牛肉の生産履歴や原産地表示を実務的に確認し、現場での説明や管理に生かすにはどうすればよいか?

個体識別番号で牛を検索する基本

個体識別番号で牛を検索する全体像
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個体識別番号と牛肉ラベル

ラベルのどこを見れば個体識別番号やロット番号が分かるか、現場で迷わないためのポイントを整理します。

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検索サービスで見える履歴情報

出生・飼養地・移動履歴など、検索結果のどこを見て原産地表示やブランド表示の裏付けを取るかを解説します。

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AIと個体識別番号のこれから

耳標や模様をAIで読み取り、個体識別番号とひも付けて管理する最新研究を紹介し、現場運用のヒントを探ります。

個体識別番号 牛肉ラベルから検索する具体的手順

 

個体識別番号は、国内で飼養される牛一頭ごとに付与される10桁の数字で、生産から流通・小売まで一貫して管理される仕組みの土台になっています。 特定牛肉を販売する場合、この番号はパックのラベルや店頭の表示に記載することが義務づけられており、焼肉店などの特定料理提供業者ではメニューや店内掲示で表示されます。
一方で、スーパーマーケットによっては、パックに直接10桁の個体識別番号ではなく「ロット番号」だけが印字されているケースもあり、その場合は店舗のウェブサイト上の検索ページから個体識別番号を調べる流れになります。

     

  • ✅ パックに10桁の「個体識別番号」がそのまま印字されている場合は、その番号を家畜改良センターの公式検索サービスに直接入力して検索できる。
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  • ✅ 「ロット番号(9〜13桁など)」だけが書かれている場合は、まず店舗の「牛個体識別番号検索サービス」ページでロット番号を入力し、対応する10桁の個体識別番号を取得する必要がある。
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  • ✅ 一部の精肉店やブランド牛サイトでは、購入した牛肉の個体識別番号を入れると、そこから家畜改良センターの検索画面にジャンプできるボタンを用意しているため、消費者に説明する際はその導線を案内するとスムーズになる。

現場でありがちなつまずきは、「0(ゼロ)」と「O(オー)」の読み違いや、数字の打ち間違いです。各社の検索ページは、ロット番号から個体識別番号を引き当てる際に桁数チェックなどのエラーチェックを行っていますが、それでも入力ミスで「該当なし」になることは少なくありません。
農家や流通業者が自分の牛肉の説明をするときは、ラベル上の「個体識別番号」「ロット番号」「原産地表示」の位置を写真や図で示し、消費者が自分のスマホから同じ手順を踏めるように案内資料を作っておくと信頼感につながります。
家畜改良センター公式の検索ページでは、「個体識別番号の検索」というメニューから個体識別台帳の情報をインターネット経由で確認できます。
牛の個体識別情報検索サービス(家畜改良センター)

個体識別番号 検索サービス画面で確認できる履歴情報

個体識別番号を家畜改良センターの検索サービスに入力すると、その牛の出生年月日、性別、母牛の個体識別番号、品種、飼養地や移動履歴などが一覧で表示されます。 これらの情報は「牛トレーサビリティ法」に基づいて牛個体識別台帳に登録されており、原則として誰でも閲覧できる形で公開されています。
農家や流通業者の視点では、「どの情報を消費者説明やブランド管理にどう使うか」を整理しておくと、検索結果を営業ツールとしても活用しやすくなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

検索結果の項目 内容 現場での主な使い道
出生年月日 子牛として生まれた日付。 枝肉の月齢確認や、若齢牛・長期肥育牛といった販売ストーリーの裏付けに活用できる。
性別 去勢・雌などの別を表示。 去勢牛・雌牛の違いによる肉質やブランド条件(例:未経産雌牛のみなど)を説明する材料になる。
種別(品種) 黒毛和種、褐毛和種などの品種区分。 「和牛」「交雑牛」「乳用牛」などの区分を根拠を持って説明し、表示の正しさを示すことができる。
飼養地・移動履歴 いつどの都道府県・施設で飼養されていたかを時系列で表示。 最も飼養期間の長い場所から原産地表示を確認したり、「どこの牧場でどれくらい育ったか」を物語として伝えられる。
母牛の個体識別番号 母牛の10桁番号を表示。 血統や系統の管理の手がかりになり、繁殖農家との連携やブランド牛の裏付けとして活用できる。

