ハヤトウリ(隼人瓜)は、一株から100個以上も収穫できることから「千成瓜(センナリウリ)」とも呼ばれるほど、豊作に恵まれる野菜です 。農家にとって嬉しい反面、収穫時期である10月から11月にかけて一気に実るため、「食べきれない」「近所に配りきれない」という嬉しい悲鳴が上がることも少なくありません。
淡白な味と独特のパリパリとした食感を持つハヤトウリは、実は漬物に最適な食材です 。水分が多く味が染み込みやすいため、適切に処理をすればご飯のお供やお茶請けとして最高の一品になります。ここでは、農家ならではの視点で、大量消費と長期保存を兼ねた絶品レシピとコツを深掘りしていきます。
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美味しい漬物を作るために避けて通れないのが、ハヤトウリ特有の「アク(苦味)」の処理です。そのまま調理すると、手に独特のヌメリがついたり、食べたときに口の中に渋みが残ったりすることがあります 。特に皮が硬い緑色種はアクが強いため、丁寧な下処理が求められます。
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基本の下処理手順
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農家の知恵:こすり合わせ法
切ったハヤトウリの断面同士を円を描くようにこすり合わせると、白い泡状のアクが出てきます。これを洗い流す方法は、塩を使わずにアクを抜きたい場合に有効な昔ながらの知恵です。
大量のハヤトウリを消費しつつ、日持ちをさせたい場合に最適なのが「味噌漬け」と「醤油漬け」です。味が濃厚になるため、ご飯が進む保存食として重宝します。
香ばしい味噌漬けのポイント
味噌漬けはハヤトウリの水分をいかに抜くかが勝負です。塩漬けをして一晩置き、しっかりと脱水させたハヤトウリを、味噌・砂糖・みりんを混ぜた味噌床に漬け込みます 。
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ピリ辛が癖になる醤油漬け
醤油漬けは、生姜や鷹の爪を効かせることで、ハヤトウリの青臭さを完全に消すことができます 。
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【参考リンク】楽天レシピで人気のハヤトウリ漬物レシピ。具体的な分量や手順が参考になります。
収穫したての新鮮なハヤトウリがあるなら、そのみずみずしさをダイレクトに楽しめる「浅漬け」が一番です。加熱せず、塩分も控えめにすることで、サラダ感覚でボウル一杯食べられます 。
基本の浅漬けレシピ
浅漬けは日持ちがしない(冷蔵で2〜3日)ため、その日の食卓に出す「即席消費メニュー」として活用してください 。
「漬物を冷凍する?」と意外に思われるかもしれませんが、ハヤトウリの味噌漬けや醤油漬けは冷凍保存が可能です 。通常、水分が多い野菜は冷凍すると解凍時に食感が失われがちですが、漬物にすることで細胞内の水分が抜け、調味液が浸透しているため、冷凍しても食感の変化が最小限に抑えられます。
冷凍保存のメリット
実践テクニック
豊作の時期にまとめて仕込んで冷凍庫に入れておけば、冬場の野菜不足の時期に貴重な副菜として活躍してくれます。