YouTube文脈の「アノテーション」は、もともと動画上にテキストやリンクを重ねて表示し、補足説明や誘導を行う“注釈(annotation)”の考え方を指します。
旧来の「アノテーション機能」は、吹き出し・メモ・ラベル・スポットライトなどの表示形式で、動画の任意の場所に情報を載せられる仕組みでした。
一方で近年は「アノテーション」という言葉が、カードや終了画面など“動画の周辺に出る付帯情報の総称”として話題に残るケースもあり、検索者が混乱しやすい点が重要です。
旧アノテーション機能は、2017年に編集が終了し、2019年に表示も終了して廃止されたと整理されることが多いです。
廃止の背景としては、動画を覆う表示が視聴体験を妨げやすいこと、スマホ視聴の増加でPC前提のUIが合わなくなったことが挙げられます。
ここで大事なのは「できなくなった」こと自体より、同じ目的(回遊・登録・外部導線)を、現行機能でどう作り直すかです。
現在の代替の中心が「カード機能」で、動画の途中に関連動画・再生リスト・チャンネル・リンク等を出して誘導できます。
カードは投稿者が指定したタイミングでポップアップ表示でき、視聴者が右上付近のアイコンから開く導線にもなります。
設定はYouTube Studioで「コンテンツ」から対象動画の詳細へ入り、「カード」で要素選択→表示テキスト設定→表示タイミング指定→保存、という流れで行います。
もう一つの代替が「終了画面」で、動画の最後の5〜20秒に表示でき、他動画の宣伝やチャンネル登録促進などに使えます。
標準16:9の動画では終了画面に最大4つの要素を追加でき、要素の種類には動画・再生リスト・チャンネル登録・チャンネル・(条件を満たす場合)外部サイトのリンクなどがあります。
終了画面を出すには動画の長さが25秒以上必要で、子ども向け設定の動画などでは利用できない、といった“そもそも表示されない条件”も押さえる必要があります。
農業従事者向けチャンネルでは、アノテーション的な役割(補足・注意喚起・次の行動の誘導)が、作業安全と収益の両方に直結します。
たとえば、農薬希釈・刈払機・脚立作業など「危険ポイント」が出る場面では、動画途中のカードで“安全手順の解説回”や“使用機材の整備回”へ送ると、視聴者の理解が深まりやすくなります(押し売りにならない設計がコツです)。
さらに終了画面は「次に見るべき動画」を提示する装置として強力なので、①季節(春の定植/夏の防除/秋の収穫/冬の整備)②作目(米/露地野菜/施設園芸)③目的(病害虫/施肥/省力化)で再生リストを作って結びつけると回遊が伸びやすいです。
有用:終了画面の要件(5〜20秒、最大4要素、25秒以上、表示されない条件)が公式にまとまっています。
https://support.google.com/youtube/answer/6388789?hl=ja
有用:旧アノテーションが2019年に表示終了と報じられた経緯が確認できます。
https://japan.cnet.com/article/35129373/