検索結果は、ブランド牛の定義を満たしているかどうかを確認するためにも重要です。例えば、熊本県の「くまもとあか牛」では、品種が褐毛和種であることや、最終飼養地が一定期間以上県内であることなど、個体識別情報からチェックできる条件が定められています。
また、「和牛」と表示できるための条件も品種などが法律や指針で定められており、個体識別情報の種別欄を確認することで、店頭表示の真偽をある程度自分で確かめることが可能です。 農家や販売側としては、こうした検索結果の画面をタブレットなどでその場で見せながら説明すると、消費者からの信頼獲得に直結します。
原産地表示とトレーサビリティ制度の整理に役立つ公式資料が公開されています。
農林水産省「原産地表示」関連ページ

個体識別番号 ロット番号しか無い場合の検索方法

近年は、牛肉パックに直接10桁の個体識別番号ではなく、「ロット番号」のみを表示し、その番号からウェブ上で個体識別番号を検索する方式を採用する量販店も増えています。 ロット番号は、同じ処理ロットに属する複数の枝肉・部分肉をまとめて管理するための店舗側の番号で、家畜改良センターの台帳そのものには記録されていません。
この場合、消費者や取引先に対して個体識別番号を示したいときは、「店舗の検索ページ → 個体識別番号 → 家畜改良センター検索サービス」という二段階の流れを踏む必要があります。

     

  • 1️⃣ 店舗サイトの「牛個体識別番号検索サービス」ページにアクセスし、パックラベルに印字されたロット番号(9桁〜13桁など)を入力する。
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  • 2️⃣ 検索結果に複数の個体識別番号が並ぶ場合は、パックラベルの補足情報(部位や消費期限など)と照合して該当の番号を特定する。
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  • 3️⃣ 特定した10桁の個体識別番号をコピーし、家畜改良センターの「牛の個体識別情報検索サービス」で改めて入力・検索することで、生産履歴の詳細を確認できる。

精肉店によっては、ロット番号を入力するとPDFがダウンロードされ、その中に該当ロットに含まれる複数頭分の個体識別番号が一覧表示される形式を採用しているところもあります。 このような場合、農家側で自分の枝肉がどのロット・どの個体番号で出荷されているかを把握しておくと、出荷後の問い合わせにもスムーズに対応できます。
注意点として、ロット番号は店舗独自の管理番号であるため、別の量販店サイトにそのまま入力しても検索できないことがほとんどです。 消費者から「ロット番号は分かるがどこで調べればよいか分からない」と相談された場合は、「購入した店舗名」から該当サイトの検索ページを案内するフローを社内マニュアルにしておくとトラブル防止に役立ちます。
ロット番号と個体識別番号の関係を説明したいときに参考になる事例付きページも公開されています。
ネクサス「個体識別番号とロット番号の説明」ページ

個体識別番号 牛トレーサビリティ法と原産地表示の実務

牛の個体識別番号制度は、「牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法」(いわゆる牛トレーサビリティ法)に基づいて運用されており、BSE問題を契機として、牛肉の安全性と流通の透明性を高めるために整備されました。 この法律により、国内で飼養される牛一頭ごとに個体識別番号が付され、その出生からと畜・流通・小売に至るまでの異動情報を家畜改良センターが一元的に管理しています。
畜産農家や肥育農家は、子牛の導入や出荷、と畜など主要なイベントごとに個体識別番号とともに届け出る義務があり、その積み重ねが検索画面に表示される移動履歴として反映されます。 ここで入力ミスや届出遅れがあると、検索結果と実際の飼養実態との間にズレが生じ、原産地表示やブランド表示の根拠にも影響してしまうため、事務作業の正確さが求められます。

     

