育苗箱供給機は、供給機本体・搬送コンベア・供給機レール・各種センサーが連動し、箱を1枚ずつ落下させて播種工程へ一定間隔で送る考え方が基本です。
供給機レール上の育苗箱が送られると落下センサーが働き、供給機本体の箱が減ると箱確認センサーが働いて搬送コンベアが作動し、連続作業ができる構成が示されています。
この「どのセンサーが、どの条件でON/OFFするか」を理解しておくと、供給の乱れを“機械の故障”と決めつけずに切り分けできます。
・センサー系で押さえるポイント
😊 落下センサー:箱の供給間隔(落下タイミング)を左右する“主役”。
参考)https://www.suzutec.co.jp/wp/wp-content/uploads/2017/12/SNK-25K-7.pdf
🔍 箱確認センサー:供給機本体側の残量と搬送コンベア作動に関係。
🧠 「搬送スピード×センサー位置」で挙動が変わるので、調整はセットで考える。
供給間隔の調整は、落下センサーをスライドさせて箱の供給間隔を調節する、という手順が取扱資料で明確に示されています。
また、供給機レールの搬送スピードを調節すると箱の落下タイミングが変わるため、速度だけを触ると別のズレが出やすい点が注意事項として書かれています。
現場では「播種機側の処理能力(箱を受け取るテンポ)」と「供給機側の落下テンポ」を一致させる発想が重要で、具体的には“箱が追突しない・間が空きすぎない”中庸に合わせます。
・調整の段取り(作業前に決め打ちで迷わない)
🔧 供給機レールの搬送スピードを基準値に固定する(頻繁に触らないルール化)。
📏 落下センサー位置で供給間隔を詰める/広げる。
🔩 センサー位置調整後は固定ネジを確実に締める(緩みは再現性を壊す)。
取扱資料では、作業前と作業後に供給機のスライドピンへグリス等を給油する注意が記載されており、“動くところに給油する”が基本動作になります。
また、育苗箱は隙間をあけずにきちんと積重ねないと供給できないことがあるとされ、点検の最初は箱側(積み方・箱の状態)を疑うのが合理的です。
安全面では、点検整備時に電源をOFFにして差し込みプラグを抜く警告が明記されているので、清掃や調整を“通電状態でやらない”を徹底します。
・点検チェック(毎回同じ順で)
🧴 スライドピン周り:給油の有無、動きの渋さ。
📦 育苗箱:変形・反り・泥付着で引っ掛かりやすくないか(箱の個体差を混ぜない運用も有効)。
🧯 電源:清掃・整備は必ずOFF+プラグ抜き。
🧱 積重ね:乱れ(段差・斜め)を作らない。
資料では「育苗箱を何種類か使用する場合、同種類の箱をまとめて使用」する注意があり、箱の寸法差・反り差が供給不良の原因になり得ることが読み取れます。
また、育苗箱を15枚以上積重ねない注意もあるため、過積載で荷重が増える運用は詰まり・斜行・落下不良の温床になりやすいと考えられます。
さらに“最後の1列は手で供給機本体に押し込む”運用が明記されているので、終盤の供給不調は機械異常ではなく「仕様上の段取り不足」で起きるケースがあります。
・よくある現象→現場での当て方
😵 箱の間隔が急に変わる:搬送スピード変更、落下センサー位置ズレ、固定不足を疑う。
🧱 箱が落ちない/引っ掛かる:積重ねの乱れ、箱の種類混在、過積載(15枚超)を疑う。
🧤 終盤だけ止まる:搬送コンベアに残った最後の1列の“手押し工程”が抜けていないか確認。
播種ラインは「播種機が処理できる箱/時」を超えて供給側を速くしても、結局どこかで詰まりや待ちが出て全体効率が落ちます。
たとえばクボタの播種機SRシリーズでは作業能力が800~1200箱/時(インバータ無段階調整)とされ、オプションとして苗箱供給機DK-F1200が提示されています。
ここから言えるのは、“供給機単体の性能”よりも「播種機側の能力レンジに合わせて供給間隔を安定化させる」ほうが投資対効果が出やすい、という設計思想です。
・現場で効くボトルネック対策
📉 速さより“停止しない”:供給間隔の乱れ(追突・空箱待ち)を減らすほうが実箱数が伸びやすい。
🧭 基準値を作る:搬送スピードを固定し、落下センサー位置だけで微調整する運用は再現性が出る。
🧩 ライン一体で見る:播種機の能力レンジ(例:800~1200箱/時)を目安に、供給を合わせる。
参考)ラインアップ|ニューきんぱ播種機 SRシリーズ|稲作関連機器…
供給間隔(落下センサー位置)の参考:スズテック「苗箱供給機」PDF(落下センサー位置調節・供給間隔調整の記載)
作業能力・オプション構成の参考:クボタ「播種機SRシリーズ」製品ページ(作業能力・苗箱供給機オプション)

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