ほうれん草収穫機中古の価格相場とオークションの選び方

ほうれん草収穫機の中古市場における価格相場や、オークションで購入する際の重要な注意点を徹底解説します。クボタやヤンマーなど人気メーカーの選び方から、失敗しないための整備ポイントまで網羅していますが、あなたは正しい知識でコストを抑える準備はできていますか?

ほうれん草収穫機の中古

中古収穫機導入のポイント
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コスト削減の最大化

新品価格が高騰する中、中古機選びは経営を左右します。

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メーカー選定の重要性

クボタSPH400など、専用機の特性を理解しましょう。

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特有のサビと摩耗

ほうれん草特有の「シュウ酸」による腐食は見逃せません。

ほうれん草収穫機中古と調整機の違いを理解して選び方を学ぶ

中古市場でほうれん草関連の機械を探す際、最も多くの人が陥る最初の罠が「収穫機」と「調整機」の混同です。特にオークションサイトや中古農機具リストでは、これらが混在して表示されることが多く、初心者が誤って購入してしまうケースが後を絶ちません。


収穫機と調整機の決定的な違い

  • 収穫機(Harvester): 畑で土に植わっているほうれん草の根を切り、収穫するための機械です。自走式やトラクター装着型があり、腰を曲げずに収穫作業を行うためのものです。代表的なモデルにはクボタのSPHシリーズがあります。
  • 調整機(Adjuster): 収穫後のほうれん草の不要な下葉を取り除いたり、根の長さを揃えたり、泥を落としたりするための機械です。作業場に設置して使用します。クボタの「NC300(株っこクリーナー)」などが有名です。

中古市場において、単に「ほうれん草 機械」や「ほうれん草 中古」と検索すると、圧倒的に数が多いのは「調整機」の方です。これは、調整機の方が普及率が高く、手放す農家も多いためです。しかし、これから収穫の省力化を目指す方が本当に求めているのは「収穫機」のはずです。


商品画像だけを見て「安く買える!」と飛びつくと、届いた機械が全く用途の違う根切り機や調整機だったという悲劇が起こります。まずは、型式を必ず確認し、それが「フィールドで走る機械」なのか「小屋で回る機械」なのかを判別する知識を持つことが、正しい選び方の第一歩です。


製品カタログ:クボタの野菜関連機器一覧には、収穫機と調整機の正確な分類が掲載されています。


https://agriculture.kubota.co.jp/product/vegetable_equipment/

ほうれん草収穫機中古の価格相場とオークションの活用法

ほうれん草収穫機の中古相場は、季節や機械の状態によって大きく変動しますが、一般的なトラクターなどに比べると流通量が極端に少ないのが特徴です。そのため、適正価格を見極めるのが難しく、相場を知らないと高値掴みをする可能性があります。


市場価格の目安

機械の種類 新品価格の目安 中古相場の目安(整備済) ヤフオク・現状渡し相場
乗用収穫機 150万〜300万円 80万〜150万円 50万〜100万円
歩行型収穫機 80万〜120万円 40万〜70万円 20万〜50万円
調整機(参考) 30万〜50万円 10万〜20万円 2万〜10万円

オークション利用時の注意点
ヤフオクなどのオークションを利用する場合、最大のメリットは価格の安さですが、リスクも最大級です。出品者の多くは「離農品」として出品しており、専門的なメンテナンスが行われていない「現状渡し」が基本です。


特にほうれん草収穫機の場合、後述するシュウ酸による腐食が見えない部分で進行していることが多く、写真だけで判断するのは危険です。「エンジンかかります」「動きます」という説明文は、あくまで「アイドリングする」という意味であり、「負荷をかけて収穫作業ができる」ことを保証するものではありません。


オークションで狙う場合は、以下の質問を出品者に投げかけることを強くお勧めします。


  • 「実際の収穫動作確認はいつ行いましたか?」
  • 「搬送ベルトにヒビ割れや硬化はありますか?」
  • 「足回り(クローラーやタイヤ)の山は残っていますか?」

