チェーンソーの目立ての方法とヤスリの角度で切れ味復活

チェーンソーの切れ味が落ちて作業効率が悪くなっていませんか?正しい角度とデプスの調整を行えば、新品同様の切れ味が蘇ります。意外と知らないプロの技と道具選びのコツとは?

チェーンソーの目立ての方法

チェーンソーの目立ての方法
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ヤスリの角度は30度が基本

上刃に対して正確に30度を保ち、ヤスリの直径の1/5を上に出すのがポイントです。

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デプス調整で食い込み改善

刃の高さを0.65mm下げることで、適切な食い込みと切削スピードを確保します。

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ヤニ取りで寿命が伸びる

目立て前の「ヤニ落とし」が、ヤスリの寿命と仕上がりを劇的に変えます。

チェーンソーの目立ての方法とヤスリの角度


チェーンソーの切れ味が悪くなる主な原因は、ソーチェーン(刃)の摩耗や変形です。正しい目立てを行うには、まず適切な「ヤスリのサイズ」と「角度」を理解する必要があります。


参考)チェーンソーの目立て完全ガイド|切れ味を3倍長持ちさせる技 …

  • ヤスリのサイズの選定

    ソーチェーンのサイズ(ピッチ)によって、使用する丸ヤスリの太さが決まっています。一般的な農林業用チェーンソーでは、以下のサイズが主流です。


  • 30度という角度の鉄則

    多くのソーチェーンにおいて、上刃(トッププレート)に対するヤスリの角度は30度が基本です。


    参考)チェンの目立て - Husqvarna Chainsaw A…

    • 水平角度: ガイドバーに対してヤスリを水平(90度)に保ちながら、斜め30度の方向に押します。
    • ハンドルの高さ: ヤスリの持ち手を下げすぎると刃が鋭角になりすぎて欠けやすくなり、上げすぎると鈍角になり切れません。
    • 1/5の法則: 丸ヤスリの直径の約1/5(約20%)が刃の上に出る位置で研ぐのが理想的な切削角(サイドプレートアングル)を作ります。

      参考)【朗報】チェーンソーの目立てを徹底解説!これだけ見ておけば切…

    正しい角度で研げていると、削りカスは細かい粉ではなく、長い木片(チップ)になります。粉状の切りくずが出る場合は、角度が間違っているか、刃が重症であることを示しています。


    参考)https://www.rakuten.ne.jp/gold/chainsaw/caution.html

    STIHL公式:チェーンソーの刃の正しい研ぎ方とメンテナンスの基本
    ※STIHL公式サイトでは、初心者でも分かりやすい動画付きで、ヤスリの動きや角度の基本解説が掲載されています。


    チェーンソーの目立ての方法とデプスの調整

    「刃はキンキンに研いだのに、なぜか切れない」という悩みの多くは、デプスゲージ(深さ調整)の未調整が原因です。デプスゲージとは、カッター(刃)の手前にある突起のことで、これが刃が木に食い込む深さを制御しています。


    参考)https://www.pref.nagano.lg.jp/ringyosogo/seika/gijyutsu/documents/057-2.pdf

    • デプスの役割と基準値

      目立て(研ぎ)を繰り返すと、刃の天面が削れて低くなっていきます。しかし、手前のデプスゲージは削らない限り高さが変わりません。結果として、刃とデプスの高低差がなくなり、刃が木に届かなくなります(空回り状態)。


    • 調整時の注意点
      • 落としすぎ厳禁: デプスを下げすぎると、刃が深く食い込みすぎてエンジンの回転が落ちたり、激しい振動(ガタつき)が発生したりします。最悪の場合、キックバックを誘発し非常に危険です。

        参考)https://nitinoki.or.jp/bloc3/shosin/2/ty-nso/ty-nso-.htm

      • 角を丸める: 平ヤスリでデプスを削った後、デプスの角(進行方向側)を軽く削って丸みを帯びさせると、木への当たりが滑らかになり、振動が軽減されます。これはプロが行うひと手間です。

        参考)https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-27/hor1-27-2-1-0.htm

      オレゴン公式:ソーチェーンのメンテナンスとデプス調整マニュアル
      ※ソーチェーン世界最大手オレゴンのサイトでは、デプスゲージの正確な落とし方とトラブルシューティングが詳細に図解されています。


