茶葉選別機と仕上げ工程と風選と色彩

茶葉選別機を仕上げ工程の中でどう使い、風選や色彩で何が変わるのかを整理します。導入前に見るべき処理量や圧縮空気や異物除去の要点も、現場目線で深掘りします。どこから手を付けるべきでしょうか?

茶葉選別機と仕上げ工程

茶葉選別機の全体像(仕上げ工程での役割)
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まず「ふるい→風選→色彩」を理解

仕上げ工程は篩(ふるい)でサイズを揃え、風で軽い異物や雑味要因を飛ばし、最後に色彩で茎や異物を落とす流れが基本です。

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選別は「品質」と「歩留り」の綱引き

強く選別すれば見た目と安全性は上がりますが、良品まで排除して歩留りが落ちます。設定と前処理が利益を左右します。

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圧縮空気と清掃が安定稼働の鍵

色彩(光学)系は圧縮空気で排除する構造が多く、粉や毛葉が多いと汚れで精度が落ちます。清掃設計と運用が重要です。

茶葉選別機の仕上げ工程と篩(ふるい)


仕上げ工程は、荒茶をそのまま製品にするのではなく「見た目・香味・均一性」を整えるために工程を組み直す作業で、選別が中核になります。特に篩(ふるい)は、茶葉を大きさ・長さで揃えて後工程の選別精度を上げる“下ごしらえ”として機能します。
篩を先に入れる理由は単純で、粒度がバラけた状態のまま色彩選別に入れると、落下姿勢・流速・重なりが不安定になり、検出もエア排除もブレやすいからです(結果として「取り逃し」か「過剰排除」に寄りやすい)。
現場でありがちな失敗は、異物混入の苦情が出たときに色彩選別機の設定だけを追い込んで、篩の目詰まり・網の破れ・投入の偏りなど“前段”を見落とすことです。篩の健全性を戻すだけで、色彩選別の排除率と歩留りが同時に改善するケースがあります。
✅チェックポイント(篩まわり)

  • 目詰まり:粉が多い時期に急に処理量が落ちるサイン。

    参考)光学式選別機(センサー選別機)の仕組みと製品特徴

  • 粒度設計:後段の風選・色彩の狙い(粉除去重視か、茎除去重視か)に合わせて網を見直す。​
  • 供給の安定:偏った投入は選別ムラの原因になる。​

茶葉選別機の風選と比重と木皮

風による選別(風選)は、比重差や浮遊特性の違いを使って、軽い部分(例:粉っぽい部分、毛葉、雑味につながりやすい軽量物)や、見栄えを悪くする木皮などを分ける工程として位置づけられます。
狭山茶の工程説明でも、篩の後に「風による選別」を入れ、比重の軽い雑味要因や木皮を除去するとされており、風選は“味と外観の安定化”に直結する工程です。
意外に見落とされがちな点として、風選の出来が悪いと色彩選別機の負担が増えます。粉・毛葉が多いまま光学(色彩)へ入ると、センサー窓やシュート周辺が汚れやすく、結果として誤検出が増え、排除品が増えて歩留りが落ちる方向に働きます。
🌪️風選の調整の考え方(現場向け)

  • 風量を上げる前に、供給量(投入の厚み)を一定にする。

    参考)循環式風力選別機

  • 「軽い異物を飛ばしたい」のか「良品を残したい」のか、目的を決めて調整基準を固定する。​
  • 風選後の“落ち側・飛び側”を少量ずつテイスティングし、香味への影響も確認する(数値だけで追わない)。​

茶葉選別機の色彩と光センサーと圧縮空気

色彩(光学)による選別は、茶葉と茎などの「色の違い」を検知し、圧縮空気で対象だけを吹き飛ばして除去する方式が古くから確立されています。
例えば、服部製作所の歴史資料では、振動フィーダから落下した茶葉を光センサーが検知し、白い茎が通過したときに空気弁を開き、圧縮空気で除去する構造が説明されています。
また、仕上げ工程の説明でも「色彩による選別」で白っぽい茎茶を選別するとされており、色彩選別は“最終外観の決め”に強い工程です。
🔍色彩選別で失敗しやすい点(導入・運用の盲点)

参考:茶葉の仕上げ工程の中で、篩→風→色彩→火入れという流れがまとまっている(工程設計の確認に有用)
https://www.yokotaen.com/seizou/

茶葉選別機の異物除去と近赤外とカメラ

近年の茶葉向け装置は、色の違いだけでなく、近赤外など複数のカメラ特性を使って「同色系の異物」や「透明に近い異物」まで狙う方向に進んでいます。
例として、茶葉用光学式異物除去装置の紹介では、緑茶専用機が近赤外カメラで葉緑素の無い異物を検出し、透明異物検出カメラで透明異物を除去する、といったカメラ役割分担が示されています。
このタイプの発想は、現場で問題になりやすい「色だけでは判別しにくい混入(透明片・同系色の異物)」に対処するためで、クレームリスク(異物混入)を下げたい工場ほど検討価値が上がります。
🧪導入前に確認したい仕様(異物除去系)

  • 何を“異物”に定義するか:茎・木皮・透明片・同色異物など、対象で必要な方式が変わります。

    参考)茶葉用光学式異物除去装置『UDS-FM』

  • 前段に風力選別を入れる設計:重い異物・軽い異物を先に落としておくと、排除品が減り処理能力が上がる、とされています。

    参考)https://mono.ipros.com/company/detail/2002307/category/57697/

  • 設定(モード)運用:複数モードを持つ機種では、ロットや茶種での切替手順を標準化しないと、担当者依存で品質が揺れます。​

茶葉選別機の独自視点:設定より「前処理」と「清掃設計」

検索上位では“選別精度”や“機械の性能”が強調されがちですが、現場で効くのは「前処理(篩・風選)」と「清掃設計(汚れにくさ/掃除しやすさ)」の組み合わせです。
理由は単純で、色彩選別の基本構造が“検知して圧縮空気で弾く”方式である以上、粉や毛葉が多いとセンサー周りや流路が汚れ、検知と排除の再現性が落ちていくからです。
そこで、設備投資の優先順位を「高性能機への入替」だけに寄せず、(1)篩の健全化、(2)風選の安定化、(3)圧縮空気の管理、(4)清掃導線の改善、の順で詰めると、少ない投資で“歩留りを守りながら品質を上げる”着地が狙いやすくなります。
🧹運用改善の具体例(すぐ効くもの)

  • 清掃タイミングの固定:終了時だけでなく、原料が変わる切替点で短時間清掃を挟む。​
  • 設定の見える化:茶種・時期・原料状態(粉多め等)ごとに、風量・供給量・排除率の目安を1枚にまとめて掲示する。​
  • 排除品の“再確認”ルール:良品混入が増えたら設定の前に、篩と風選の状態を先に疑う(順番を固定)。​




嬉野茶 わかみどり(100g×5本)一番茶の選別工程で出てくる大きめの茶葉 マイルドな味わい