中古の「歩行型田植機 4条」は、同じ4条でも値付けの幅が広く、最初に“相場のレンジ”を掴んでおくほど失敗が減ります。相場レンジの目安として、4条植えの中古価格が「5~50万円程度」と整理されている情報があります(歩行型か乗用型かを問わない4条全体の目安として扱い、条件を固定して比較するのが前提です)。
価格が動く主因は、次の4つです。
ここで意外と見落とされがちなのが「価格は機械単体だけでなく、繁忙期直前の需給で動きやすい」点です。需要が高いメーカー機は在庫変動が激しいという指摘もあり、候補が固まったら市場チェックの頻度を上げるのが現実的です。
参考)【購入前に確認したい】中古の田植機の選び方と購入する際に見る…
また、比較のときは“本体価格”だけでなく「整備費・運賃・登録(名義)・予備部品・初回メンテ」を足した総額で見ます。中古は値札が安くても、最初のシーズンに交換が重なると新品との差が縮むためです。
中古選びの基準は「田植機として植えられる」だけでは足りず、“次の春に同じ品質で植えられるか”を見ます。田植機の寿命(耐用時間)の目安が「300~500時間」とされ、これを超えると部品交換や修理が必要になりやすい、という整理があります。
チェックは次の順で行うと、短時間でも抜けが減ります。
少し意外ですが、歩行型は「小回りが利く=機械に無理がかかりにくい」一方で、狭い田で頻繁に切り返す運用になりやすく、旋回やクラッチ周りのクセが個体差として出ることがあります。試運転できるなら、直進だけでなく“切り返しのつながり”まで見た方が安心です。
加えて、田植機はシーズン機械で使用日数が限られるため「中古でも良品が出回りやすい」という見方もありますが、だからこそ“保管と整備の差”が状態を分けます。
参考)【中古田植え機】2条・4条・5条・6条おすすめ10選|ノウキ…
歩行型4条を選ぶなら、「施肥装置の有無」と「植付方式」は、作業設計そのものを変えます。側条施肥機については、田植えと同時に肥料を投入でき効率的、という整理があり、工程短縮を狙うなら候補に入ります。
ただし施肥機付きは便利な反面、ホースや攪拌部、落下の詰まりなど“植付以外のトラブル原因”も増えます。中古で買う場合は、施肥機が付くなら「実際に肥料が落ちるか」「固着や欠品がないか」を現物で確認し、できれば消耗部品の在庫可否までセットで押さえると安全です。
植付方式は「ロータリー式は植付速度が速く効率的」「クランク式は価格が安くコストを抑えたい方向き」という比較が示されています。
迷ったときは、次のように割り切ると選びやすいです。
また、4条は「歩行型でも展開されている」一方、田の規模が大きいなら乗用型が望ましいという整理もあるため、機械の性能だけでなく自分の面積と作業日程を先に確定させるのが合理的です。
中古の田植機は“買う”より“持って帰る”で詰まりがちです。移動手段の確認として、4条植え以下の小型機種は軽トラック運搬、より大型は2トントラック運搬、という目安が示されています。
運搬での実務ポイントは次の通りです。
配送については、地域限定で自宅配送サービスを展開している例があり、対応地域に長野県も含まれています。
長野のように中山間地で引取が大変な場合、送料がかかっても“搬入まで込み”で総合的に得になることがあるので、候補機が見つかった時点で配送可否を同時に確認すると話が早いです。
参考:地域限定配送(対応地域の記載)
中古田植機の選び方と配送対応地域の考え方(地域限定配送の記載あり)
検索上位の定番は「アワーメーター」「整備状況」「保証」「部品入手性」ですが、現場で差が出るのは“放置リスク”の見抜きです。寿命の目安が時間(300~500時間)で語られがちでも、シーズン機械は「動かさない期間の長さ」で別の劣化が進みます。
放置リスクを拾うコツは、次の“地味な部位”を優先して見ることです。
さらに、購入前に“次の田植え当日の段取り”まで想定しておくと、見落としが減ります。たとえば「苗を載せた状態での取り回し」「ぬかるみでの姿勢」「直進の目線の置き方」まで自分の動きに落とすと、単なるスペック比較から一歩進んだ“自分の現場に合う中古”が選べます。
中古は一点物なので、最終判断は「現物確認→交換前提部品の洗い出し→総額→運搬段取り」の順で固めると、価格だけに引っ張られずに決められます。