中揉機と回転数とバネ圧と乾燥

中揉機は煎茶づくりの中盤で、色・ツヤ・形状と次工程の精揉のしやすさを左右します。回転数やバネ圧、熱風と茶温の見方を整理し、現場で再現できる調整の考え方まで掘り下げますが、どこを最優先に点検しますか?

中揉機と回転数

中揉機の要点(現場で迷いやすい所)
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目的は「均一乾燥」と「小玉ほぐし」

中揉工程は、揉捻後に出てきた水分を飛ばしつつ、小玉(ミノムシ状の塊)をほぐし、精揉で形が作りやすい状態へつなぐ工程です。

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茶温を上げない発想が基本

水分が減るほど熱の効き方が強くなるため、後半ほど「熱風を効かせすぎない」調整が色・香味の安定に直結します。

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回転数×揉み手×バネ圧で仕上がりが決まる

胴回転で撹拌し、揉み手の揉圧で内部水分を表面へ移しながら乾燥させるため、設定の組み合わせで「しとり」「締まり」「粉」の出方が変わります。

中揉機の目的と工程(中揉・乾燥・小玉)


中揉工程の役割は、単なる乾燥ではなく「汁気を取り除く」「均一に乾燥させる」「小玉(ミノムシ)をほぐして次の精揉で形が作りやすい状態にする」という“整える工程”にあります。
揉捻で内部から表面へ移った水分を、回転と揉圧、熱風で無理なく抜いていくことで、以後の工程で成分が安定し、味の輪郭や香りの出方が揃いやすくなります。
また中揉が弱い(乾燥・ほぐし不足)と精揉で締まりが出にくく、逆に強すぎる(熱・揉圧過多)と色や香気に悪影響が出やすいので、「乾かす」より「均す」感覚で管理すると事故が減ります。

中揉機の仕組み(回転ドラム・揉み手・熱風)

中揉機は、胴(ドラム)の回転で茶葉を撹拌しつつ、内部の揉み手が圧力をかけ、熱風で乾燥を進める構造として説明されます。
メーカー説明でも、揉り手(揉み手)の形状・配置を工夫して揉り込み効果を上げる設計が示されており、ここが「ほぐれ」「締まり」「能率」を左右する機械要素になります。
現場的には、同じ原料でも“回転(攪拌)を上げて水分移行を促すのか”“揉圧(揉み手・バネ圧)で締めを作るのか”“熱風(温度・風量)で抜くのか”の比率が違うと、仕上がりの癖が変わる点が重要です。

中揉機の回転数とバネ圧(設定の考え方)

自治体の製造ポイント資料では、中揉工程の胴回転数を25~23rpm程度、揉み手のバネ圧を4~3kg/5cm程度に調整する例が示されています。
回転数は「内部水分を表面へ移行させる」ために速くする考え方があり、乾燥の進みや“しとり”の抜け方に影響します。
またバネ圧は強ければ良いのではなく、原料の状態で“揉める圧”が変わり、一番茶で強すぎると滑って揉めなくなるという注意点が解説されています。

中揉機の乾燥速度と茶温(含水率60〜70%以後)

中揉工程は含水率の状態が変わるため、一定のやり方で押し切るよりも、含水率60〜70%以後は乾燥のさせ方(熱のかけ方)を変える必要があると説明されています。
水分が減るほど茶葉への熱の効き方が大きく変わるので、茶温を上げないように乾燥させることが「最も大切」とされ、良い原料ほど低温でゆっくり揉む考え方も示されています。
工程バランス上、標準時間内で適度な熱風を与える運用もあるため、現場では「時間」よりも“茶温としとりが守れているか”を優先して微調整するのが実務的です。

中揉機で色ツヤを伸ばす独自視点(セルロースと表面化)

中揉工程が色やツヤに大きく影響する理由として、茶葉の細胞膜にあるセルロースが“ワックスのような成分”として表面に出て、乾燥後に表面に多いほどツヤのあるお茶になる、という解説があります。
つまり「中揉=乾かす工程」とだけ捉えると、ツヤを出すための“揉みの質”が置き去りになりやすく、実際には“適切に揉んで表面化させる→茶温を上げずに乾かす”の順序感が効いてきます。
意外と見落とされがちですが、ツヤ狙いで揉圧を上げる前に、まず排気・ほぐれ(小玉残り)を整えてから圧の効率を上げた方が、粉増えや焼けのリスクを抑えながら表面の整いを作りやすいです。
中揉工程の基礎(目的・考え方)の参考:http://www.ochakaido.com/juku1/10-1chu.htm
中揉の乾燥速度と水分・色ツヤ(セルロース)の参考:http://www.ochakaido.com/juku1/10-2sui.htm
胴回転数・バネ圧(目安値が明記)の参考:https://www.pref.saitama.lg.jp/soshiki/b0914/index.html




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