エッグリフターは、卵を「吸口ゴム」で吸着して持ち上げ、別トレーへ移すための搬送補助具です。
ポイントは“吸う”だけではなく、“離す”工程が同じくらい重要で、現場では逆噴射装置と組み合わせてリリースを安定させる設計思想になっています。
吸着が強すぎる・弱すぎる、離脱が遅れて卵が引きずられる、といった挙動は破卵や微細クラックの誘因になるので、逆噴射(短いエアの押し返し)で「同じタイミングで一斉に離す」運用が有利です。
卵の移載でよくあるトラブルと対策(現場で効く順)
エッグリフターは2ホール、4ホール、6ホール…最大54ホールなど、卵を同時に扱う数で仕様が分かれており、特殊サイズの相談も可能とされています。
同時ホール数を増やすほど「移載回数」は減らせますが、現場では次の2点が効いてきます:トレー配置の標準化(置き位置・高さ)と、オペレーターの“腕の移動距離”の短縮です。
例えば20〜54卵クラスは、移載の回数は減っても一回の動作が大きくなるため、通路幅・台の奥行き・腰の回旋が増えて疲労が溜まりやすく、結果として扱いが雑になるリスクがあります(導入時は作業台レイアウトとセットで検討すると失敗しにくいです)。
導入前に決めておくとブレない基準
メーカー情報では、リフター材質に「対衝撃性に優れたポリカーボネイト」を一部使用して強度を確保している旨が示されています。
卵の搬送補助具は、床への落下・棚角への衝突・洗浄時の取り回しで“案外ぶつける”ため、材質が弱いと割れ欠け→破片混入リスクに直結します(特に繁忙時ほど発生しやすいです)。
現場の対策としては、材質の強さに加えて「落下しにくい置き場所」を固定し、定位置管理(置き場に輪郭線を引く、フックに掛ける等)で物理的に事故を減らすのが効果的です。
意外と見落としがちな“破損の芽”
エッグリフターはプッシュボタンと吸口ゴムを簡単に外せるため、清掃を容易に行えるとされています。
ここは導入効果が出る最大の分岐点で、「外せる=洗える」ではなく、「外して洗って乾かして戻す」が毎日回る仕組みにする必要があります。
現場で回る標準化の例として、吸口ゴムは“外したらその日のうちに戻す”のではなく、乾燥時間を確保して翌朝の始業前点検で復帰させる運用にすると、湿り残り由来の臭い・ぬめり・吸着不良が起きにくくなります。
清掃を仕組みにするチェックリスト(短く・毎日)
エッグリフターはバキュームポンプ等と組み合わせて使う前提が明記されているため、設備側の停止がそのまま作業停止につながります。
そこで“検索上位では語られにくい”実務の視点として、停電・真空低下(配管抜け、ポンプ不調、フィルタ詰まり)を想定した「卵を落とさない外し方」を決めておくと、破卵の連鎖を止められます。
具体的には、真空が落ちて吸着が弱い状態で無理に移動せず、トレー上で一度静止→逆噴射(または弁開放)で確実に離脱→原因切り分け、という順序をルール化すると、焦りによる落下が減ります。
非常時の“決め”(紙1枚で掲示すると強い)
GPセンター機器の製品仕様(ホール数・清掃性・併用機器)が確認できます。
株式会社 三共技研:エッグリフター(2〜54卵の仕様、バキュームポンプ・逆噴射装置との併用、清掃方法の前提)