      チェーンソーの目立ての方法と便利な道具

      フリーハンドでの目立ては、熟練したプロでも角度を一定に保つのが難しい作業です。農作業の合間に素早く正確に研ぐためには、適切なガイドツール(治具)の使用を強く推奨します。


      参考)切れ味を最高にする! チェーンソーのメンテナンスと目立てのコ…

      • おすすめの目立てガイド
        1. プレート式ホルダー: 丸ヤスリに金属板が付いているタイプ。プレートを刃の上に置くだけで、適切な「ヤスリの高さ(1/5浮かせ)」が自動的に決まります。初心者には最も扱いやすい道具です。
        2. ローラーガイド(ハスクバーナ式): バーの上にローラーを乗せて、その上でヤスリを動かすタイプ。抵抗が少なく、非常にスムーズに正しい角度で研ぐことができます。​
        3. デプスゲージジョインター: デプスの高さを測るための金具。これがないと「感覚」で削ることになり、失敗のもとです。
      • 固定具の重要性

        現場で目立てをする際、チェーンソー本体がグラグラしていると正確な角度が出せません。


        ハスクバーナ:チェンの目立てと正確なガイドツールの使い方
        ※ハスクバーナのアカデミーサイトでは、ローラーガイドを使用したプロ仕様の目立て技術が学べます。


        チェーンソーの目立ての方法と失敗しないコツ

        目立てに失敗するパターンには共通点があります。以下のポイントを確認することで、切れ味の悪化を防ぐことができます。


        参考)チェーンソーが切れない原因は2つ!【 これを見れば解決します…

        • カッターの長さがバラバラ

          左右の刃(カッター)の長さが違うと、長い方(よく切れる方)に引っ張られ、切断面が曲がってしまいます。一番短い刃(最もダメージを受けた刃)を見つけ、その長さに合わせて全ての刃を同じ回数だけ削るのが基本です。

        • ヤスリの押し方と引き方

          丸ヤスリは「押すとき」に削れるように作られています。引くときも強く押し当てていると、ヤスリの目が潰れるだけでなく、刃に「バリ(返り)」が変な方向につき、切れ味が鈍ります。引くときは力を抜き、軽く浮かせるイメージで戻します。


          参考)チェーンソーの目立て方法を詳しく解説します!

        • メッキ層の剥離

          ソーチェーンの表面には硬いクロームメッキが施されています。強引にガリガリ削ると、このメッキが剥がれてしまい、すぐに切れ止んでしまいます。ヤスリは軽く当て、スムーズに転がすように動かします。


        チェーンソーの目立ての方法とヤニの除去

        これは多くの解説書で省略されがちですが、現場のプロが実践している「目立て前の最重要工程」です。


        • ヤニ(樹脂)と木屑の除去

          針葉樹(スギやヒノキ)や生木を切ると、刃にヤニ(樹脂)がこびりつきます。このヤニが付着したままヤスリをかけると、以下の問題が発生します。


          参考)チェーンソー|目立てのコツとその他メンテナンス方法をご紹介!…

          • ヤスリが滑る: 粘着質なヤニが潤滑油のようになり、ヤスリが刃に食いつきません。
          • 目詰まり: ヤスリの目にヤニが詰まり、高価なヤスリが一瞬で寿命を迎えます。
          • 熱を持つ: ヤニの摩擦抵抗で切断中に熱を持ちやすくなり、刃の硬度(焼き)が戻ってしまうことがあります。
        • 解決策:パーツクリーナーや専用液

          目立てを始める前に、パーツクリーナーや「ヤニ取りスプレー(アルカリ性洗剤)」を吹きかけ、ブラシで汚れを完全に落としてください。驚くほどヤスリの掛かりが良くなり、「カカリッ」という小気味よい金属音と共に鋭い刃がつきます。また、ヤスリ自体も使用中にワイヤーブラシ(ファイルカード)で掃除し、常に新しい面を出すことが、鋭い刃を作る秘訣です。


        シルキー:刃物用ヤニ取りスプレーの効果とメンテナンス
        ※園芸用刃物メーカーのシルキーですが、チェーンソーのメンテナンスにも不可欠な「ヤニ分解」の重要性が解説されています。



        【現役農家と商品開発】チェーンソー チェンソー 充電式 12インチ 18v 電動 電動のこぎり電動ノコギリ kohakoha (12インチ)