「インテンション」は本来、英語のintention(意図・目的)に由来する言葉で、日常英語でも「意図」「目的」を表します。
このためバスケ文脈の「インテンション」も、ざっくり言えば「意図的に相手のプレーを止めるためのファウル」という理解が入口になります。
ただし、競技ルール上の呼び名は時代やリーグで揺れがあり、いま現場で「インテンションっぽい」と言われる場面の多くは、実務的にはアンスポーツマンライクファウル(UF)として説明されることが増えています。
アルペンの解説でも、アンスポーツマンライクファウルは「選手同士の体の接触がある悪質なファウル」で、判定基準(クライテリア)が4つある、と整理されています。
農業従事者向けに言い換えるなら、「故意に踏み固めた畦(あぜ)を崩す行為」は“事故”ではなく“目的をもった行為”として扱われやすいのと同じで、バスケでも“ボールに向かった正当なプレー”か“相手の動きを止めるための接触”かで見え方が変わります。
ここを押さえると、「インテンション=相手を止める意図が透けるファウル」という理解が、観戦でもプレーでもブレにくくなります。
参考:アンスポーツマンライクファウルの判定基準(クライテリア1〜4)と具体例がまとまっている(定義・例・試合への影響の箇所)
https://store.alpen-group.jp/Page/Feature/other_241204_01.aspx
インテンションの判定で混乱が起きる理由は、「選手の心の中(本当に意図したか)」を当てにいくと、どうしても主観になりやすいからです。
そこで、いま説明されることが多いのは「行為として正当かどうか」を観察する考え方で、アルペンの解説ではアンスポの判定基準が4つに整理されています。
具体的には、(1)ボールへのプレーではなく正当なプレーと認められない接触、(2)過度に激しい接触、(3)オフェンスの進行を妨げる目的の不要な接触、(4)独走する相手への後ろ・横からの不当な接触、のいずれかに抵触するとアンスポとなり得る、という形です。
この整理は、現場で「今のインテンション?」と聞かれたときに、“意図があったかどうか”より先に“ボールへの正当なプレーに見えるか”を言語化できる利点があります。
また、アンスポの例として「ユニフォームを引っ張る」「腕をつかむ」「ジャンプ中の足の下に入る」などが挙げられており、いずれもプレーの危険性や不必要性が強いことが共通点です。
つまり審判は、接触の強さだけでなく、タイミング、角度、危険性、ボールへの関与(ボールに触りにいっているか)をセットで見て判断しやすい、という理解が実用的です。
インテンション系のファウル(いわゆるアンスポ扱いになりやすいもの)が“怖い”のは、失点リスクが高いだけでなく、試合の流れまで持っていかれやすい点です。
アルペンの説明では、アンスポはチームファウルの数に関わらず、その時点で相手に2回のフリースローが与えられ、さらにフリースロー後はファウルを受けた側のスローインで再開するとされています。
この「FT(フリースロー)+スローイン」のセットは、守る側からすると守備のやり直しが連続する形になり、時間と精神的な余裕を削られます。
シュートモーション中に起きた場合は、2点なら2本、3点なら3本、決まった場合はバスケットカウント+1本など、状況に応じて回数が変わる点も示されています。
さらに、1試合中に2回アンスポを宣告されると退場、という扱いも明記されています。
農作業でも「一度のミスは手直しで済むが、同じ危険行為が重なると作業から外される」ことがあるのと同じで、反則も“累積で扱いが重くなる”と理解すると管理しやすいです。
実戦では「終盤に時間を止めたい」「速攻を止めたい」という理由で、あえてファウルを選ぶ場面があります。
しかし、アルペンの解説では「試合終盤にゲームクロックを止めたいなどの理由で戦術的にファウルを行う」行為について、相手の攻撃を防ぎたい・流れをコントロールしたい目的の反則はアンスポになり得るとして、2018年にルール改定があったと説明されています。
ここは意外と知られていない落とし穴で、「昔はよく見た“賢いファウル”」のつもりが、条件によっては重い罰則に変わってしまうことがあります。
また、終盤のスローイン前のファウルに関しても、従来の扱いから2023年改定で「スローインファウル」という別のファウルが与えられるようになった、と書かれています。
つまり「インテンション(意図が見えるファウル)」は、プレーの危険性だけでなく、試合運用上の駆け引き(時間、速攻、再開方法)とセットでルールが変わりやすい領域です。
観戦・指導・審判対応のどれでも、最新の言い回し(アンスポ、スローインファウル等)を押さえておくと、現場で話が早くなります。
検索上位では「定義」「ペナルティ」「アンスポとの違い」までで終わりがちですが、現場で役に立つのは“意図が透ける行動をどう減らすか”という再発防止の視点です。
農業でも、事故は「手順が曖昧」「視界が悪い」「疲労が溜まっている」などの条件が重なると起きやすく、意図的な危険行為(近道行動)は“起きるべくして起きる”構造になりがちです。
バスケのインテンション系ファウルも似ていて、①足が止まって後追いになる、②手が先に出る、③ボールではなく体を見てしまう、④焦って角度が悪い、の4つが揃うと「ボールにプレーしていない接触」に見えやすくなります。
対策としては、プレーの技術論だけでなく、チーム内の約束事(終盤にファウルするなら“どこで・誰が・どうやって”)を作っておくのが効きます。
具体的には次のように言語化すると、試合中でも再現性が上がります。
・「追いかけるだけの接触は禁止。体を当てるなら正面、手はボールへ」
・「速攻はまずレイアップコースを切る。ユニフォームを引っ張らない」
・「終盤は“止めるなら早く”、ただしスローイン前の接触はリスク」
・「審判の基準は“意図”より“見え方”。危険に見える動きは損」
“意図”は心の中にありますが、判定はコート上の行為として残ります。
だからこそ、インテンションの理解は「言葉の意味」だけでなく、「どう見える動きが損なのか」を先回りして潰すところまで含めると、実務として強い知識になります。