これらに明確に答えられない出品物には、相場よりもかなり低い金額で入札するか、手を出さないのが賢明です。一方、農機具店が整備して販売している中古品は割高に見えますが、消耗部品の交換コストを考えれば、結果的に安くつくことが多いのです。
価格だけで判断せず、整備状況を含めたトータルコストで検討しましょう。


ヤフオク落札相場:「ほうれんそう」関連の機械の実際の落札価格履歴を確認できます。


https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch/%E3%81%BB%E3%81%86%E3%82%8C%E3%82%93%E3%81%9D%E3%81%86/2084252938/

ほうれん草収穫機中古のクボタSPH400とヤンマーの比較

中古市場でほうれん草収穫機を探すと、必ずと言っていいほど名前が挙がるのがクボタヤンマーです。この2大メーカーは信頼性が高いですが、ほうれん草という特殊な作物に関しては、それぞれの機械に特徴があります。


クボタ SPH400の特徴
クボタのSPH400は、ほうれん草収穫機の代名詞とも言える存在です。この機械の最大の特徴は、「4条刈り」と「乗用・半乗用に近い操作性」です。


  • メリット: 圧倒的なシェアがあるため、中古市場でも比較的見つけやすいです。部品の供給も安定しており、故障時の修理対応がスムーズです。独自の「挟持(きょうじ)搬送ベルト」が繊細なほうれん草を優しく運びます。
  • デメリット: 人気機種であるため、中古価格が下がりにくい傾向があります。また、構造が精密であるため、調整箇所が多く、使いこなすには慣れが必要です。

ヤンマーの野菜収穫機の特徴
ヤンマーは「ほうれん草専用」というよりも、汎用的な野菜収穫機や、管理機に取り付けるアタッチメント形式のものが多く見られます。


  • メリット: エンジンの耐久性に定評があり、長く使えるタフさがあります。特にディーゼルエンジン搭載モデルは燃費が良く、大規模圃場での作業に向いています。
  • デメリット: ほうれん草専用機としての流通量はクボタに劣るため、中古で探すのが困難な場合があります。また、汎用機の場合、ほうれん草に特化した微調整(刃の高さなど)に手間取る可能性があります。

選び方の基準

  1. 作付け規模: 10a以下の小規模であれば、ヤンマーや他社の歩行型管理機アタッチメントで十分です。逆に30aを超える規模であれば、作業効率を考えてクボタのSPH400クラスの専用機を探すべきです。
  2. メンテナンス体制: 近くの農機具屋がどちらのメーカーに強いかも重要です。中古機は必ず修理が必要になる日が来ます。その時、すぐに部品を取り寄せられるメーカーを選ぶのが、農作業を止めないための鉄則です。
  3. 畝(うね)の形状: 使用している畝の幅や高さに機械が合っているかを確認してください。特に中古機の場合、前の持ち主が自分の畑に合わせてトレッド幅(タイヤの幅)を改造・固定していることがあります。

クボタ公式動画:SPH400の実際の収穫動作や4条刈りの効率性を映像で確認できます。


https://www.youtube.com/watch?v=t4_30PoXCb8

ほうれん草収穫機中古の故障原因となるベルトと刃の消耗

中古のほうれん草収穫機を購入した後、最も頻繁に発生するトラブルが「搬送部の不具合」と「切れ味の低下」です。これらはエンジンなどの主要機関とは異なり、見落とされがちなポイントですが、作業精度に直結します。


搬送ベルトの劣化
ほうれん草収穫機は、土の中で根を切った直後、葉を傷つけないように柔らかいスポンジや特殊ゴムが付いた2本のベルトで茎を挟んで持ち上げます。このベルトこそが、中古機の命です。


  • 硬化とヒビ割れ: 古いベルトはゴムが硬化しており、柔軟性が失われています。これにより、ほうれん草を強く挟みすぎて茎を折ってしまったり、逆に滑って収穫物を落としてしまったりします。
  • スポンジの摩耗: 挟む部分のスポンジがすり減っていると、把持力(はじりょく)が低下します。オークションの写真では分かりにくい部分ですが、ここがダメになっていると、ベルト一式の交換で数万円〜十数万円の出費になります。

