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蓋物を焼く時の注意点
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蓋物を焼くときは、蓋と本体が接触する部分に撥水剤を塗布して釉薬掛けをしていると思いますが、それでも蓋が剝がれなくなることが多々あります。
このようなトラブルを回避する方法として、釉薬を塗布後に、撥水剤を塗布した蓋と本体の接触部分にアルミナを塗る方法があります。ですが、使用した撥水剤が油性である場合、水に溶いたアルミナでははじかれてしまいます。この場合は、アルミナを水ではなく食用油、又はベンジンで溶かして塗布します。ベンジンは薬局等で手に入ります。 |
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電動ロクロ成形時の取っ手の付け方
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電動ロクロを使ってコーヒーカップ等を作り、取っ手を付ける場合、乾燥&焼成時に取っ手が傾いてしまうので、時計回りで作った時は右に傾け、反時計回りで作った時は左に傾けて取り付けた方が良いと思われます。傾ける程度は作成した作品の大きさや厚みでも変わりますので、経験的に決めた方が良いと思いますが、私の場合は1度〜2度程度傾けています。 |
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作品乾燥時のひび割れ修復と対策
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乾燥時に底部分などにひび割れが起きてしまった場合は、乾いた粘土の毛細管現象を利用します。
乾いた粘土に水を垂らしますと、垂らした場所を中心に水が吸い込み、それが乾く時に粘土が収縮しますが、細かなひびが発生します。
これを防ぐために水に粘土を混ぜ(薄い粘土水)、それを割れ目に少しづつ流し込みます。(塗り込んではダメ)
原理としては、粘土に染み込む時に粘土も一緒に染み込み、乾く時に染み込んだ粘土が接着剤となって割れが塞がります。
つまり、この染み込ませて乾燥させる手順を何度も繰り返す(割れが見えなくなるまで)ことにより修復ができると言う事ですが、粘土の溶かし具合等で失敗する可能性もあります。
余程の大作でなければ粘土に戻して再成形される事をお勧めします。
補足1 乾燥時のひび割れ防止方法
成形した作品を乾燥させた時に、作品の底の部分に割れ目ができることがあります。原因は、底の部分と周りの部分の乾燥速度の違いによるものです。
この割れを避ける方法として、成形後は一定時間高台を上にして乾燥させる方法や、水を吸い込まない材質(ビニール等)の上で乾燥させる方法があります。
また、成形時に、底の部分に水分が貯まらない様な注意も必要です。
補足2 接着剤による修復方法
乾燥時や素焼き後の割れを修復できる専用の接着剤を活用する方法もあります。ただし、ひび割れの度合いや場所によっては修復できない場合や失敗する(接着剤は万能ではありません)場合もあります。
個人的にですが、本修復方法は作品のクオリティ上、あまりお勧めはしません。 |
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