  • 📌 原産地表示では、「生まれた場所」「育った場所」「と畜された場所」が異なる場合でも、最も飼養期間の長い場所が原産地として表示されるルールになっている。
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  • 📌 個体識別情報の検索結果からは、各施設での飼養期間(月数)を確認できるため、自社商品の原産地表示がこのルールに合致しているかを自ら点検できる。
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  • 📌 GI登録されたブランド牛(例:くまもとあか牛など)の場合、品種・肥育期間・飼養地などの条件のうち、一部は個体識別情報だけで確認が可能であり、ブランド表示の裏付け資料として活用できる。

農家としては、個体識別番号を「追跡のための番号」としてだけではなく、「自分のこだわりを証明する番号」として捉えると、日々の届出作業の意味がクリアになります。例えば、長期肥育や特定地域での一貫飼養をアピールしたい場合、検索結果の画面を印刷・掲示したり、QRコードでリンクしたりして、消費者が自分で裏取りできるようにしておくと、ブランド価値の向上につながります。
一方で、個体識別情報だけでは確認できない事項(肉質等級や、雌牛が未経産かどうかなど)もあるため、その点は枝肉市場の成績書や認定団体の証明書と組み合わせる必要があります。 個体識別番号による検索はあくまで土台であり、他の情報と組み合わせて「安全性」「おいしさ」「物語性」を総合的に語ることが、これからの販売現場では重要になってきます。
牛トレーサビリティ法や関連制度の概要をつかむうえで役立つ自治体の解説ページがあります。
熊本県「検索してみよう牛肉の個体識別番号」

個体識別番号 AI画像認識と耳標管理のこれから

近年の研究では、カメラ映像や画像から牛個体を識別するAI技術が急速に進歩しており、耳標の文字を自動で読み取ったり、牛の顔や体の模様そのものを特徴として個体認証を行ったりする試みが報告されています。 これらの技術は、牛舎の上部や通路に設置したカメラからリアルタイムに牛を認識し、個体識別番号とひも付いた管理台帳と自動連携させることで、省力的な飼養管理に役立つ可能性があります。
例えば、耳標に印字された番号を軽量な物体検出モデルで検出し、その画像から数字を読み取る「耳標OCR」のような手法が提案されており、耳標を付け替えずに既存の個体識別番号体系と連携できる点が強みです。 また、牛の顔写真や背面画像から個体を区別する深層学習モデルも開発されており、タグ喪失時のバックアップ識別や、不正な耳標付け替えの検出などへの応用が期待されています。

     

  • 🧠 牛の顔や体模様の画像から個体認証を行う研究では、農場内の監視カメラ映像を活用し、90頭規模の群でも高い識別精度が報告されている。
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  • 🧷 耳標番号をカメラで読み取る手法では、小型で高速なモデルを用いて、複雑な背景下でも耳標領域を検出し、連番を自動でテキスト化する仕組みが提案されている。
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  • 📊 軽量なニューラルネットワークを用いた個体識別モデルは、スマートフォンや手持ち端末でも動作可能なレベルまで小型化されており、現場での簡易な健康チェックや給餌記録への応用が検討されている。

現場目線では、こうしたAI技術をすぐに全面導入するのは難しくても、「牛が通路を通過した回数を自動カウントし、個体識別番号ごとの行動データとして蓄積する」「搾乳時に顔認証で個体を特定し、既存の個体識別台帳と自動照合する」といった部分導入から始めるイメージが現実的です。 その際も、公式の個体識別番号が最終的なキー情報であることに変わりはなく、AIが推定した個体IDと台帳上の個体識別番号をどのように安全かつ確実に結びつけるかが、システム設計の肝になります。
農家や団体レベルで試験的にカメラ・AIを導入する場合でも、「個体識別番号を軸にしたデータ設計」にしておけば、既存のトレーサビリティ制度や行政手続きとの整合性を保ちやすくなります。 将来的には、個体識別番号による公的台帳と、現場で蓄積されるAI由来の行動・健康データが連携することで、牛一頭ごとの履歴がより立体的に見えるようになり、生産者の技術の見える化や付加価値づくりにもつながっていくと考えられます。

 

 


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