給湯省エネ2025事業では、エネルギー消費効率の高い3種類の給湯器が補助対象となっています。エコキュート(ヒートポンプ給湯機)は基本額6万円で、性能基準を満たす場合は最大13万円の補助が受けられます。対象機種は貯湯容量320L~550Lの場合、エネルギー消費効率3.5以上の製品が目安です。
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ハイブリッド給湯機は基本額8万円からスタートし、再エネ電気を昼間に自家消費できるインターネット対応機種や、CO2排出量が5%以上少なく年間給湯効率が116.2%以上の機種では13万円、両方の要件を満たす場合は最大15万円となります。家庭用燃料電池システムのエネファームは基本額18万円で、性能加算要件を満たすと最大20万円の補助金を受け取れます。
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農業従事者の方にとって注目すべきは、電気温水器の撤去加算制度です。既存の電気温水器を撤去してエコキュートに交換する場合、1台につき4万円が加算され、基本補助金と合わせて最大17万円まで受給可能となります。
| 給湯器種類 | 基本補助額 | 最大補助額 | エネルギー効率 |
|---|---|---|---|
| エコキュート | 6万円/台 | 13万円/台 | 約3.0 |
| ハイブリッド給湯機 | 8万円/台 | 15万円/台 | 約2.0 |
| エネファーム | 18万円/台 | 20万円/台 | 約2.5(発電効率90%) |
給湯省エネ2025事業の申請期限は2025年12月31日までですが、予算上限580億円に達した時点で早期終了となる可能性があります。補助金申請の予約期間は2025年11月14日まで、本申請は2025年3月31日から受付開始されています。2025年12月時点で既に予算残が5%を切っているという報告もあり、早めの対応が必要です。
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申請手続きは個人では行えず、必ず給湯省エネ事業者として登録された業者を通じて行う必要があります。手続きの流れは以下の通りです。
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給湯省エネ2025事業【公式】
公式サイトでは登録事業者の検索や、対象製品の詳細情報が確認できます。申請前に必ず確認してください。
2025年の補助金対象機種は各メーカーから多数リリースされています。ダイキンからは高圧フルオートタイプのEQX46ZFV、EQX37ZFVが区分A+Bで13万円の補助対象となっており、電気温水器撤去を含めると最大17万円まで補助されます。三菱、パナソニック、日立、コロナなど主要メーカーの製品も幅広く対象となっています。
参考)エコキュートのメーカー(三菱・パナソニック・ダイキン・日立・…
ノーリツのエコキュートET-S370、リンナイのハイブリッド給湯機RHP-R222、パナソニックのエネファームFC-70LR83K-Mなどが代表的な対象機種です。農業経営で使用する施設の給湯にも、これらの高効率給湯器は適用可能です。
対象機種を選ぶ際のポイントは、貯湯容量とエネルギー消費効率です。エコキュートの場合、エネルギー消費効率が2025年度の目標基準値以上であることが必須条件となります。具体的な対象製品は住宅省エネ2025キャンペーンの公式サイトで検索できるため、導入前に必ず確認しましょう。
参考)【2025年エコキュート補助金】給湯省エネ補助金の対象機種と…
補助対象製品の検索|住宅省エネ2025キャンペーン【公式】
メーカー名や型番から対象製品を簡単に検索できるシステムです。導入を検討している製品が補助金対象かどうかを確認できます。
給湯省エネ2025事業の申請には複数の注意点があります。まず着工期間は2024年11月22日以降の工事が対象で、契約は着工日以前に締結する必要があります。着工時期に疑義がある場合は追加調査の対象となるため、適切な記録を残すことが重要です。
参考)給湯省エネ2025|補助金額や事業者登録の方法まとめ - B…
必要書類としては、給湯省エネ2025共同事業実施規約、工事請負契約書の原契約、設置した給湯器の製品型番が確認できる書類(設置台数分)、性能加算の適合が確認できる書類などが挙げられます。電気温水器や蓄熱暖房機の撤去加算を受ける場合は、撤去工事の証明書類も必要です。
参考)「給湯省エネ2025事業」補助金の撤去加算について - 給湯…
撤去加算は電気蓄熱暖房機の場合2台まで1台につき8万円、電気温水器は補助を受ける給湯器と同台数まで1台につき4万円が加算されます。この撤去加算制度は予算が限られており、2025年7月時点で既に予算枠の5割に到達、9月には7割に達したという報告があります。早めの申請が推奨されます。
参考)【給湯省エネ2025事業】補助金額や対象商品、申請方法などを…
給湯省エネ2025事業の国の補助金は、自治体が独自に実施する補助金制度と併用できる場合があります。例えば東京都千代田区では高効率ガス給湯器(潜熱回収型)の交換に対して上限125万円の範囲内で3万円/台を補助する制度があり、2025年4月1日から2026年2月13日まで申請できます。
参考)給湯省エネ2025事業って!?大阪府の給湯器補助金活用法も解…
自治体の補助金制度は地域によって内容が大きく異なるため、お住まいの自治体の窓口やホームページで確認することが重要です。国の補助金と自治体の補助金を組み合わせることで、より多くの補助金を受け取ることができ、初期投資の負担を大幅に軽減できます。
参考)エコキュートやガス給湯器の買い替えで使える補助金一覧【202…
農業従事者の場合、農業用施設向けの特別な補助制度が存在する可能性もあります。林野庁の事例では、農業用ハウスで重油暖房機を薪暖房機に置き換える際に市の補助事業を活用したケースがあります。給湯設備についても、地域の農業振興に関する補助金制度を合わせて調査することで、さらなる支援が受けられる可能性があります。
参考)https://www.rinya.maff.go.jp/j/riyou/biomass/attach/pdf/con_4-39.pdf
エコキュートやガス給湯器の買い替えで使える補助金一覧【2025年】
都道府県別の自治体補助金情報がまとめられています。国の補助金と併用可能な制度を確認できます。