刈刃(カッティングブレード)の消耗
根を切る刃は、常に土の中で高速振動または回転しています。


  • 刃こぼれと摩耗: 中古機の場合、刃が丸くなっていることがほとんどです。切れ味が悪いと、根を切る際の衝撃が茎に伝わり、商品価値を下げる「軸割れ」の原因になります。
  • 交換の容易さ: 刃は消耗品ですが、古いモデルの場合、ボルトが錆びついて固着し、交換作業自体が困難な場合があります。購入前に「刃の交換ボルトは回るか」を確認するだけでも、その後の整備性が大きく変わります。

故障リスクを下げるチェック項目

  1. ベルトを指で押して弾力があるか。
  2. ベルトの表面に深いヒビがないか。
  3. 刈刃を手で触って(エンジン停止時)、極端なガタつきがないか。
  4. プーリー(ベルト車)がスムーズに回転するか。

これらの消耗品は、必ず交換が必要になるものとして予算に組み込んでおくことが、故障トラブルを避けるコツです。


アグリビジネスチャンネル:実際にベルト交換を行っている整備の様子が確認でき、難易度を把握できます。


https://www.youtube.com/watch?v=7Pv5TsZIzwc

ほうれん草収穫機中古で警戒すべきシュウ酸による錆と整備

最後に、他の農機具にはない、ほうれん草収穫機ならではの独自のリスクについて解説します。それは「シュウ酸による強烈なサビ」です。これが、中古機選びの成否を分ける隠れた重要ポイントです。


シュウ酸の恐怖
ほうれん草には「シュウ酸」という成分が多く含まれています。これは、いわゆる「アク」の成分ですが、金属にとっては強力な腐食剤として作用します。収穫作業中、機械は常にほうれん草の汁(切断面から出る液)を浴び続けています。


トマトやキュウリの収穫機とは比較にならないほど、ほうれん草収穫機はサビやすい環境にあるのです。


中古機で見極めるべき「隠れた腐食」
中古市場に出回っている機械の中には、前の持ち主が使用後の水洗いを怠っていたものが少なくありません。外装のカバーが綺麗に塗装されていても、中身がボロボロというケースが多いのがこの機械の特徴です。


  • フレームの下部: 汁が垂れて溜まりやすいフレームの下側や、エンジンのマウント部分を確認してください。ここに深い腐食があると、振動でフレームが折れる可能性があります。
  • センサー周り: 最近の機種は自動高さ調整などのセンサーが付いていますが、配線のコネクタ部分がシュウ酸で腐食し、接触不良を起こしていることがあります。電装系の修理は高額になるため、要注意です。
  • 塗装の浮き: 表面の塗装がブツブツと浮いている場合、その下でサビが進行しています。

購入後の整備とメンテナンス
もし中古機を購入したら、最初の作業は「徹底的な洗浄」と「防錆処理」です。


  1. アルカリ性洗剤での洗浄: シュウ酸は酸性なので、アルカリ性の洗剤を使って中和洗浄するのが効果的です。
  2. 注油の徹底: 刈刃の駆動部やチェーンには、作業後毎回必ず注油します。食品機械用(フードグレード)のオイルを使用すれば、作物に付着しても安心です。
  3. 保管環境: 湿気はサビを加速させます。通気性の良い乾燥した場所に保管することが、機械の寿命を延ばす最大の整備です。

この「シュウ酸対策」が行われていたかどうかを販売店に聞くだけで、その機械の状態をある程度推測することができます。知られていない事実ですが、これがほうれん草収穫機を長く使うための最重要シークレットです。


農研機構マニュアル:機械収穫における体系や注意点、雑草対策などが学術的にまとめられています。


https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/files/Spinach_mechanical_harvest_for_processing.pdf