バケットエレベーター構造名称部品

バケットエレベーターの構造と名称を、ヘッド・テール・ベルト・バケットなど部品単位で整理し、農業現場での点検や詰まり対策までつなげて理解できるようにまとめた記事です。どこから確認すれば故障やロスを減らせるでしょうか?

バケットエレベーター構造名称

バケットエレベーター構造名称の要点
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名称を押さえると点検が早い

ヘッド、ブーツ(テール)、ケーシング、張力調整装置など、呼び名と役割が一致すると現場の会話と手順が噛み合います。

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農業は粉じん・付着がポイント

穀物・飼料・肥料は粉じんや付着で詰まりやすいので、投入部と排出部、密閉性(ケース内)を重点的に見ます。

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安全装置と清掃性を最初に確認

非常停止やガード、点検口の位置で“止めやすさ・開けやすさ”が変わり、復旧時間が大きく変わります。

バケットエレベーター構造名称ヘッドブーツケーシング

バケットエレベーターは、ベルトまたはチェーンに取り付けたバケットで材料をすくい上げ、上部で排出する垂直搬送装置です。
構造名称の基本は「ヘッド(上部)」「ブーツ(下部)」「ケーシング(外装)」で、ここを押さえるとトラブルの“場所”がすぐ特定できます。
ヘッドアセンブリ(ヘッド部)は最上部にあり、ヘッドプーリー(またはスプロケット)、排出シュートなどを含み、材料の排出を成立させる側です。


参考)バケットエレベータ【コンベア/昇降機】

農業設備でよくある「上で詰まる・戻る・こぼれる」は、排出シュートの付着、回転体の摩耗、ケーシング内部の堆積が絡むので、ヘッド周りは点検頻度を上げる価値があります。

ブーツ部分(下部、テール側)は、ベルト/チェーンを方向転換させるプーリー等と、材料を投入するローディングシュートを含むのが一般的です。

「投入が不安定」「バケットがうまくすくえない」は、ブーツ内の堆積、ローディングシュートの角度、戻り側へのこぼれ込みが原因になりやすいので、まずブーツ内の清掃性(点検口の位置、堆積の逃げ)を見ます。

ケーシング(ハウジング)は全体を囲って構造的に支え、粉じんや破片の流出を抑え、運転中のバケットのアライメント維持にも役立つとされます。

「粉が舞う」問題は、材料側の含水率だけでなく、ケーシングの合わせ面や点検口のパッキン状態が効くため、密閉の弱点箇所を名称で呼べるようにしてから補修すると話が早いです。

バケットエレベーター構造名称駆動装置モーター減速機

駆動機構は、通常は電動モーター、減速機、動力伝達部品で構成され、ベルト/チェーンに動力を与えて搬送を成立させます。
農業の現場では「動くけど運ばない」「負荷が上がる」症状が多く、原因が“材料側(詰まり)”なのか“駆動側(滑り・摩耗)”なのかを切り分けるためにも、駆動装置という名称で一括りにせず、モーター・減速機・伝達(カップリング等)まで分けて呼ぶのが有効です。
西村機械製作所の説明では、バケットエレベータ(バケットコンベア)はケース内の密閉空間内にベルト及びバケットが収まるため粉塵や粉漏れがない、とされています。


参考)https://www.floveyor.com/ja/choosing-bucket-elevators-guide/

この「密閉されている前提」を壊す典型が、点検口を開けたままの運転や、ガスケット劣化の放置で、結局は駆動周り(モーター吸気、減速機の放熱)にも粉が回り、故障連鎖を招きます。

また、処理量や扱う物で排出方式が変わり、遠心排出方式は粒子が細かい粉体に向き、誘導排出方式は粒状で粒子が大きい物に向く、という整理がされています。

同じ「能力不足」でも、排出方式と回転数(速度)の相性が悪いと“すくっているのに落ちない/飛び散る”が起きるので、駆動側の回転条件(速度)と排出方式をセットで捉えるのがコツです。

バケットエレベーター構造名称ベルトチェーンバケットアタッチメント

バケットを動かす媒体はコンベアベルトまたはチェーンで、どちらを選ぶかは材料の種類、エレベーター高さ、設計要件などの要因で決まるとされます。
農業用途で多い穀物・飼料・肥料は「粒」「粉」が混ざることがあり、粉が多いほど戻り側に付着して“見えない増量”が起きやすいので、ベルト/チェーンの選定だけでなく清掃・点検導線まで含めて考えるのが現実的です。
バケット自体は材料を保持し運搬する容器で、用途によりスチール、ステンレス、プラスチックなど材質が選ばれる、と説明されています。

西村機械製作所の例ではバケツ(バケット)素材としてPP、SS、SUSが挙げられており、搬送物と衛生・摩耗の条件で材質を変える設計が一般的です。

バケットアタッチメントは、バケットをベルト/チェーンに固定する機構で、積込みと排出を容易にする役割があるとされています。

意外に差が出るのは「ボルトの緩み」そのものより、緩み始めた後にバケットが微妙に傾き、ケーシング内壁に擦れて粉が増え、さらに粉がブーツ部に戻って詰まりやすくなる“悪循環”で、これは名称を共有していないと報告が遅れがちです。

バケットエレベーター構造名称張力調整装置テークアップ蛇行

ベルトまたはチェーンの張力調整装置は、適切な張力を維持してスムーズで効率的な運転を保証する部品として説明されています。
張力が弱いと「滑り」「搬送量低下」になり、強すぎると「摩耗」「発熱」「軸受負担」になりやすく、現場感覚だけで触ると別のトラブルを増やすため、調整前後で音・振動・電流値など“変化”を記録しておくと再現性が上がります。
西村機械製作所の製品説明では、下部テールプーリ側にテークアップ蛇行調整ガイドが付いているとされています。

蛇行は、ベルト端の偏摩耗だけでなく、バケットの片当たり→ケーシング擦れ→粉の増加→ブーツ堆積という連鎖につながるので、張力調整装置(テークアップ)は「壊れてから」ではなく「蛇行の兆候が出た時点」で触るのが損失を減らします。

また、巻き取り装置(テークアップ)は、伸びやたるみを補正する目的で張力を調整する装置としても説明されています。

“あまり知られていない落とし穴”として、季節温度差や連続稼働時間の変化でベルトの状態が変わり、同じ調整位置でも張力がズレることがあるため、繁忙期前に「基準位置(目盛り・写真)」を決めておくと応急対応が早くなります。

バケットエレベーター構造名称農業穀物粉塵安全装置点検口(独自視点)

バケットエレベーターには、センサー、ガード、非常停止装置などの安全装置が装備されることがある、と説明されています。
農業現場での独自視点として重要なのは、「安全装置があるか」よりも「詰まったときに安全に止めて、どこを開けて、どこから抜くか」という復旧動線で、点検口の位置・数・開閉のしやすさが実作業のリスクを左右します。
さらに、材料特性として含水率が高いと堆積・詰まり・流量低下が起き得て、必要なら追加設備(例:ダンプブレーカー等)を検討する、といった考え方も示されています。

稲・麦・飼料原料は「湿り」「砕け」「微粉」が混ざりやすく、投入部で団子化するとブーツ部に居座って突然詰まるため、運転音が静かなときほど“溜まっている”可能性がある、という逆説を覚えておくと事故を減らせます。

参考:主要部品(ヘッドアセンブリ、ブーツ部分、張力調整装置、ケーシング等)の名称と役割の整理に有用
https://www.floveyor.com/ja/choosing-bucket-elevators-guide/
参考:農業でも使われる粉粒体向けバケットエレベータの構造(上部駆動プーリ、下部テールプーリ、密閉、排出方式、テークアップ蛇行調整ガイド)の具体例
バケットエレベータ【コンベア/昇降機】